さきほどの実験の9分後には唾液の量は回復した。ところがストレスの原因が取り除かれたあとも唾液の量が戻らない人が推定800万人いる。唾液の機能がアップしても口全体に行き渡らないと大問題。「ドライマウス(口腔乾燥症)」という唾液の減少。渡辺花菜絵さんは就職活動を始めた1年程前から口が乾燥し働き始めた現在も症状が続いている。外出する時は口を潤すものが手放せない。
岡野富美子さんはドライマウスの症状で食事の味を感じなくなった。さらに口内炎ができやすくなった。3年前にドライマウスを発症した佐藤よし子さんは飲み込みづらさや口臭を感じるようになり、家にこもりがちになってしまった。ドライマウスで起きる症状は強烈な口の乾き、常に口内炎、強い口臭、増える虫歯、味がわからない、様々な感染症、誤えん、肺炎。唾液の量が戻る人と戻らない人は何が違うのか?