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日歯・日歯連盟 マスク等の供給体制で要望

日本歯科医師会と日本歯科医師連盟は7日、「新型コロナウイルス国内感染拡大防止に関わる医療機関へのマスクおよび衛生製品供給体制の確立について(要望)」の文章を安倍総理と加藤厚労大臣に提出した。

 要望書では世界的な不安から衛生商品の品薄を指摘。「医療機関で、これらの商品が安定的に確保できないことによる、十分な衛生管理の不確実性は絶対に防がなくてはならない」として、マスク・衛生製品等の安定的供給の確立を求めた。

(歯科通信より)

肺炎疑い、検査実施の基準は?【臨床お悩み相談】

<質問>

【医師 / 診療所・クリニック(20床未満)勤務】

肺炎疑い、検査実施の基準は?
肺炎を疑って検査を行う際、どんな基準で検査を実施していますか? 発熱の遷延や咳嗽の悪化など、先生方の基準を教えてください。

<回答>
No.1

発熱5日以上+湿性咳嗽
発熱が5日以上持続し、湿性咳嗽が持続している場合には、CTレベルの肺炎は割と高率に見つかります。診断しても非定型やウイルス性が疑われるものが多く、治療上有用かとなると疑問が残りますが。

【医師 / 小児科 / 50代 / 一般病院(20床以上) / 小児科専門医】

No.2

発熱5日+咳嗽で単純写真、血液検査
発熱が5日程度遷延し、咳嗽などが出ている場合を中心に検査を行います。年齢にもよりますが胸部単純写真、血液検査を行います。

【医師 / 小児科 / 40代 / 特定機能病院(400床以上)】

No.3

発熱7日+ラ音聴取
発熱が7日程度持続し胸部聴診上でラ音が聴取された場合です。

【医師 / 小児科 / 40代 / 地域医療支援病院(200床以上) / 小児科専門医】

No.4

全身状態、周囲流行状況などを考慮
一律に日数、症状のみでは判断せず、全身状態、周囲流行状況などを考慮して適応を判断すべきです。

【医師 / 小児科 / 40代 / 地域医療支援病院(200床以上) / 小児科専門医、小児神経専門医】

北海道で感染の60代男性は開業医 消防士と濃厚接触

北海道は26日、新型コロナウイルスの感染者として前日に公表した60代男性は、北海道美瑛町の開業医だったと明らかにした。

 道によると、この男性は23日に感染が確認された同町在住の20代の男性消防士の濃厚接触者という。

保育士の女性、新型コロナに感染 北海道旭川市で勤務

北海道旭川市は26日、市内の保育園に勤務する20代の保育士の女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

 女性は19日にのどの痛みを訴え、21日に発熱し、25日に感染が分かった。保育園には22日まで、マスクを着用して勤務していたという。市は保育園の園児や職員らの体調を調べている。

新型コロナウイルス

医療・介護に従事している方は感染するもの、感染させてしまうのも
怖いですよね。
基本的な感染症予防対策をしっかりと行い、
最新の情報を確認してください。
油断するのも、過剰に反応するのも、NG。冷静に対処していきましょう。

▼新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する情報(東京都感染症情報センタへー)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0py2pp04xl1u91vptCx7

▼新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~
 (首相官邸)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0py3pp04xl1u91vpthGT
 

オーラルフレイル

80歳で20本以上の歯を残すことを目標とした「8020運動」を、みなさんはご存じでしょうか。これは1989年に始まった国民運動です。当初はこの目標を達成した人は1割にも満たない状況でしたが、約30年後の2017年の調査では約5割以上の人が達成しています。歯を残すこができるようになった今、残った歯をどう使うか、つまり「口の機能」が注目され、その重要性を広めるために提案された概念が「オーラルフレイル」です。
 オーラルフレイルは、直訳すると「口の機能の虚弱」です。口に関するささいな衰えを放置したり、適切に対応しないままにしたりすると、口の機能の低下、食べる機能の障害、さらには心身の機能低下までつながる負の連鎖が生じてしまうことに対して警鐘を鳴らした概念です。
 こうしたオーラルフレイルの進行は、誰もが避けられない自然な衰え(老化)と違い、仲間との交流の減少などが原因で自身の口の健康への関心が薄れてしまうことなどと複合して生じる「不自然な衰え」です。早い段階かた適切に対応すれば回復できますが、放置すると老化に加え、さまざまな要因が口の機能低下などを悪化させてしまいます。
 多くの人は、加齢とともに低下する運動機能、栄養状態、生活能力を「齢のせい」とあきらめ、自ら活動範囲を狭めたり、噛みにくいものを避けたりしがちです。口まわりの”ささいな衰え”から始まる現象は、自覚しないまま悪循環に陥り、やがて食欲低下や低栄養にまで至ってしまいます。こうした問題を人ごとでなく”自分ごと”として、意識的に対処することが最も重要なポイントと言えます。

がんを防ごう

 頭頸部がんは、首から上に発症するがんのうち、脳、脊髄、目を除いた総称です。口の中の舌がんなどの口腔がん、のどにできる咽頭・喉頭がん、鼻の中の鼻腔・副鼻腔がん、甲状腺がん、唾液腺がん、耳にできる聴器がんなどがあります。「頭頸部がんは種類は多いがそれぞれの発症頻度は少なく、がん全体の5%程度」と恵佑会札幌病院(札幌市白石区)の渡辺昭仁副院長(57)=耳鼻咽喉科、頭頸部外科=は話します。
 頭頸部がんの最大の要因は「喫煙と過度の飲酒」です。口やのどなどの頭頸部や食道は、たばこの煙や酒の通り道です。日本頭頸部癌学会は、喫煙で喉頭がんの発生率が32倍に、飲酒で口腔、咽頭、喉頭、食道などの各がんの発生率が6倍になる、などと警告し、2006年に「禁煙・節酒宣言」を出して国民に予防を呼びかけています。

口腔体操食べる動作改善

札幌市は10区に分かれていて、区民の健康づくりのため独自の体操を考案した区もあり、この欄でも「エコロコ!やまベェ誰でも体操」(西区)や「こりめ脳活体操」(豊平区)などをご紹介してきました。今回は市が制作した「サッポロスマイル体操」をご紹介します。
 この体操ができたのは昨年10月。高齢者が住み慣れた地域で、生きがいや役割を持って主体的に介護予防に取り組む一助にと、北海道リハビリテーション専門職協会(HARP)の監修と市内の介護予防センターの協力のもと、約1年がかりで完成しました。
 体操は「バランス&ストレッチ」など四つのバージョンがあります。このうち口や舌などを動かす「口腔バージョン」を説明しましょう。運動は腹式呼吸を含めて全部で7種類。楽曲に合わせて「パ・タ・カ・ラ」と発音する動作や、下顎を指で押したり頬をさすったりする「唾液腺マッサージ」などから構成され、時間は約4分です。
 食べ物を食べたり飲み込んだりする動作などを改善する体操で、HARPの方々が歯科衛生士の助言を得て作ったそうです。
                                   北海道新聞(夕刊) 2020.1.7

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