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感染症の予防

身近な感染症の風邪の原因はほとんどがウイルスです。
鼻やのどの粘膜から侵入し、細胞に入るとどんどん広がり、
炎症が起きると、発熱などの症状が現れます。
鼻やのどの粘膜が乾燥していると防御力が低下し、より発症しやすくなります。

食中毒は食材や食器の汚染から感染する場合が多く、
肉やレバーなどはしっかりと火を通すことが大切です。
調理後は早く食べるようにし、冷蔵庫を過信しないようにしましょう。

手洗いや消毒はとても大切ですが、
感染症予防には抵抗する力である免疫力や体力も必要です。
新型コロナウイルスも体力や免疫力の低い高齢の方が重症化してしまいます。

日頃から免疫力を上げることを意識し、
バランスの良い食事や規則正しい生活を心がけ、
適度な運動と十分な睡眠をとるようにしましょう。
からだを冷やすと免疫力の低下に繋がりますので、
汗をかいて体温が下がるのを予防したり、湯冷めをしないなど
からだが冷えないような工夫も大切ですよ。

腸内環境を整えることも免疫力を上げる効果があるといわれます。
納豆やキムチなど、発酵食品を摂るのもお薦めです!

▼腸のはたらき:免疫
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0vbjeq05xm7227w1uzYM

感染症って?

感染症とは…空気や土、動物や人の中に存在する病原性の微生物が
からだに入って起こる病気のことです。
微生物とは細菌・ウイルス・カビなどのことで、
炎症を引き起こす微生物を病原体とよびます。

病原体がからだに入っても、病気になる(症状が出る)場合と
病気にならない(症状が出ない)場合があります。
症状が出なくても、感染をしていれば保菌者(キャリア)になり、
人に感染させる感染源になってしまいます。

主な感染の経路は以下のようなものがあります。
(1)接触感染
 ・皮膚や粘膜などへの直接的な接触
  汚染された食器や食品や排泄物など
  (ノロウイルス、ロたウイルス、O157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌など)
 ・血液、体液などが粘膜を通して感染
  (HIV、クラミジアなど)
 ・動物に咬まれたりすることで感染
  (狂犬病、トキソプラズマなど)
 ・蚊やのみ、ダニなどに刺されて感染
  (マラリア、日本脳炎など)
(2)飛沫感染
 ・咳やくしゃみで飛んだ唾液(飛沫)等を吸入
  (インフルエンザ、風邪、風疹、おたふくかぜなど)
(3)空気感染
 ・空気中に浮遊する蒸発した飛沫を吸入
  (ノロウイルス、結核菌など)
(4)母子感染
 ・母体から胎児や新生児への胎盤や母乳を介した感染

新型コロナウイルスは接触感染と飛沫感染といわれています。

身近な感染症としては、風邪や食中毒、水虫やものもらい(麦粒腫)などがあります。
歯周病も感染症で、日本人が一番多く感染している感染症です。
お口の中の歯周病菌が増えて炎症を起こし、発症、重症化し、
歯を失うという悲しい結末に向かいます。
成人の3人に2人以上感染しているといわれる歯周病。
自覚症状がない上に、全身疾患にも繋がるといわれている厄介者です。
感染させない、発症しないためにも
プラークコントロールをしっかりとするようにしましょう。

▼感染症ってなに?【丸石製薬株式会社『感染対策コンシェルジュ』監修】
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0vbieq05xm7227w1uRha

歯周病菌の線毛 構造解明 長崎大などのグループ

歯周病をもたらす細菌の「線毛」の構造と形成の仕組みを解明したと、長崎大大学院医歯薬学総合研究科の庄子幹郎准教授、中山浩次名誉教授らのグループが14日付の国際科学雑誌ネイチャー・マイクロバイオロジー電子版に発表した。

 歯周病は、細菌によって歯茎が炎症し、悪化すると歯を支える骨が溶けて歯の喪失につながる病気。歯の表面に付着する歯垢(しこう)という「バイオフィルム」(微生物の集合体)に起因する。

 研究グループによると、バイオフィルムは、歯周病の原因菌が毛髪状に伸びる「線毛」を使って細菌同士を絡めて形成する。これを阻止できれば歯周病を防ぐことができるという。

 研究グループは、主要な病原細菌の一つ「ジンジバリス菌」が持つ特殊な「5型線毛」の構造や形成の仕組みを、X線結晶構造解析やクライオ電子顕微鏡解析などを用いて、原子レベルで明らかにした。

 研究者は他に、大阪大大学院理学研究科の今田勝巳教授、沖縄科学技術大学院大学のマティアス・ウォルフ准教授、柴田敏史博士。

 研究グループによると、歯周病は日本人が歯を失う原因のトップで、ジンジバリス菌は近年の研究で糖尿病や心疾患、膵(すい)がん、アルツハイマー病などさまざまな病気との関係が明らかになっている。庄子准教授は「最新の電子顕微鏡や新しい手法で5型線毛の構造が原子レベルで明らかになった。歯周病を防ぐため、線毛の形成を阻止するような薬剤の開発につなげていきたい」と話している。

アビガン20カ国に無償供与 政府、国際機関通じ

茂木敏充外相は7日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の治療効果が期待されるインフルエンザ薬「アビガン」を国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)を通じ20カ国に無償提供すると発表した。このほか約30カ国と供与に向けた調整を進めているという。

