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純チタン2種-C2区分で6月に保険収載

大臼歯の全部金属冠に使用する歯科鋳造用チタン合金「純チタン2種」(ニッシン)が、C2区分で6月から保険収載される。5月13日、第458回中医協総会で承認されたもので、大臼歯に対して、歯科鋳造用チタン合金を用いて全部鋳造冠による歯冠修復を行なった場合、準用技術料「CAD/CAM冠」1,200点を算定できる。

 ニッシン提出資料によると、同製品は金属アレルギーを有する患者らの大臼歯におけるう蝕、歯髄疾患、破損・破折、脱離、不適合、冠破損、冠脱離、冠不適合などに対する治療に用いるとしている。

(歯科通信より)

歯科医療従事者への感謝

武部 新 衆議院議員(北海道第12選挙区)が、衆院議員運営委員会において感染リスクのある中で診療に当たる歯科医療従事者への感謝の言葉と、歯みがきによる感染予防への見解を求め、西村康稔 経済再生担当大臣が答弁(2020/5/25<月>)

定期的に歯科受診をしている人は、咀嚼能力が低下しにくいことが判明。

 近年、歯科受診によって咀嚼能力をはじめとした口腔機能の低下に早期に気づくことが重要だと考えられている。加齢に伴い歯数が減少し、咀嚼能力が低下することで、栄養摂取に悪影響を及ぼし、最終的にメタボリックシンドロームや動脈硬化性疾患の発症へと繋がることがこれまでの研究で示唆されている一方、歯科定期受診と咀嚼能力との関係についてはほとんど報告がなく、そのエビデンスが求められていた。

オーラルフレイルの危険性がある人は5割以上。食習慣やコミュニケーション量に問題も。

サンスターが一般男女600名を対象に行った「オーラルフレイルに対する意識調査」によると、65歳以上の高齢者の5割以上がオーラルフレイルの危険性があると判明した。さらに64歳以下の人も、習慣的な歯や口周りのケア方法に改善の余地があり、年代を問わずオーラルフレイル予防の必要があることが分かった。65歳以上の人のリスクチェックの結果を見ると、具体的なオーラルフレイルの症状である「口の乾きが気になる」「さきいかやたくわんぐらいの硬さのものが噛めない」などの項目で、5人に1人以上が該当。さらに、「歯科医院の受診は1年に1回未満」の割合は28%にも及び、65歳以上の人でも多くの人が定期的なプロケアを受けていない実態が明らかになった。

歯科技工士の有給取得日数「0日」が23.8%。待遇面への不満で、離職率上昇に拍車がかかる!?

日本歯科技工士会が3年ごとに調査を実施している「歯科技工士実態調査報告書」によると、有給休暇制度が「ある」とした職場は全体の63%、「ない」とした職場が33.7%だった。有給取得日数でみると、「0日」が23.8%にものぼっている。また、給与面でボーナス支給の状況を見てみると、「支給された」が60.4%。過去の調査を比較しても、2009年の68.9%から12年には66.4%、15年には64.5%と回を追うごとに減少している。しかも、歯科技工所勤務のみでみると48.7%と5割を切っている状況だ。

経口栄養が全身の健康に関わるメカニズムを解明。摂食嚥下訓練による今後の医療向上に期待。

脳卒中後に経口栄養が不可能となり、経管栄養とならざるを得ないケースは多いが、摂食嚥下訓練により再び口から食事を摂取できるようになったという報告も多い。口腔と大腸は腸管を通じて繋がっており、食物、唾液、口腔内細菌は嚥下によって腸管へと流入しているため、これらが腸内細菌叢の変化に影響を及ぼす可能性がある。しかし、経口栄養がどのように腸内細菌叢に影響を及ぼしているかは不明だった。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科高齢者歯科学分野の戸原玄准教授と歯周病学分野の片桐さやか助教のグループの研究により、経口栄養を再獲得することにより、口腔内および腸内細菌叢の多様性が増加し、細菌叢の組成が変化していることがわかった。

義歯の手入れを毎日しないと、過去1年の肺炎リスクが1.3倍に。

高齢者の死因の中でも上位に入る誤嚥性肺炎。口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防に有効であることは、入院患者及び介護施設入居者を対象にした多くの研究で明らかにされている。そんな中、東北大学大学院歯学研究科国際歯科保健学分野の相田潤准教授らのグループが65歳以上の地域在住高齢者約7万人を対象に調査を行った。対象者71227人のうち、義歯を毎日清掃する人で過去1年間に肺炎を発症した人が2.3%だった一方、毎日清掃しない人では3.0%だった。さらに、75歳以上の人に限ると、義歯を毎日清掃する人で過去1年間に肺炎を発症した人が2.9%であった一方、毎日清掃しない人おでは4.3%と、肺炎発症リスクが高くなった。

がんを防ごう

頭頸部がんは、首から上に発症するがんのうち、脳、脊髄、目を除いた総称です。口の中の舌がんなどの口腔がん、のどにできる咽頭・喉頭がん、鼻の中の鼻腔・副鼻腔がん、甲状腺がん、唾液腺がん、耳にできる聴器がんなどがあります。「頭頸部がんは種類は多いがそれぞれの発症頻度は少なく、がん全体の5%程度」と恵佑会札幌病院(札幌市白石区)の渡辺昭仁副院長(57)=耳鼻咽喉科、頭頸部外科=は話します。
 頭頸部がんの最大の要因は「喫煙と過度の飲酒」です。口やのどなどの頭頸部や食道は、たばこの煙や酒の通り道です。日本頭頸部癌学会は、喫煙で喉頭がんの発生率が32倍に、飲酒で口腔、咽頭、喉頭、食道などの各がんの発生率が6倍になる、などと警告し、2006年に「禁煙・節酒宣言」を出して国民に予防を呼びかけています。

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