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人工乳栄養児は母乳栄養児と比べ、母子間の口腔細菌共有量が多いと判明。

九州大学大学院歯学研究院口腔予防医学分野の研究グルーブは、乳児と母親の口腔細菌がどの程度共有されているか、福岡市東区の4ヶ月健診を訪れた乳児とその母親448組の口腔細菌を高精度に調べ、その関係性について検討した。その結果、ほとんどの乳児の口腔から自分の母親由来の口腔細菌が検出され、無関係の母親と比べて自分の母親とより多くの口腔細菌を共有していることがわかった。また、母親に由来する口腔細菌の構成割合は、母乳で育てられている乳児より人工乳で育てられている乳児で有意に高くなっていた。これは、栄養方法により母親由来の口腔細菌の定着がコントロールされる可能性を示唆している。