生涯を通じた歯科健診の実現に向けて特に望まれる事項は「妊産婦健診の法制化」「3歳児から就学時までの歯科健康検査の導入」「事業場の労働者を対象とした歯科健診の導入促進」「健康増進事業の歯周疾患検診の対象年齢拡大」「大学等での歯科健康診査の充実」―。日本歯科医師会の「生涯を通じた歯科健診実現タスクチーム」が取りまとめたもので、「いつまでも美味しく食べて、健康増進と健康寿命を延伸」を意義に掲げている。
方向性としては、原則として、診療所型を目指し、事業所で簡易スクリーニングを行う場合には、結果を踏まえて診療所で精密検査を行う形にするとしている。どのような皆歯科健診とするのか、国民のコンセンサスを得ることや、法整備と費用負担の整理、可能な部分のデジタル化、審査基準と評価手法の標準化などが挙げられている。
【歯科通信】