口の中をのぞいた際、したの左右の横へりがキザギザしているのは、クレンチングという日中や夜間に上下の奥歯を接触させた状態を長く続ける習癖による可能性が高いと推察される。
この習慣は、音を発する歯ぎしりと異なり、自分で異常なものであるという認識が持ちにくい。通常、一日で上下の歯が接触する時間の合計は、そしゃく時など、せいぜい20分程度といわれているのに対して、数十倍の時間、歯や歯ぐきに負担をかけることとなり、歯周病などを発症している場合は、増悪させる因子として働くことがわかっている。
福島民報 2008.5.9