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「下顎整顔術による難聴改善」をうたう広告に注意喚起

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会はこのほど、「下顎整顔術による難聴改善」をうたったインターネット広告に関して注意を喚起した。同学会は、「加齢により下顎が下垂するという医学的な根拠はなく、下顎の位置と鼓膜張筋などの状態に関連性もない」などとその理由を示すとともに、「この種の広告に惑わされることのないように」と呼びかけている。

 指摘されている広告では、加齢により下垂する下顎を矯正することにより中耳にある鼓膜張筋などの状態を良くして、耳管機能を回復することにより(加齢性)難聴を改善させることがうたわれているという。完全失聴や加齢性難聴の大部分は、内耳の蝸牛にある音を感じる細胞(有毛細胞)の障害や聴神経の障害によるもの(感音難聴)であり、整顔術によりこれらの障害が改善することは考えられない、としている。