骨粗鬆症性左上腕骨の第4世代複合材料模擬骨20例で、固定プレートと端部スクリューの偏心によるインプラント周囲骨折リスクを検討。プレートが中央位置、最近位(第6穴)、スクリューが中央位置のノンロッキングスクリュー(NLS)の1群を対照とし、プレートは偏心位置(2-4群)で、同スクリューが骨中心部を通るNLSの2群、同スクリューがプレートに垂直で骨皮質に偏心的なロッキングスクリュー(LS)およびNLSの3群および4群と比較した。
その結果、1群では、破断トルクが2群(P=0.006)や3、4群(ともにP<0.001)より有意に高く、破断吸収エネルギーは3・4群より有意に大きかったが(P=0.04、0.004)、2群との有意差はなく、プレート偏心によるリスク増加と端部スクリューの骨中心通過によるリスク低下の可能性を示した。