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日歯大 石膏リサイクル事業に着手 吉野石膏と共同で

日本歯科大学は、歯科用石膏などを取り扱う住宅建材メーカー大手・吉野石膏と共同で、11月から石膏のリサイクル事業に取り組んでいる。回収した石膏廃棄物は、吉野石膏の石膏ボード製品として再利用される。

 藤井学長は「歯科界では、SDGsのうち、目標3『すべての人に健康と福祉を』に関する貢献はしているが、それ以外の分野での貢献度は非常に低い」と述べ、石膏に焦点をあててSDGs目標12「作る責任 つかう責任」を達成し、社会貢献につなげていく狙いだ。

 歯科界では医科のような活発な動きがないため、日歯大が乗り出した。現在回収しているのは附属病院で使用した石膏のみだが、来年4月以降から学生が授業でつかう石膏も順次回収していく見通しだ。

 藤井学長は「この取り組みをきっかけに、いずれは歯科界のリサイクル意識も変えて、社会貢献していきたい」と話した。
【歯科通信】