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北海道の精神科病院破産、負債4億円

(医)順真会メイプル病院(旭川市曙1条8、設立1991(平成3)年7月、理事長:相澤裕二氏)は1月27日、旭川地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には廣田善康弁護士(廣田善康法律事務所)が選任された。

 負債総額は4億3881万円。

 1960年11月に創業。病床数70の精神科病院「メイプル病院」を中核施設として、精神科デイケア「ホップル」、訪問看護ステーション「ACTあさひかわ」を運営し、ピークとなる2012年3月期は売上高6億4421万円を計上していた。

 しかし、診療報酬改定など取り巻く環境の変化に伴い採算面が悪化し、2011年3月期から2024年3月期まで14期連続で赤字を計上し、2024年3月期には債務超過に転落した。2025年3月期に入ってからも採算面に改善は見られず、資金繰りが限界に達したことから、2025年1月24日付で従業員を解雇し、入院患者の転院作業を進めていた。