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川崎富作氏が死去 「川崎病」の発見者

乳幼児を襲う謎の病気「川崎病」を発見した小児科医の川崎富作(かわさき・とみさく)氏が5日午後、老衰のため東京都内の病院で死去した。95歳。東京都出身。自宅は非公表。葬儀・告別式は親族で行った。日本川崎病研究センターが発表した。

 1948年に千葉医科大付属医学専門部(現・千葉大医学部)を卒業後、東京都の日赤中央病院(現・日赤医療センター)小児科の勤務医に。

 61年、高熱や発疹(ほっしん)などを特徴とする見慣れない病気の存在に気づき、症例を集めて研究を重ね、67年に「急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」という新しい病気だとする論文を発表。その後、川崎病と名付けられた。

 川崎病の原因はウイルスや細菌とする説もあるが、決定的な証拠がなく、いまだに不明。治療法はほぼ確立したものの、効かない場合や心臓に後遺症が出ることがある。

 90年に日赤医療センターを退職後、川崎病研究情報センター(現・日本川崎病研究センター)所長に就任、理事長、名誉理事長を務めた。

 91年に日本学士院賞、2006年4月には第1回日本小児科学会賞を受賞した。10年に東京都名誉都民に選ばれた。

お口と寒暖差の関係

「お口で体調不良」でも少し触れましたが、
寒暖差で免疫力が低下すると感染症である歯周病が悪化してしまうことがあります。
また、湿度の高い夏であってもエアコンの除湿や冷房を頻繁に使うことで、
室内が乾燥し、お口の中も乾いてしまいます。

寒暖差で自律神経の交感神経が優位になると唾液の出る量が少なくなります。
また、室内の乾燥でお口が乾くことも重なり、
お口の中の細菌が増えてしまう恐れがあります。

そうなると歯周病だけではなく、口内炎ができたり、治りにくくなる、
また、親知らずが痛くなったり、むし歯ができやすくなる・・・
といった、あまりうれしくないことが起こってきます。

高齢の方など口腔機能の低下がある方は、
食べ物が飲み込みにくい、ムセやすいといったことや
窒息事故などのリスクも高くなってしまいます。

そういったお口のトラブルを防ぐためには、
こまめな水分補給やうがいでお口を湿らせることが効果的です。
また、唾液腺のマッサージやお口の体操などで
唾液がたくさん出るように、普段から工夫することも大切ですね。

▼唾液腺マッサージ
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寒暖差で体調不良

冬から春へ、そして夏に向けて、
朝晩と日中の気温に大きな差が出ることがあります。
また、暑いとエアコンを使うことも多く、
室内と室外で温度差を感じることもありますよね。

温度差(寒暖差)にからだが対応するために、
自律神経の交感神経が優位に働き、多くのエネルギーを必要とします。
そのため、疲れやすくなったり倦怠感を感じたりします。

また、気温の高低には気圧も関係するため、同様に自律神経が乱れやすくなったり、
血中酸素濃度が下がり、眠気やだるさを引き起こすことがあります。
春バテや秋バテという言葉もあるくらい、寒暖差はやっかいです。

寒暖差による体調不良を予防・改善するためには、
規則正しい生活やゆったり入浴(熱い温度は避ける)することをお薦めしますが、
やはりしっかりと栄養を摂ることが大切です。

ストレスと自律神経は関係が深いため、ストレス対策にも効果的な食事がいいですね。
〇ビタミンA・・・副交感神経を整える・・・豚肉、ウナギ、人参などに多く含まれます。
〇ビタミンB1・・・自律神経を整える・・・豚肉、卵、玄米、ニンニクなど。
〇ビタミンC・・・ストレスを軽減するホルモンを作る手助け・・・いちご、キウイ、パプリカなど。
〇ビタミンE・・・自律神経を整える・・・大豆製品、ナッツ、ほうれん草など
〇カルシウム・・・気持ちを落ち着かせる・・・大豆製品、乳製品、小松菜など
上記の栄養素を意識して摂ることと、三食きちんと摂る食生活を心がけましょう。
また、朝起きてお水を飲むと腸が刺激されて活発になり、血流も良くなります。

寒暖差で自律神経が乱れると免疫力も低下します。
歯周病や夏風邪、そして新型コロナウイルス予防のためにも
生活の中でほんの少し意識して、少しでも快適に過ごしましょう!

