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世界初、「歯周病に有効」と謳える医療機器が登場……Luke&東北大

6月4日、Luke(本社・仙台市、菅野太郎・杉本知久 社長)は、東北大学との共同研究で開発した歯周治療機器「ブルーラジカルPー01」および患者行動変容アプリ「ぺリミル」を紹介する記者会見を開いた。

 「ブルーラジカル P-01」は3%過酸化水素水と405nm青色レーザー照射による 「ラジカル殺菌」 という技術が用いられ、ラジカル殺菌は短時間でのデンタルプラーク内部の殺菌に成功した世界初の技術となる。歯周ポケット内に対して超音波振動 × ラジカル殺菌を行うことで、口内細菌を99.99%殺菌することができる。

 機器は、歯周ポケットの深さが6mm以上の重度歯周病患者を対象に使用するもので、外科処置をせずにスケーリングで、歯周ポケット内の細菌を殺菌・除去する。重度歯周病に対する治験では、従来の治療法より、歯周病菌を減少させて歯周ポケットを浅くする効果が実証された。

 患者の行動変容アプリ「ペリミル」とは、患者が自分自身の口腔内に興味をもつことを習慣化させ、生活習慣病である歯周病の原因(患者自身の怠慢・放置)を絶ち、行動変容を促すことを目的とした患者用アプリ。

 具体的には、「ペリミル」を「ブルーラジカル P-01 」と連携させることで、患者がスマートフォンで自身の治療時間や経過をチェックでき、1歯ごとのリスクや全体の炎症状態などをイラストで確認することができる。
【歯科通信】