厚生労働省は、マイナンバーカードを保険証代わりに使う「マイナ保険証」を活用した診療に対する診療報酬の加算を廃止し、患者負担を抑制する新たな仕組みを設ける方向で検討に入った。
10日に開催される中央社会保険医療協議会(中医協)に見直し案を提示し、今年の秋にも新たな仕組みを導入したい考えだ。
厚労省はマイナ保険証のシステムの医療機関への導入を促進するため、今年4月、マイナ保険証を持参した患者1人あたり最大21円の窓口負担が上乗せされる仕組みを導入した。中医協では「患者の同意が得られず、システム導入の足かせになっている」として、加算の見直しを求める声が上がっていた。