むし歯や歯周病のない健康な人で口がにおうのは、舌苔と呼ばれるものが大きな原因と考えられている。舌苔は、はがれ落ちた口の粘膜の細胞や細菌が舌についてできる。鏡で見つけた白っぽいものがそれだ。
体調の変化でにおいの強さは変わる。朝起きたときに自分で口臭に気づくのは、睡眠中は唾液の量が減ってつばを飲み込む回数も減り、細菌が増えやすいからだ。
舌専用ブラシを使ってブラッシングすることが大切だ。歯ブラシは毛が硬くて舌が傷つきやすい。また、毛の長さがあって舌の奥のほうまで入れにくいので舌専用のブラシを使用することを勧める。
朝日新聞 2008.2.24