人間は食べ物を口の中にいれ、無意識のうちにかんでいます。このとき「食べ物をどうやってかめばいいか」などと考えることなく、とても上手に噛み砕いて食べています。このかむという行為は非常に複雑な仕組みで成り立っているのです。
つまり、かむ(咀嚼)という機能は歩行や言語のようにつくり上げられていくものなのです。よくかまないで、軟らかいものばかり食べている子は、かむという感覚機能の成長の程度に差がでてくるために、幼少時よりいろいろな物を良く噛んで食べる習慣をつけるのが良いと思います。
山口新聞 2008.10.8