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「地域の実情理解していない」戸惑う道内医療関係者 再編促す病院名公表

厚生労働省が診療実績などから再編・統合の必要性があるとした道内の公的病院は54施設に上り、都道府県別で最多となった。名前を公表された道内の医療機関の関係者らから、「分析の根拠が不明」「地域医療の実情を理解していない」などと戸惑う声が上がった。

 道北の病院事務長は「高齢化によるニーズを踏まえ、病床割合の検討は必要だと感じているが、事前に説明はなく順番が違う」と憤った。

 今回の公表基準では、広大な道内の医療事情など地域性はほとんど考慮されていない。周産期や小児、がんなど9項目すべてで「診療実績が特に少ない」とされた、道東にある町立病院の事務長は「何をもって実績が少ないというのか、どう調査したのか、よく分からない。ずっと地域医療の核になってきたのに」と漏らした。国立病院機構函館病院(函館市)も「具体的にどんなデータに基づいて分析したのか分からず、コメントしようがない」と戸惑う。

食べられなくなって初めてわかること

ある方が「最近、階段を駆け下りられなくなった」と言っていました。
若いときは難なくできていたのに、
気が付くとできなくなっていることがあります。
お口にも同じことが起こっています。
少しずつ筋肉などが衰え、思うように動かなくなってしまいます。
歩けなくなることももちろん大変なことですが、
食べられなくなると、からだが大きくダメージを受けることになります。

お口の機能が低下して、しっかり噛むことが難しくなると、
食事は柔らかく調理されたものが主流になってきます。
すると、食べられるものにも偏りが起こり、栄養バランスが崩れます。
食事に含まれる栄養素は、骨や血や肉・血管・粘膜などを作り、
からだの機能を維持します。そして、脳が働くエネルギーにもなります。
これらの栄養素、タンパク質・糖質・脂質・ビタミンなどの多くは食事で補い、
一部のアミノ酸やミネラルなどは体内で合成されないため、
食事から摂ることが必須になります。

今は何の問題もなく美味しく楽しく、食べたり飲んだりしている
元気なお口も、加齢とともに確実に衰えていきます。
今のお食事をそのままの状態で食べられるということは、
いつまでもできることではないのかもしれません。

当たり前のお食事が食べられなくなるということは、
恐らく想像以上に辛いことだと思います。
自分のお口は自分でしっかりと守ることが大切です。
自分の健康を守ってくれている門番「お口」。
もっと興味を持ってみませんか?

▼参考:日本老年歯科医学界 「口腔機能低下症」を診断しましょう
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/i06n81t0lvwncr6cvnvyt

トロトロ飲料、楽々ゴクリ 揖斐厚生病院、新機能自販機を導入

揖斐川町三輪の揖斐厚生病院は、物を飲み込む力が低下した高齢者の誤嚥(ごえん)性肺炎予防のため、飲み物に自動でとろみを付ける機能を備えたカップ式の自動販売機を導入した。県内では、岐阜市の介護老人保健施設で取り入れているが、医療機関での導入は初めてという。

 販売機は、三重県四日市市の栄養補助食品メーカー「ニュートリー」と自動販売機管理を手掛ける愛知県大府市の「アペックス」が共同開発。全国で70台ほど普及している。「とろみボタン」を押すと、飲み物に医療機関で使われているとろみ剤が混ざり、とろみの程度も「薄い」「中間」「濃い」と選べる。豆ひきのコーヒーやココアなど種類も豊富。ボタンを押さないととろみが付いていない飲み物が出てくるため、飲み込む力が弱い嚥下(えんげ)障害の有無に関わらず楽しめる。

 同病院では、誤嚥性肺炎の予防に力を入れており、7月に販売機を導入した。とろみ付きのパインジュースを飲んだ軽度の嚥下障害のある池田町池野の木全政雄さん(77)は、「通常と味は変わらない。飲み込みやすくていい」と話した。

 主任言語聴覚士の立木一美さん(57)によると、嚥下障害のある人がとろみのない飲料を飲むと誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなるといい、飲む際は自分でとろみを付けるか、我慢していた人が多かったという。販売機の導入で「入院中の楽しみの一つになるはず」と期待を込める。

