東北大学はオゾンナノバブル水を用いて、歯科用インプラント材料(酸化チタン製)を超親水化し、骨形成を促進する技術を開発した。
同技術はインプラント材にナノバブル水を10分間浸すだけで、表面物性が改善するため、医療負担の軽減にも貢献できると期待がかかっている。
酸化チタンは、強靭で科学的安定性と生体適合性に優れ、各種インプラント材として医療現場で広く活用されている。しかし、手術中および準備段階での有機汚染による表面の疎水化は課題の一つであり、細胞の付着や増殖を促進するためには、表面の親水性を向上させる必要があった。
ナノバブル水の酸化力による有機物の分解・除去で親水性が回復し、その後ナノバブルが表面に付着することで、親水性が長時間維持できる。研究グループは今後もさらなる応用の可能性を追求していくとしている。