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歯周病とアルツハイマー型認知症

歯周病菌がアルツハイマー型認知症と深い関係があることが
九州大学の研究で解明されました。
認知症の中で67%を占めるのがアルツハイマー型認知症です。 
「アミロイドベータ」などの異常なタンパク質が
脳に蓄積することが原因で神経細胞が死んでしまい、
脳が萎縮して、認知機能が低下してしまいます。
そのアミロイドベータと関係が認められたのが
歯周病菌の「ジンジバリス菌」です。
ジンジバリス菌は歯ぐきの内側に潜んで仲間を増やし、
血管を通って体内に侵入します。
ジンジバリス菌の出す酵素「ジンジパイン」によって
アミロイドベータが産生されます。
歯周病菌に感染したマウスの脳血管の表面では、
アミロイドベータを脳内に運ぶ「受容体」と呼ばれる
タンパク質の数が約2倍に増え、
脳細胞へのアミロイドベータの蓄積量も10倍に増えたそうです。
「歯周病菌は異常なタンパク質が脳に蓄積することを加速させてしまう」
ということが明らかになったわけです。
歯周病はその他にも多くの全身疾患と関係があります。
とても注意が必要ですね。

▼参考:歯周病菌感染は全身の脳老人斑成分を脳内輸入させる(九州大学)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0yjdus09xa5zpbkertxZ

オンライン資格確認のカードリーダー申請、歯科は13.6%

 来年3月にスタートし、医療機関等の6割程度での導入を目指しているオンライン資格確認システムで、10月11日時点で顔認証付きカードリーダーを申し込んでいる歯科診療所は9,638施設と全体の13.6%となっている。社会保障審議会の第131回医療保険部会の資料で示された。

(日本歯科新聞社)

スポーツ庁は先月の18日、2019年度の体力・運動能力調査の結果を公表

調査は2019年5~10月、6~79歳の計6万2千人を対象に、年代別に握力や持久走など最大9種目を実施。今年は東京五輪・パラリンピックが開かれる予定だったことを踏まえ、前回の東京五輪の時期との結果を比較しました。
 18歳男子の平均値を比べると、身長は5.3センチ、体重は5.2キロ増えた一方、握力は3.1キロ下回る40.9キロ。18~19歳の大学生の記録は、握力を含む全種目で1964年当時から低下していました。55年前よりも体格が大きくなったにもかかわらず記録が下がった理由について、1991年度から大学での保健体育が必修科目でなくなったことが大学生の体力低下に影響しているのではないかと考えられています。
 また、高齢者の生活の充実度と歩行能力の関連性を調査したところ、生活が充実していると感じている人ほど、6分間の歩行距離が長くなっていることがわかりました。

感染症予防に「Iga」有効

 日本歯科医師会は14日、「歯と口の健康シンポジウム2020ー感染症とオーラルケア」を開催し、唾液中の「Iga」の感染症予防の有効性などを紹介した。
 マスク着用による唾液量の減少を紹介し、「口腔内は細菌の巣窟・ウイルスも存在する感染症の入り口で、唾液量の自浄作用が少なくなると新型コロナやインフルエンザに感染する可能性が高くなる」とし、感染予防と唾液・口腔ケアの必要性を訴えた。

 さらに唾液に含まれる「Iga」に抗菌成分があり、新型コロナが口腔内の粘膜に付着するのを防止する作用があることを説明した。

 また、歯周ポケットが感染のリスク因子となるため「歯みがき」「舌みがき」「唾液ケア」が感染予防にもつながると述べた。

(歯科通信)

歯科の感染対策や有用性をアピール

 日本私立歯科大学協会は21日、歯科の担う役割の大きさや魅力を発信する第11回歯科プレスセミナー「新型コロナウイルス感染症と歯科医療」を開催した。

 講演では口腔健康管理が感染症予防と健康寿命の延伸に貢献する点や歯科大学・歯学部での感染対策の現状などをアピールした。

 ウイルスに対抗する歯科の重要性として感染リスクが高いと思われがちな歯科診療を原因とする新型コロナウイルス感染事例がない点、歯科診療現場でのスタンダードプリコーションを含めた感染症防止対策などを紹介した。さらに、ウイルスの進入口となる口腔の健康が感染症とも深く関係していると言及。