 人道支援と臨床研究の拡充が目的。茂木氏は「治療薬開発は極めて重要だ。国際協力を進めたい」と述べた。20カ国は、インドネシア、チェコ、トルコなど。供与国には、日本への臨床データの提供を求める。

新型コロナ 収束と経済「モデル地区」、ススキノ指定へ 政府 /北海道

政府が繁華街での新型コロナウイルスの感染拡大防止と経済支援を両立させる「モデル地区」として北海道最大の歓楽街ススキノ(札幌市)を指定する方向で6日、具体的検討に入った。地区指定に向け関係者会合が市内で同日行われ、取り組みについて協議した。政府は指定後の効果を検証し他地域の対策に生かしたい考えだ。

 会合には経済産業省や厚生労働省など国の担当者のほか、札幌市職員や「すすきの観光協会」会長らが出席。同協会が専門家の助言に基づき感染予防手順をまとめた冊子を作成し、来月にも各店舗に配布することが報告された。一方、国や自治体は、固定資産税などの税負担軽減や小規模事業者向けの給付金創設、感染収束時の観光客呼び戻しなどで支援を検討するとした。

 札幌市によると、ススキノの飲食店やホテルなどの事業所は約2900店舗、約2万2000人が働く。コロナウイルスの影響が6月まで続けば市内の宿泊者が約350万人減少、観光消費が約1164億円減少すると試算される。臨時休業店が相次ぎ、営業や雇用の継続が危ぶまれている。

女性スタッフ感染を鯖江の歯科医院公表

鯖江市の歯科医院は1日、スタッフの女性が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。3月31日から自主的に休診している。

 張り紙や予約患者への連絡などで周知している。

 同医院は、女性は手袋とマスクを着用し器具の準備や受け付けなどの業務を行っており、患者への直接の接触はないとしている。

 濃厚接触者の院長らスタッフに症状はないが、外出を控え自宅で健康観察を行っている。また、休診中に保健所の指導で消毒作業を実施する。安全が確認でき次第、診療を再開する予定。

:新型コロナ 回復後、再び陽性 道内初 旭川の男性、再入院 /北海道

新型コロナウイルス感染症から回復した旭川市の患者が経過観察中のウイルス検査で再び陽性となった。市が28日に発表した。道によると、陰性が確認された患者が再び陽性となるのは道内初という。

 市によると、再び陽性が確認されたのは飲食店オーナーの70代男性で、道内11例目の患者として既に発表されていた。2月22日から入院し、検査で2回陰性が確認され、3月11日に退院した。

 男性は外出を控えて自宅で静養していたが、18日からせきの症状が出始め再度受診。肺炎が見つかり、改めて検査したところ27日に陽性の反応が出た。男性は再入院したが、症状は落ち着いているという。

眠れないほどの熱・せき、入院19日間「死ぬ覚悟した」

新型コロナウイルスに感染し、入院治療を受けて回復した北海道旭川市内の70歳代男性と、治療に当たった医師が、読売新聞の取材に応じた。男性は「1か月も日常生活がストップすることがつらかった。まさか自分がかかるとは思わなかった」と闘病生活を振り返った。

医師 治療「考え抜いた」

 2月16日から4日間、発熱と下熱を繰り返した。「最初は風邪だと思った」という。男性には、呼吸器疾患の持病があった。20日にかかりつけの病院でコンピューター断層撮影法(CT)検査を受けると、肺の画像に淡く白い影が見つかり、肺炎と診断された。たんなどの検体を採取し、新型ウイルスの検査を受けると、22日に感染が判明。すぐに、市内にある感染症指定医療機関の市立旭川病院に入院した。

 新型ウイルスに対して効果と安全性が確認されている薬は今のところない。治療に当たった同病院の柿木康孝・血液内科診療部長は当初、せきを抑える薬や抗生物質の点滴薬などを使った。鼻から酸素吸入をする処置も施したが、眠れないほど、せきはひどくなり、38度台の熱も続いた。

 院内の感染対策チームは、同様の患者の治療経験がある東京や札幌の病院に電話をかけ、治療法を尋ねた。その中で、エイズ治療薬「カレトラ」を使っている医療機関があることがわかった。

 柿木医師は、この薬は新型ウイルスに対する有効性が証明されておらず、必ずしも効くわけではないことを知っていた。だが、「このまま黙って見ているよりは、投与した方が良いのではないか」と考えた。男性の同意を得て、28日に使い始めた。すると翌日には熱が36度台まで下がった。男性も「あの日に一気に楽になった」と話す。

 男性の60歳代の妻も感染し、同じ病室に入っていた。柿木医師は、妻にもカレトラを投与した。すると、症状が改善。2人はその後、2度のウイルス検査で陰性が確認され、今月11日に退院した。

 男性のカルテには、「死ぬ覚悟をした」という言葉が記されている。柿木医師は「治療薬がない中、考え抜いた決断だった。幸運なケースだったと思う」と話す。

 旭川市内で飲食店を経営する男性は仕事柄、普段から手洗いやアルコール消毒を励行していたという。男性は、「普段の生活に戻れてほっとした。どこで感染してどこでウイルスを広げているのかわからないのが怖い。予防には強い意識を持つことが必要だと思う」と語っている。

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