肥満病態下における歯周病が認知機能を低下させることがわかった。認知症の理解と克服に向けた新たな提言につながることが期待される。
研究では健常マウス、肥満マウス、歯周病マウス、肥満・歯周病マウスのそれぞれに認知機能評価試験を行なった。その結果、肥満・歯周病マウスのみ認知機能が顕著に低いことがわかった。
さらに、肥満・歯周病マウスにおいて、中枢神経系に分布する免疫細胞「ミクログリア」が有意に増加していることを確認。ミクログリアは死細胞や病原体を捕食するが、活動が過剰になると神経炎症を引き起こすことが報告されている。
【歯科通信】