65歳以上の5万3千人を対象とした調査で、歯が19本以下でも義歯やブリッジの使用によって、体重低下のリスクが減少することが明らかになった。
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科の相田 潤 教授らによるもので、歯が20本以上の人に比べて、19本以下で義歯・ブリッジを使っていない人は体重減少のリスクが1.41倍高く、義歯・ブリッジを使用すると1.26倍と、体重減少リスクが約37%減少した。高齢者の体重減少は、健康状態と密接に関わっており、研究グループは、歯の補綴治療によって歯の喪失による健康悪化を防げるとみている。
【歯科通信