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東洋紡、骨再生誘導材の製造販売承認を取得 年度内に発売

東北大学と東洋紡株式会社は歯科・口腔外科領域の骨欠損を対象とした骨再生誘導材を共同で製品化(商品名:ボナーク(Bonarc))することに成功した。

 ボナークは医療現場発の純国産医療機器として開発され、臨床試験、製品化を産学連携で実現し、先天性疾患(口唇裂・口蓋裂患者の顎裂部)、歯科用インプラント体埋入を前提とした骨造成(上顎洞底拳上術、抜歯窩温存術)、嚢胞腔への適応が可能である。

(時事通信社 6月7日より)

大腸がん初期に多い腸内細菌特定 早期診断や予防期待

 大腸の内視鏡検査を受けた約600人の便を調べ、大腸がんの発症初期に多い腸内細菌を2種類特定したと、大阪大や東京工業大、国立がん研究センターなどの研究チームが6日発表した。

 大腸がんの進行段階に応じ、便中で増減するさまざまな細菌や、増加する胆汁酸、脂肪酸、アミノ酸の種類も判明。阪大の谷内田真一 教授は、便中の腸内細菌群の構成や代謝物から早期に診断する方法や、食事や腸内環境の改善によるがん予防につながるとの見方を示した。

(時事通信社 6月7日より)

大学病院「無給医」2191人、調査結果公表

大学病院の勤務環境の改善は徐々には進んできたと言われるものの、いまだ「無給医」がいることが、文部科学省の調査で、明らかになりました。その数は、計50大学病院で、医師・歯科医師を合わせ、少なくとも2191人。精査が必要となったのが1304人で、今後、さらに増える可能性があります(『大学病院の「無給医」、少なくとも2191人、文科省調査』を参照)。

よく笑う人、より長生きに… 山形大医学部研究、死亡リスク2分の1に

笑うほど長生きに―。笑う頻度が高い人は死亡リスクが軽減され、心疾患の発症リスクも抑えられるとの研究成果を山形大医学部(山下英俊学部長)が25日、発表した。病気発症の遺伝的要素と生活習慣の関係を解明する同学部の「コホート研究」で5年半にわたって追跡調査し、ほとんど笑わない人はよく笑う人に比べて死亡リスクが約2倍であることが明らかになった。

 調査は2009年に始まり、県内7市(山形、米沢、酒田、東根、天童、寒河江、上山)の40歳以上が記述式質問票に回答。笑う頻度や既往歴、飲酒、喫煙、精神的なストレスなどを聞いた。1万7152人(男性7003人、女性1万149人)からデータを取り、平均年齢は62.8歳だった。

 年齢や性別などの背景因子を補正して解析した結果、死亡リスクについて、ほとんど笑わない人は、よく笑う人に比べて全死亡リスクが1.95倍。たまに笑う人は、よく笑う人に比べて心筋梗塞などの心血管疾患の発症率が1.62倍に上ることが分かった。

 調査では声を出して笑う頻度を尋ね、(1)「よく笑う」は1週間に1回以上(2)「たまに笑う」は月に1回以上で1週間に1回未満(3)「ほとんど笑わない」は月に1回未満の3群に分けた。その割合は(1)が82.2%(2)が14.5%(3)が3.3%だった。笑う頻度が少ない人の傾向では▽男性▽喫煙者▽飲酒者▽運動しない人▽1人暮らし―が浮かび上がった。

 この日は山下学部長、根本建二同学部付属病院長、公衆衛生学・衛生学講座の今田恒夫教授、看護学科の桜田香教授が、山形市の同学部で記者会見を開いた。山下学部長は「日常生活での笑いが健康寿命の延伸に大切であることがエビデンス(科学的根拠)として明らかになった」とし、「こうした結果が行政などの健康づくりに関する施策を後押しすると考えている」と話した。

