米国の退役軍人を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するmRNAワクチンBNT162b2(ファイザー製)とmRNA-1273(モデルナ製)の有効性を比較。ワクチンの初回接種を受けた米国退役軍人の電子診療記録を用いて、各ワクチン群に21万9842例を登録した。
その結果、アルファ変異株が優勢だった24週間の追跡期間中に見られた1000人当たりの推定感染リスクは、BNT162b2群5.75件、mRNA-1273群4.52件だった。BNT162b2の方がmRNA-1273よりもCOVID-19感染(1000人当たり1.23)、症候性COVID-1(同0.44)、COVID-19入院(同0.55)、COVID-19によるICU入室(同0.10)、COVID-19死亡(同0.02)の超過事象数が多かった。このほか、デルタ変異株が優勢だった12週間の追跡期間中の感染超過リスク(BNT162b2 vs. mRNA-1273)は、1000人当たり6.54件だった。