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東北大研究で 歯が多いと余命期間が延伸 約4万4千人を調査

歯が多いと、認知症のない余命期間および全余命期間が伸びることがわかった。フッ化物の使用普及や砂糖への対策など、歯の喪失を予防するための個人での対策や公衆衛生施策の重要性が示唆された。

 研究では65歳以上の自立した男女4万4,083人(平均年齢73.7歳、男性46.8%)を対象。調査時とその後10年間の追跡調査データについて歯の本数と、認知症の発症と全死亡の発生との関連を調べた。

 研究の結果、モデルから推定された65歳時点での認知症のない平均余命期間は、男性で20本の歯を有する人で18.88年、0本の人で16.43年だった。女性では20本の歯を有する人で17.12年、0本の人で14.40年だった。

 65歳時点での認知症の期間も含め全余命期間は、20本以上歯がある人では、男性で17.84年、女性で22.03年、歯が0本の場合、男性で15.42年、女性で19.79年だった。
【歯科通信】