岡山大学と米ペンシルバニア大学のグループは生体内の分子の動きを画像で可視化する「分子イメージング」の技術を使って、歯周の炎症を確認する研究に取り組んでいる。「好中球」が歯周病菌と反応して活性化することに着目。特殊な薬を投与すれば、好中球の働きが高まる炎症箇所を発光現象によって検出し専用機器で撮影できることを人為的に歯周病を発症させたマウスの実験で確かめた。
さらにがんの画像診断装置「PET/CT」でも、歯周の炎症が見分けられることを確認し、被ばくや高コストの問題はあるが、PET/CTを使ったがん検査とセットでできれば、歯周ポケットの深さを測る従来の方法より歯周病検査が簡便にできるとしている。
(山陽新聞digital 9月26日より)