次期診療報酬改定の審議に国民の声を反映させるための中医協公聴会が21日開かれた。大杉歯科医院理事長の大杉和司 氏は、「初再診料の見直し」や「明細書のより分かりやすいルールの見直し」「医科歯科連携を進める一層の配慮」などを要望した。
大杉氏は新型コロナウイルスについては、当初感染リスクが高いと懸念された歯科医療現場で、大きな感染事例は報告されていないと強調。「長年にわたり、肝炎やエイズなどさまざまな感染症を念頭におきながら行なってきた標準予防策が大きく貢献した」との考えを示した。
その上で「対策にかかる評価が必ずしも十分ではなかったことも兼ねてから指摘されてきた。令和3年には感染予防対策について時限的な評価が行われてきたが、本来は初再診料として恒久的に評価されてしかるべきものだった」と発言。「国民が安心して歯科医療を受けることができる環境を守るためにも歯科だけ低い初再診料の是正も含めて検討してほしい」と訴えた。
【歯科通信】