日本は世界でトップクラスの長寿国です。厚生労働省によると2017年の日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.26歳。衛生環境や食料事情などが改善され、平均寿命はどんどん延びており、「人生100年時代」も唱えられています。
老化に関する研究を長く続けていらっしゃる東京大学の小林武彦教授は「現在の科学が想定できる人間の寿命の限界は、およそ115歳」と推測しています。
国内の最高齢者をみると男性は113歳、女性が115歳(11月20日時点)。世界で最も長く生きた人は1997年に122歳で亡くなったフランス生まれの女性、ジャンヌ・カルマンさん。公的な記録で確認できる120歳を突破した唯一の例であり、こうした事実からみても115歳説はおおむね妥当だと考えられます。
人間はいったい何歳まで生きられるのか、どんな要因が寿命を決めているのかを追究する研究が活発になってきており、そのカギとして、「遺伝子」「生活習慣」などが注目されています。