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青山こどもクリニック(以下、本院)について教えてください。

このたび、岡山市の北部市街地に青山こども岡山北クリニック(以下、岡山北)を開院されました。開院までの経緯を教えてください。

 本院を開院してから5年ほど経ち、自分が行ってきた医療がある程度地域に認められたという実感があり、さらに診療幅を広げてもいいかなと思っていたところ、国立岡山病院の後輩である、さとう小児科医院の佐藤幸一郎先生から、自分は一線から身を引くことを考えているため、この場所で後を継いでもらえないかという話がありました。長い間、地域の医療を支えてこられたこの医院には、地元だけでなく小児科の医療機関が少ない県北からも多くの患者さんが通ってきていましたので、せっかく続いてきた地域医療の灯を消してはいけないと思いました。

 佐藤先生は1人で診療されていましたが、私のクリニックは365日診療を掲げていますので医師が3人必要です。2021年8月に相談を受けてからさっそく周囲で思い当たる医師に声をかけたところ、ありがたいことに3人の協力者が得られました。

 施設は、さとう小児科医院の建物をそのまま再利用し、間取り、内装などを3カ月かけて改装しました。3部屋の診療室、そのうち1室には簡単な手術ができる設備を整えたほか、COVID-19やインフルエンザといった感染症に対応する隔離室も設けています。