歯周疾患が早産・低体重児出産のリスクを高めることがアメリカで報告されて約10年になる。しかし、産科医・歯科医とも認識が十分でなく、妊婦への口腔ケアの取り組みは十分とはいえない。
産婦人科の医師は、赤ちゃんの乳歯は妊娠中につくられる。口腔ケアの指導を妊婦さんにすることは、早産のリスクを減らすだけでなく、赤ちゃんの歯の健康にもつながる。
また、妊娠初期に耐えられない症状があるときは応急処置のみしてもらい、きちんとした治療は安定期に入ってから行ったほうがよい。歯科受診の際は、必ず妊娠していることを知らせ、治療のときに楽な体位で短時間にすむよう歯科医に頼むと良い。
産経新聞 2008.2.27