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施設での面会制限の段階的緩和

全国老人保健施設協会からの提言です。
面会の回数や人数などの制限を必要に応じて段階的緩和を検討することを
協会加盟施設に呼びかけています。
その理由はADLの低下、認知機能の低下、行動心理症状の出現・悪化が
幅広く見られたという調査結果によるものです。
外出制限、面会制限がQOLを下げてしまっているのですね。
先週出された通知に新たに「面会」「面会を実施する場合の留意事項」などが
追加されています。
基本的には「地域の状況を踏まえて管理者が判断する」とされています。

▼社会福祉施設等における感染拡大防止のための留意点について
 の、改定点
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j09cuks08xox4ytry6sj1

飲食中に大声で歌唱→飛沫14倍「カラオケでは対策を」

 豊橋技術科学大学(愛知県豊橋市)の飯田明由(あきよし)教授(流体力学)は15日、歌唱時などのしぶき(飛沫(ひまつ))量の実験結果を発表した。通常の会話時と比べ、飲食中に大声で歌った時は14倍の飛沫が飛び、「特に飲食しながらのカラオケは、新型コロナウイルスへの感染リスクが高くなることが裏付けられた」という。

 水分が付着すると色が変わる感水紙を使い、学生6人の飛沫量の平均値を調べた。通常の会話時を1とした飛沫量は、大声での会話時で9、大声での歌唱時で11、せきは33だった。口に梅干しやジュースを含んだ直後の「飲食中」状態で会話すると飛沫量は2、飲食中の大声歌唱は14だった。

 大声で話したり歌ったりすると、飛沫の勢いも1・5~2倍になった。飲食時には口内の唾液(だえき)が増えるため飛沫も増えるといい、飯田教授は「室内でのカラオケは、マスク着用や十分な換気が必要だ」と話す。パピプペポの破裂音を発音すると、飛沫量が増える傾向もわかった。

 飯田教授は、理化学研究所などのチームにも加わって実験データを提供しており、スーパーコンピューター「富岳」を使った大人数での飛沫量シミュレーションに役立ててもらう。(本井宏人)

高齢者医療費:2割負担、線引き争点 高齢者医療、議論本格化

社会保障全般の改革を進める政府の「全世代型社会保障検討会議」(議長・菅義偉首相)が15日、菅政権発足後初めて開かれた。同日は少子化対策の議論が中心だったが、75歳以上の医療費自己負担増の対象範囲が今後の最大焦点となる。

 「社会保障の給付は高齢者中心で、現役が負担している。この構図を改めることが必要」。麻生太郎財務相は同日の会議でこう主張した。子育て支援策の財源について高齢者の医療費自己負担増などで捻出するよう暗に求めたとみられる。

 同会議は昨年12月の中間報告で、75歳以上が支払う医療費の自己負担について一定所得以上があれば1割から2割に引き上げる考え方をまとめている。高齢化による医療費の膨張に歯止めをかけるためだ。

 だが、所得範囲を巡る意見の隔たりは大きい。厚労省内では75歳以上のうち所得が上位20~25%程度の人を対象にする考え方がある。上位20%のラインは単身世帯なら年収約240万円という。財務省は「可能な限り広範囲」の人を対象に含めるよう要求する。

 しかし会議では異論が少ない不妊治療などの議論が先行。首相は同日、不妊治療の保険適用に向けた工程表と待機児童解消の新たな計画を年末までに作成し、男性が育児休業を取りやすくする制度を創設する方針を強調した。民間議員から事業者の育休取得率の情報開示を求める意見が出た。

ウイルス感染症の予防には、朝の歯みがき、舌磨き

歯磨きや舌磨きで最も重要なのは、朝一番にやること。
え?寝る前じゃないの?
なぜ朝が大事かというと、朝起きたときの口の中は細菌まみれだからです。
寝ている間は唾液がほとんど出ないので、口をきれいにする力が働きません。
寝る前に歯磨きや舌磨きをしても、朝起きたときには30倍ぐらい
細菌が増えてしまっています。
そんな状態で朝食を食べれば、細菌を全部飲み込むことになってしまうのです。
朝だけではなく、人と会う前や外出後にする手洗いやうがいと同じように、
お口の手入れも習慣として行いましょう!

《感染対策のためのお口の手入れおすすめ順位》
1.歯磨き 2.舌清掃 3.デンタルリンスでぶくぶくうがい 4.デンタルフロスで歯と歯の清掃

さらに、食べるときはよく噛んで唾液を分泌させましょう!
《唾液の分泌を促進する食品》
・タマネギ、長ネギ ・もずく、めかぶ ・トマト
《唾液の質を高める(IgAが増加する)食品
・乳製品 ・発酵食品 ・食物繊維

唾液腺はストレスを避けて、リラックスした生活を送っていると
多く分泌してくれます。

▼参考:「朝イチ」か「朝食後」か?新型コロナウイルスを寄せ付けない歯磨き術
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0izxis08xiunxqrxdghT

法歯科医学の役割とは 盛岡で学術大会、納棺師・笹原さん講演

日本法歯科医学会の第14回学術大会は4日、盛岡市盛岡駅西通のアイーナで開かれた。全国の研究者や歯科医師ら約100人が参加し、時代の変化に沿った法歯科医学の役割を考えた。

 大会長で岩手医大法科学講座歯学・災害口腔(こうくう)医学分野の熊谷章子准教授が「東日本大震災や相次ぐ自然災害、日本社会の進化を意識し、法歯科医学の多岐にわたる新たな知識を得られる内容にした」とあいさつした。

 北上市の復元納棺師笹原留似子(るいこ)さん(48)が「遺体復元の実際」と題して特別講演。震災被災地の遺体安置所で警察や医師と連携しながら復元に奔走した経験や、遺族が遺体と対面した時のエピソードなどを紹介した。

 身元特定におけるデンタルチャート(歯科所見)の重要性にも触れ「一つでも多くの証明があれば、遺族は納得できる。遺族は皆さんの力を必要としていて、そのおかげで正しく死者を思い、『生きる』方に向いていく」と述べた。復元の実演も行った。

 研究発表では、大量放火殺人現場で発見された身元不明遺体の歯を鑑定する際の課題や、防護具脱着時の汚染リスクに関する検証など、7件の研究成果が報告された。

唾液力を高めましょう!

