虫歯リスクを激減!?スウェーデン式歯みがき
スウェーデンで薦められているイエテボリテクニックが対象としているのは12歳以上で、小さな子どもたちにはおすすめしていない。最初のポイントは歯みがき粉の量で、たっぷり2cmつけて1日2回磨く。イエテボリ大学のペーター・リングストロームさんは「歯みがき粉を2cm使うことは虫歯予防に十分な効果が期待でき、フッ素の悪影響が起らない安全な量だとわかっています」と話した。フッ素は毎日大量に摂取すると骨などに悪影響が出る可能性がある為、1日の摂取量が10mgまでと決められている。歯みがき粉の場合なら2cm全部を飲み込んだとしても1mg程度で健康被害を心配する必要はない。続いてのポイントは「フッ素をできるだけ口の中に残すこと」、3つめのポイントは「歯みがきの後は飲食しない」、できれば2時間、最低でも30分は飲食しないことが薦められている。
“治療”だけじゃない!歯科医院の超活用術
スウェーデンの歯医者さんで患者の歯を見せてもらうとすごく綺麗。みなさんのお目当ては歯科衛生士という虫歯予防のプロフェッショナル。スウェーデン人の8割がプロケアと呼ばれる歯科衛生士のケアを受けていることが虫歯の減少につながっている。歯科衛生士の藤森瑠依さんにガッテンボーイの口の中を見てもらうと、歯や歯ぐきの状態から歯みがきの癖を見抜き、その人にあった歯みがき粉を教えてくれる。歯科衛生士は国家資格、歯科衛生士の手にかかれば普段の歯みがきでは取れない歯周ポケットの中の汚れも綺麗サッパリ。さらに歯の表面を特殊な器具でツルツルに。プロケアありだと歯垢がつきにくくなった。
虫歯&歯周病予防!歯科衛生士の“プロケア”
日本口腔衛生学会の安井利一教授のスタジオ解説。重症になってから治療をするというのは難しい。予防することは患者にとっても負担が少なく歯科医師にとっても負担が少ない。虫歯や歯周病の原因を除去することは重要。定期的にプロケアを受けた人は80代で約16本残っているが、受けていない人は約7本。歯を失わないようにするには、40を過ぎたらかかりつけの先生に診てもらうことが予防になる。
歯科衛生士が実践!本気で歯を残すワザ
歯科衛生士は自分自身の歯を残すためにどんなことに気をつけているのか。1,000人に緊急アンケートをした。第3位は「歯ブラシ以外の道具を使う」、第2位は「歯ブラシで隅々まで丁寧に磨く」、第1位は「プロケアを受ける」。プロケアの費用は3,500円~5,000円程度。プロケアが浸透しているスウェーデンでは高齢になっても自分の歯で食事を楽しむ人がたくさんいる。