 「口は病気の入り口であるとともに、健康の入り口でもある」と強調し、新型コロナウイルス感染症防止対策だけでなく、健康寿命の延伸のためにも口腔健康管理が大切になってくると訴えた。

(歯科通信)

唾液でコロナ 5分で判定 アドバンテストが高精度計測器を開発

群馬県の明和町と邑楽町に主要拠点を置く半導体試験装置製造のアドバンテスト(東京都千代田区、吉田芳明社長)は28日、開発した微粒子計測器「ナノスカウター」で、短時間かつ高精度で新型コロナウイルスを識別できることが確認されたと発表した。

 ナノスカウターでは、ナノ単位の微細な穴が空いた「ナノポア」に電流を流す。この穴を物質が通ると電流の波形に微小な変化が生じ、通った物質の数量と大きさが分かる。この波形を人工知能(AI)に学習させることで、通ったウイルスの種類などを判別できるようになったという。

 同社などは今後研究を重ね、製品化を目指す。ナノスカウターは同社も参画した内閣府の「革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)」を通じて開発。現在は医療機器の承認は得ていない。

あごマスク 「海外エッセー 世界の街から」

「まさかこれほどとは」。わが目を疑った。新型コロナウイルスの流行が続く米南部ジョージア州で共和党の集会を取材したときのことだ。トランプ大統領を熱狂的に支持する参加者約200人のうち、マスク着用者は数えるほど。マスク姿をさがすのは「ウォーリー」と同じくらい難しい。

 一方、野党民主党の集会ではマスク姿がほとんど。広がる光景は正反対で、同じ国とはとても思えない。感染防止に欠かせなくなったマスクだが、米国では依然「政治化」が甚だしい。トランプ氏のマスク嫌いを反映し、熱心な共和党支持者ほど着用しない傾向にあるようだ。

 逆に考えると、マスクを着けているかどうかで、ある程度政治的なスタンスが推測可能ということでもある。大統領選の行く末が世界的関心事となり、世論調査の精度も疑問視される中で、これほど興味深い手掛かりもないだろう。

 ただ厄介なのは、あごに着けて口も鼻も隠さない、いわゆる「あごマスク」である。単に煩わしくてずらしているのか、積極的に無党派を主張しているのか、それとも何も考えていないのか。控えめに言って曖昧すぎる。

 試しに「あごマスク派」の男性に話を聞くと、トランプ氏支持だったので、混乱はますます深まった。社会学の観点から本格的に研究すれば、きっとイグ・ノーベル賞も狙えるはずだ。

 あごマスク派を見かけると「感染防止には全く意味ないから」と言ってあげたくもなるが、分断極まる米社会で「異文化」が衝突する最前線なのかもしれないと考え、つい興味深く眺めてしまう日々が続いている。

警戒ステージ2に引き上げ 道検討 医療体制逼迫の恐れ 新型コロナ

道は26日、道内での新型コロナウイルスの感染拡大を受け、感染状況に応じて対策を講じる道の警戒ステージについて、最も緩い現在の「ステージ1」から、出勤抑制や感染リスクの高い会合の自粛を要請する「ステージ2」へ引き上げる方向で検討に入った。道内は新規感染者の急増に加え、病床利用がステージ2への引き上げとなる目安と並び、今後、医療体制の逼迫(ひっぱく)が深刻化する恐れがあると判断した。一両日中にも引き上げる見通し。

 ステージ2では、道は感染リスクが高い場所での会合の自粛やテレワーク推進などによる出勤抑制、体調が悪い人の外出自粛などを要請するとしている。

 道は26日、感染症対策の医師や大学教授を集めた専門会議を開き、非公開の場で「病床が(ステージ移行の)基準に達した。移行について検討する」と説明。委員からは感染状況が地域ごとに異なることを踏まえて「地域性を勘案して」との声もあったという。道は27日に委員から改めて意見を聴取した上で、早ければ同日にも感染症対策本部会議で警戒ステージの引き上げを決定する見通し。

 道内の26日の新規感染者数は50人。直近1週間の新規感染者数は295人と、ステージ2への引き上げの目安107人の3倍近くとなっている。病床利用数は150床と初めてステージ2の目安に並び、直近1週間の10万人当たりの新規感染者数も5・62人と、6月以降最も多くなっている。

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