▼自律神経をととのえよう!~“なんとなく不調”の正体は?~
 (FUJIFULM ビューティー&ヘルスケア Online)
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自閉スペクトラム症:5歳児30人に1人、自閉スペクトラム 弘前大研究

5歳児のおよそ30人に1人の割合で自閉スペクトラム症(ASD)があるとの調査結果を、弘前大の斉藤まなぶ准教授(児童精神医学)らの研究チームがまとめ、英学術誌に発表した。未就学児のASDの推定割合が明らかになるのは国内で初めて。

 調査は2013~16年の4年間、青森県弘前市で5歳児健診を受けた子ども計5016人を対象に実施。子どもの発達度合いを尋ねる調査票を保護者や保育者に配り、3954人分の回答を得た。さらにその中から、ASDを含む発達障害の傾向がみられた子どもと保護者が検査を希望した子ども計559人に対し、米精神医学会の診断基準に基づく発達検査を行った。

 その結果、87人がASDと診断された。また、調査票には回答しなかったものの、健診で発達障害の可能性があった子どもの数なども考慮したところ、全体の割合は3・22%と推計されたという。1年ごとの割合に目立った増減は見られなかった。チームは「国内全体でも同様と見込まれる」としている。

 87人のうち28人は5歳までに発達の遅れを指摘されたことがなく、制度上の支援を受けていなかった。また、77人(88・5%)はASDのほかに、発達性協調運動症(63・2%)▽注意欠如・多動症(50・6%)▽知的発達症(36・8%)――など一つ以上の発達障害を併せ持っていた。

唾液でPCR検査実施 安全に採取、迅速化 厚労省、体制点検も要請

加藤勝信厚生労働相は2日の閣議後記者会見で、唾液を検体に使って新型コロナウイルスの感染を調べるPCR検査の実施を同日から認めると発表した。症状が出てから9日以内の人が対象で、厚労省は都道府県に通知した。現在主に行われている鼻の奥の粘液を綿棒で取る方法よりも、安全で簡単に検体を採取できるのが利点。より多くの人を迅速で効率的に検査できるようになると期待される。

 また厚労省は、各都道府県に対して今後必要となる検査数を推計し、それに対応できる体制が整っているかどうかを6月中旬までに点検するよう要請することも明らかにした。2日午後に示す指針に盛り込む。

 国立感染症研究所が作成する検体採取のマニュアルを変更し、厚労省は2日から公的医療保険の適用対象にする。日本は欧米諸国と比べてPCR検査の実施が立ち遅れているとの指摘があり、唾液を使った検査の導入でこれを解消する狙い。

 加藤厚労相は「鼻の奥の粘液をぬぐうのに比べて、患者の負担も、検体採取機関の感染防御の負担も大幅に軽減される」と述べた。

 綿棒で粘液を取る従来の方法は、せきやくしゃみが出やすく、検体を採取する人が感染するリスクがある。ゴーグルやガウンなどを着用して十分な感染防止策を取る必要があり、検査体制を拡充する上で課題となっていた。

 唾液を検体として使う場合は、検査を受ける人に医療機関などで唾液を容器に出してもらうだけで済む。十分なウイルス量を得るため、直前の飲食や歯磨きは控える必要がある。検体採取の手順以外は検査方法に大きな変更はない。

 全国の専門外来や地域のPCR検査センターで実施できるほか、院内感染を防ぐため医療機関内で症状が出ている患者や医療スタッフを検査する場合にも活用される。

 唾液は鼻の粘液に比べてウイルス量が少なく、検査精度が低いとの懸念もあった。だが、厚労省研究班が新型コロナの患者88人から取った唾液を使って検査精度を従来の手法と比べると、発症から9日以内なら判定結果がほぼ一致した。

【北海道】入院進まず入所者7割感染 専門家「行政支援迅速に」 介護崩壊の老人保健施設

札幌市北区の介護老人保健施設「茨戸(ばらと)アカシアハイツ」で起きた新型コロナウイルスの集団感染では、病床逼迫(ひっぱく)を理由に市が陽性者を施設内で療養させる方針を取ったこともあり、入所者の7割にあたる71人が感染、施設内で11人が亡くなった。さらに職員の感染も相次ぎ、介護が十分できない状態に。専門家は「行政の支援にスピードが伴わないと介護崩壊が起きる」と指摘する。

 ▽「死を待つだけ」

 施設で最初の感染者が出たのは4月25日。一瞬で広がり、30日までにさらに40人以上が陽性になった。市保健所は5月1日から陽性者の隔離を実施、陰性だった入所者は1階に、陽性者は2階に集められた。ただ各居室の定員は元々2人か4人で、間仕切りや出入り口はカーテンで仕切られているだけ。1階でも陽性者が続出し、連日のように死者が出た。

 父親が入所する女性は、母親が電話で聞き取った父親の「もう死ぬのを待つだけ」との言葉にがくぜんとした。「父を早くどこかに移して」と施設に掛け合うも留め置かれ、発熱を繰り返すようになった5月下旬にようやく入院できた。

