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試薬廃棄事故、大学が控訴 北海道・旭川

北海道旭川市の旭川医科大で2009年、指導教官の指示で試薬を廃棄した際、発生した有毒ガスを吸って肺などに重い疾患を負ったとして、大学の医師だった水元克俊(みずもと・かつとし)さん(44)が、大学や廃棄を指示した男性教授に約3億円の損害賠償を求めた訴訟で、大学は19日までに、大学に約1億5千万円の賠償を命じた旭川地裁判決を不服として控訴した。

 控訴は15日付。1日の地裁判決は疾患と事故との因果関係を認めた上で、男性教授らが「安全を確保するために必要な措置を講ずる義務を怠った」と指摘、大学が賠償責任を負うと判断した。大学側は「ガスと疾患の因果関係は認められない」などと主張していた。