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ドライマウス

目が乾くドライアイの人が、近年ふえているといいます。同様に少しずつふえているのが、口が渇くドライマウスです。糖尿病などの病気や薬の副作用で口が渇くことは、以前からよく知られていました。
しかし日ごろ健康な人でも、ドライマウスになる人が目立ってきています。その原因の一つは、ストレスや不規則な食生活の影響です。ですから、きっと忙しいナースの皆さんも、ドライマウスの方が意外と多いのではないかと思います。

さて、ドライマウスになると、どんな症状や影響があるのでしょうか。よく言われるのは口腔内のネバネバ感などの不快感です。それから唾液の分泌が減少していれば、口腔内の細菌が増殖しやすくなります。その結果、虫歯や歯周病になりやすく、歯垢や舌苔の増加、さらに口臭が発生することもあります。重度になると口臭も一層強くなり、舌表面がひび割れ痛みを伴うこともあるようです。

ドライマウスを予防改善するセルフケアとしては、根本的には規則正しい生活習慣に変えて、ストレスをためないことです。でも、こればっかりは、そう簡単に改められるものではありません。もっと実際的な方法としては、耳の前下方などにある唾液腺のマッサージや、口腔内の粘膜をやわらかいブラシで刺激して唾液の分泌を促してあげることです。

そのほか、キシリトール入りのガムもおすすめします。ガムを噛むことで唾液が出てきますし、さらにキシリトールの甘さが唾液の分泌を一層促進します。キシリトールは虫歯の原因にならない甘味料ですから、安心して食べることができます。