道内の子供たちは、全国と比べて、虫歯が多く、視力も悪い傾向にあることが、
道教育委員会の行った学校保健調査(2008年実施)で判明した。
本調査は道内の幼稚園や小中学校、高校など計2,409校を対象に実施したもので、
その結果、小学校で73.4%、中学校で68.0%、高校で77.1%が齲蝕に罹患し、
いずれも前回調査(2005年度)よりは改善されているものの、
全国平均をなお、9.6~12.0%上回っている。
また、未処置歯の割合についても全国平均を上回っていた。
さらに、本調査ではぜんそくやアレルギー性鼻炎に苦しんでいる子供が増加して
いることも明らかになり、道教委は「フッ素溶液でのうがいをすすめて虫歯予防に
努めるなどの対応を強めたい」とコメントしている。
このフッ素の応用については北海道歯科医師会が現在、制定を進め、
道議会に議案提出されている「歯科保健8020」推進条例(仮称)のなかで
すでにフッ素応用による齲蝕予防が言及されている。
道民の健口増進のために、本条例の早期設立が望まれる。