 同病院では引き続き嚥下障害の啓発に注力する。食事の際にむせる人は、同病院地域医療福祉連携センターまで。

納豆などの発酵食品でうつ病予防

神戸大学と企業の共同研究です。
納豆などの発酵食品に含まれる特定のペプチドが、
うつ症状で見られる行動を改善することを明らかにしました。
うつ病の予防法開発につながることが期待されています。
LHジペプチド(ふたつのアミノ酸が結合した分子)が
うつ病と関係が深いとされる細胞ミクログリアの活性化を
抑制することを発見。マウス実験で効果を確認しています。
LHジペプチドは納豆・酒かす・青カビチーズなど
特定の発酵食品に多く含まれています。
今後、LHジペプチドを含む食品の開発を進めていくそうです。
Nutrientsに論文が掲載されています。

▼脳内炎症を抑制し、うつ様行動を改善するペプチドを発見
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/i01rzqs0kvgep0ocpxV2h

認知症に対してお笑いや童謡による感性刺激の効果を確認

慶応義塾大学と企業の共同研究の結果が発表されました。
認知症の診断を受けている方が、お笑いや童謡のステージ鑑賞によって
通常時に比べて高揚感(ワクワク度)が向上し、
ストレス度が低下することが確認できたそうです。
これは認知症のレベルが高い方、低い方の両方において同じ傾向とのこと。
「笑いや思い出による刺激は脳に効果的であると考えらる」としています。

▼認知症に対してお笑いや童謡による感性刺激の効果を確認
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/i01rxqs0kvgep0ocpxsbf

100歳以上7万人超え、65歳以上は全体の28%

敬老の日にあわせて総務省から発表される統計です。
100歳以上の方は49年連続で過去最多を更新してきましたが、
7万人を超えたのは初めてです。
ギネスで世界最高記録に認定された福岡市の田中カ子さんは116歳ですが、
100歳以上の7万人のうち、女性が約88%だそうです。
65歳以上の方も過去最多の3588万人、総人口に占める割合は28.4%と
こちらも過去最多です。
さらにもうひとつ、高齢者就業者数(2018年)も過去最多だそうです。

▼統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/i01rwqs0kvgep0ocpxXjj

【北海道】1位旭川医科大学病院、2位手稲渓仁会病院、2019マッチング中間

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2020年度からの初期臨床研修先を決める、2019年度医師臨床研修マッチングの「中間公表」の結果で、北海道は募集定員462人に対し、1位希望人数は329人で定員充足率は71%だった。1位希望人数は旭川医科大学病院、手稲渓仁会病院、旭川赤十字病院が上位だった。

「たん」に守られるウイルス、アルコール消毒だけでは「感染広げかねず」

インフルエンザ対策に使われるアルコール消毒について、ウイルスがたんなどの粘液に含まれた状態の場合、殺菌効果が弱まるとの研究成果を京都府立医大の広瀬亮平助教(感染病態学)らがまとめ、米科学誌の電子版に掲載された。広瀬助教は「アルコール消毒だけでは、周囲に感染を広げかねず、手洗いが重要」と注意を呼びかける。

 広瀬助教らは、食塩水と粘液のたんに、それぞれA型ウイルスを含ませ、一般的な消毒薬(濃度80%のエタノール)を作用させてウイルスが不活性化するまでの時間を比較した。その結果、食塩水中のウイルスは30秒以内で殺菌できたが、たんの中では2分たっても感染力が維持されていた。たんが渇いた状態で調べると、30秒以内に殺菌でき、粘液の状態では効果が弱まる可能性が高いという。

 広瀬助教は「手で口を押さえてせきやくしゃみをすると、ウイルスを含んだ鼻水やたんが付着する。水で洗い流せない場合は、消毒薬を30秒以上手に擦り込む必要がある」と話している。

 感染症専門医の宮下修行・関西医科大診療教授の話「アルコール消毒があまり効かない微生物も多い。手や指の消毒の基本は手洗いであることを忘れてはいけない」

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