厚生労働省が、各地の小児科が診療した子どもの誤飲事故を分析した結果、たばこが原因だったケースが20・2%を占め、3年連続で最多だったことが7日までに分かった。同省は「たばこの取り扱いや保管に注意し、空き缶やペットボトルを灰皿代わりに使わないでほしい」と呼び掛けている。
全国10カ所のモニター病院から寄せられた、家庭用品による健康被害に関する情報を分析。2016年度は、子どもの誤飲事故が728件報告され、うちたばこによるものが147件だった。たばこ以外では、医薬品・医薬部外品108件(14・8%)や、プラスチック製品72件(9・9%)が多かった。
年齢別では、6~11カ月の213例(29・3%)が最も多く、12~17カ月の130例(17・9%)、3~5歳の117例(16・1%)が続いた。
机の上に置いていたたばこを9カ月の男児が口にして吐いたり、吸い殻が入ったジュースを飲んだ6歳8カ月の女児が点滴治療を受けたりしたケースが報告された。