唾液に含まれる抗菌物質のうち、最も強力で分泌量も多いのが
IgA(免疫グロブリンA)で、免疫物質の中で最も重要な役割を果たしています。
IgAは免疫物質の一種で、口腔や腸管内などの粘膜面で
病原体の感染から守ってくれています。
口の中にウイルスや細菌などの異物が侵入すると、
IgAが素早く見つけて取り囲み、粘膜への付着を防ぎます。
するとウイルスや細菌は中和され、元気がなくなって、
感染することなく消化されてしまいます。
唾液中のIgAが低下していると、かぜを引きやすくなったり、
呼吸器系の感染症にかかりやすい状態になります。
IgAはコロナウイルスの感染予防にも有用である可能性があるそうですので、
お口を唾液で潤すようにしましょう。

新潟大歯学部研究の咀嚼計に脚光 シャープと共同 GDベスト100受賞

新潟大学歯学部(新潟市中央区)は5日、電機メーカーのシャープ(堺市)との咀嚼(そしゃく)計「bitescan」(バイトスキャン)の共同研究が2020年度グッドデザイン・ベスト100を受賞したと発表した。かむ回数やスピードを容易に計測できる。今後、咀嚼と健康との関係を科学的に解明し、肥満や生活習慣病の防止などにつなげたい考えだ。

 バイトスキャンは利用者が耳にかけると、耳裏の動きをセンサーで感知し、かむ回数やスピードを計測する。スマートフォンのアプリと連動し、データをリアルタイムで見られるほか、蓄積も可能。耳にかける部品のサイズを選べるので、小学生から高齢者まで気軽に使うことができる。

 よくかまずに早食いすると肥満や生活習慣病になりやすいということはこれまでも指摘されていたが、咀嚼を正確に測るのは難しく、科学的な根拠を示しにくかった。

 5日、新潟大大学院医歯学総合研究科の小野高裕教授(包括歯科補綴学分野)らが会見し、小野教授は「かむ回数の正しい数値目標を見つけるのは大きな課題。咀嚼計自体というよりも研究の取り組みへの受賞と理解している」と述べた。

 日本デザイン振興会主催のグッドデザイン賞では、特に優れた100件を「ベスト100」としている。

咳嗽で喀痰検査をする理由、しない理由

2019年4月に発刊された『咳嗽・喀痰の診療ガイドライン』は、喀痰診療における世界初の指針とされている。m3.com意識調査では、医師会員に主訴が咳嗽の患者に対する喀痰検査の実態について尋ねた。喀痰まで検査することが「ある」と回答した448人に、喀痰を調べようと考える理由(複数選択)を尋ねたところ、「重篤な疾患を疑ったとき」が最も多く50.4%に達した。一方、喀痰まで検査することが「ない」と答えた395人に、その理由(同)を質したら、「検体採取が難しいから」が最多の21.0%だった。(まとめ:m3.com編集部・森圭吾)

Q. 患者の主訴が咳嗽の時に、喀痰まで検査することがありますか?(単一選択)
 m3.com医師会員に、咳嗽を主訴とする患者に喀痰検査まですることがあるかどうか尋ねたところ、回答者843人の53.1%に当たる448人が「ある」と回答した。


Q. 「患者の主訴が咳嗽の時に、喀痰まで検査することがありますか?」の問いに「ある」と答えた先生に質問です。どのような時に喀痰を調べるようにしていますか?(複数選択)
 咳嗽が主訴の患者に対し喀痰検査をすることがあるとした448人に、どのような時に喀痰を調べるのか尋ねた質問では、50.4%(226人)が「重篤な疾患を疑った時」と回答した。次いで「咳が3週間以上続く時」も46.9%(210人)と半数近くを占めた。他には、「痰が採取できる状況であれば基本的に検査している」が30.4%(136人)、「基礎疾患を持つ患者の時」が29.2%(131人)で続いた。


Q. 「患者の主訴が咳嗽の時に、喀痰まで検査することがありますか?」の問いに「ない」と答えた先生に質問です。喀痰を検査しない理由をお聞かせください。(複数選択)
 患者の主訴が咳嗽でも喀痰検査をすることが「ない」と回答した395人に、その理由を尋ねたところ、最多は「検体採取が難しいから」で21.0%(83人)だった。他には「診療時間内に喀痰検査する余裕がないから」が19.7%(78人)、「検査結果が出るまで時間がかかるから」が18.7%(74人)、「検査をする設備がないから」が13.7%(54人)と、時間や設備の問題を挙げる回答が目立った。

 一方で、「喀痰検査に診療上の意義を感じないから」を選択した割合が18.7%(74人)に上り、喀痰検査そのものに懐疑的な意見も見られた。また、「検査しても正しい結果を出す自信がない、技術がないから」も11.9%(47人)となり、回答者の9人に1人が苦手意識を持っていることがうかがえた。

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