 ▽後手の対応

 施設で感染者が出始めた当時、市内複数の病院で院内感染が発生し病床が逼迫したことや病院では十分な介護を提供できないことから、市保健所は陽性者を施設内で療養させる方針を取った。施設の運営法人関係者は「本音では入院させたかったが、従わざるを得なかった」と苦しい胸の内を明かす。

 ただ、施設でできた処置は酸素供給や点滴ぐらいで、それも機器が足りず「誰に酸素を供給するか選ばないといけない状況だった。何もできずにみとりが続くのは心が折れた」(施設職員)という。

 この時期に看護スタッフ14人のうち10人が休職などで現場を離れた。市は5月初めに医師や看護師を送り込んだとするが「実際に態勢が整ったのは中旬以降。施設療養を求めるなら病院並みの人材や医療資材を早急に投入してほしかった」とこの職員は訴える。

 ▽介護崩壊

 施設には職員約60人がいたが、これまでに計21人が感染。半数が介護職員で、外部からの派遣が得られた医師や看護師以上に補充は難航した。運営法人は他にも特別養護老人ホームなどを経営するが「各施設ぎりぎりの人員」(法人関係者)で、内部での職員の融通は思うように進まなかった。一時は入所者の食事を1日2回に減らし、入浴介助を2週間以上提供できない状態が続いた。

 厚生労働省は5月4日、介護老人保健施設の入所者が感染した場合は原則入院と自治体に通知。市が調整して病院への搬送を始めたのは同12日だった。市保健所の三觜雄(みつはし・ゆう)所長は「対応が十分かと問われればうまくいかなかった面もあるかもしれない」と振り返った。

 北海道医療大の塚本容子(つかもと・ようこ)教授(公衆衛生学)は「市は高齢者の重症化リスクを加味してもっと早く関与すべきだった。介護業界は常に人手不足で、行政が支援体制を整えなければ全国どこの施設でも同じことが繰り返される」と指摘した。

手指衛生に関するQ&A

グローブをしたまま手洗いや手指消毒をしても大丈夫ですか?
グローブをしたままでの手洗いや手指消毒では、微生物を確実に除去することはできません。また、石けんや消毒薬の刺激によりグローブが劣化し、微細な穿孔などを生じ、手指衛生が保たれなくなります。
手袋の交換のタイミングはいつですか?
患者ごと、汚染したとき、破れたときに交換します。カルテやX線機器、モニターなどに触れる場合は手袋を外し、再度処置する場合は新しい手袋を着用します。
グローブを外したときに手洗いは必要ですか?
グローブを着用することは、汚染を最小限にすることができますが、着用中に起こる手袋の破損や外す際に汚染する可能性があります。グローブを外した後は必ず手指衛生が必要です。

出典:NPO法人 HAICS研究会 監修「歯科診療における院内感染対策 歯科医療器材の洗浄・消毒・滅菌ガイドブック(第2版)」

新型コ ロナウイルスに関する国際会議

先月の15日、日本の国連代表部の呼びかけで、オンラインで結ぶ形で新型コ
ロナウイルスに関する国際会議が開催されました。この会議でWHO(世界保
健機関)の幹部は、感染を抑え込むには経済的に困窮せずに誰もが医療を受け
られることが必要だとして、各国に対して早急に医療態勢の整備に取り組むよ
う訴えました。
 日本や欧州、米国など北半球ではようやく外出規制などが緩和され始めたと
ころですが、南米やアフリカなどこれから本格的な冬を迎える南半球で新型コ
ロナウイルスの感染が拡大しています。
 最も深刻なのがブラジルで、感染者は50万人を超え、米国に次ぐ世界2番目の
多さとなりました。隣国のペルーやチリなどでも増加が続いており、WHOは
「南米が感染の新たな中心地」と位置づけています。
 さらに、アフリカでは南アフリカ共和国やナイジェリアの感染者の増加が目
立っています。大陸全体での感染者は10万人を超えましたが、検査能力が不足
しており、実際はもっと多いとの指摘があります。
 日本政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、医療体制が脆弱な途上国
を1000億円規模で支援することを決定しました。また、安倍晋三首相は28日、
国連の「新型コロナウイルス時代とその後における開発資金ハイレベルイベン
ト」にビデオメッセージを寄せ、「我々は途上国の経済活動の再開、活性化を
目した方策を検討する必要がある」と述べるとともに、来年夏に延期となった
東京五輪・パラリンピックを巡っては「人類がコロナウイルスに打ち勝った証
として完全な形で開催する決意だ」と語りました。
 日本がリーダーシップを取り、他国と力を合わせ、この難局を乗り切ること
を期待しています。

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