医師や看護師など医療職の国家試験に関し、民間医療機関や医師の労働組合で構成する「医療団体連絡会議」は8日、新型コロナウイルスの検査で陽性となり受験ができなくなった人への対応として、追試の実施を求める要請書を厚生労働省に提出した。
医療職の国家試験を巡ってはこれまでも、関係団体などが陽性者対応の追試を要望。しかし後藤茂之厚労相は「職業資格を担保するための国家試験なので、短期間で作成するのは困難だ」との見方を示してきた。
連絡会議を構成する全日本民主医療機関連合会(民医連)などが8日、厚労省で記者会見した。看護師国家試験の受験を控えた男性はオンラインで会見に参加。就職先が既に決まっているとして「感染したら、試験合格を前提とした内定が取り消されることになる。努力が報われるよう、国は追試を検討してほしい」と訴えた。