福島県昭和村に移り住み、村内唯一の歯科医師として奮闘している元新潟大教授(医歯学系)の福島正義さん(65)は、大学での功績が認められ、同大名誉教授に就任した。福島さんは「地域に貢献できるように取り組んでいきたい」と力を込める。
福島さんは奈良県出身で1982(昭和57)年に新潟大大学院歯学研究科を修了した。同大や付属病院に勤務、歯科医療の発展や後進の育成に取り組んだとして名誉教授に就任した。
米国や英国に渡り、インディアナ大やマンチェスター大で客員教授や研究員を務めた経歴も持つ。
新潟大教授を退任した後、「生涯現役でいたい」と昨年4月に一人の歯科医師として働く道を選んだ。歯科医師がいなくなり、村が新たな人材を募集していることを知り移住を決断。過去に村を訪れ、雰囲気が気に入ったことが理由の一つとなった。
現在は週5日、村国保診療所で、歯科長として村民の口腔(こうくう)衛生の向上に当たっている。
福島さんは「自分の力で地域にできることを行っていきたい」と力を込める。