骨太の方針2019原案にフレイルと歯科の関係明記

政府は21日「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2019」を閣議決定した。

 社会保障の歯科に関する分野では、「口腔の健康は全身の健康にもつながることからエビデンスを蓄積しつつ、国民への適切な情報提供、生涯を通じた歯科健診、フレイル対策にもつながる歯科医師、歯科衛生士による口腔機能管理など歯科口腔保健の充実、入院患者への口腔衛生管理などの医科歯科連携に加え、介護、障害福祉関係機関との連携を含む歯科保健医療提供体制の構築に取り組む」と記載された。

(日刊歯科通信 6月24日より)

バゲット 正しい歯周病予防法

歯をみがいた後のすすぎ方
 第3問「歯をみがいた後のすすぎ方」。A:たっぷりの水で何回もすすぐ、B:わずかな水だけで1回だけすすぐ。正解はB。倉治先生によると、歯みがき粉に含まれる歯を強くするフッ素を歯に定着させることが重要なため、少ない水が良いという。15ccほどで5秒間でよい。すすぎ後は30分間飲食しない。

歯周病予防にオススメのフルーツ
 第4問「歯周病予防にオススメのフルーツ」。A:りんご、B:みかん。正解はA。倉治先生によると、りんごは噛み応えがあり唾液がよく出て、豊富な食物繊維が歯の周囲の汚れを落としてくれるという。詳しくは「図解 むし歯 歯周病の最新知識と予防法」に載っている。

【6月25日放送】バゲット 正しい歯周病予防法

起床後 歯みがきをするタイミング
 第1問「朝 歯みがきをするタイミングは?」。A:朝食前、B:朝食後。正解はA。倉治先生によると、就寝中は抗菌作用のある唾液の分泌が1日で最も少なくなり、寝ている間に口の中の細菌が4~8倍になるという。1日で最も細菌が多い時間のまま朝食を食べると、細菌も一緒に飲み込んでしまう。当然食後もみがく。

歯ブラシはぬらす?ぬらさない?
 第2問「歯ブラシはぬらす?ぬらさない?」。A:ぬらす、B:ぬらさない。正解はB。ぬらすと、歯みがき粉をつけると泡立ちすぎて早くすすぎたくなり、十分に歯をみがけない。歯周病予防にいい歯のみがき方は、ななめ45度に歯ブラシを傾けて、やわらかく歯周ポケットの中の汚れを落とすこと。歯と歯の間のプラークは、デンタルフロスや歯間ブラシを使ってみがく。歯ブラシのかたさについては「やわらかい歯ブラシで丹念にみがくこと」などとした。

【6月25日放送】バゲット 正しい歯周病予防法

歯科医が解説 歯磨き・すすぎ方・食べ物
 20代以上の6割がかかっている「歯周病」は口臭の原因の1つ。進行が進むと、歯茎や歯の土台になる骨が溶けて、最終的には歯が抜け落ちてしまう。また、歯周病菌が血管の中に入り込み、脳梗塞・認知症・動脈硬化などを引き起こす可能性もある。夏からが要注意。汗をかいて全身の水分量が減少し、抗菌作用のある唾液が分泌されにくくなる。正しいお口のケアをご紹介。教えてくれるのは、歯科医院院長を務め、お口のケアに関する本を多数出版している倉治ななえ先生。

 歯周病は、歯と歯茎の間にくっついたプラークが歯を支えている歯周組織を破壊していく病気。進行すると、歯周ポケットが深くなり、骨まで溶かしていく。最悪の場合、歯が抜けてしまう。口臭の原因でもある。大人が歯を失う理由の4割が歯周病。虫歯は3割。汗をかくと、口が渇く。口が渇くと歯周病が進行しやすい。初期は自覚症状がない。セルフチェックの項目は、1歯みがきをすると血が出る、2歯ぐきが赤くはれている、3口臭がある、4朝起きたとき口の中が粘つく、5歯ぐきがむずかゆい。友近さんは「歯みがきで血が出ることはある。」などとした。1つでも当てはまれば歯周病の可能性はある。やさしい歯ブラシでも血が出る場合は歯周病の可能性がある。

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