医療ロボットベンチャーのミコトテクノロジー(鳥取県米子市)と鳥取大は、気管支や胃・十二指腸を本物そっくりに再現した内視鏡研修用ロボットの改良型を開発した。
鼻やのどの奥に内視鏡が当たると、「痛っ」「オエッ」と声を出す昨年のモデルから反応が進化。「唾をのみ込んで」と呼びかけると、食道の入り口を広げる「ごっくん」という動作もできるようになった。
ロボットは平均的な女性と同じ大きさで、皮膚や内臓はシリコーンゴム製。臓器はCT(コンピューター断層撮影法)画像を基に3Dプリンターで作製した。胃にポリープ、十二指腸には潰瘍も作った。
価格は据え置きで1体980万円(税抜き参考価格)。類似製品がなく、評判を呼んでおり、前回モデルは16台売れたという。