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新型コロナウイルスは口の中で直接感染する①

アメリカのノースカロライナ大学などの研究チームが、
昨年、気になる研究データを発表しています。
「新型コロナウイルスは、口の中で直接感染する」というものです。

これまで、新型コロナウイルスは、目や鼻、そして口の粘膜に付着して、
そこからさらに肺などの細胞に侵入して感染することがわかっていました。
今回新たに分かったのが、口の中、頬の内側や歯ぐき、舌の細胞にも
新型コロナのウイルスが直接感染して、口の中で増殖してしまうということです。

事実として、唾液から3週間以上ウイルスが検出され、
味覚・嗅覚の異常を訴えている患者さんの唾液からは
ウイルスが見つかりやすいこともわかっています。

言い方を変えれば、唾液を通じて他人に感染を広げていて、
口の中でウィルスが増え続け、口の中はウィルスの培養装置に
なってしまうということになります。
口の中に汚れがある人ほど、ウィルスが直接、口の中の細胞に付着しやすくなるので、
日ごろから口の中を清潔にしておくことが大切です。

夕方から夜にかけて口腔内の細菌が増える傾向にあり、
その時間帯は特に危険が高まるともいえます。

飲食だけが原因ではありませんが、誰かと食事をする前に、
そして、就寝前には、歯磨きやぶくぶくうがいをしておくことが、
感染症予防対策のひとつになります。