記事一覧

堀ちえみさん舌がん公表 ステージ4、手術へ

タレントの堀(ほり)ちえみさん(52)は19日、舌がんの手術のために入院したことを公式ブログを通じて公表した。22日に手術を受けるという。

 ブログによると、昨年夏ごろから舌の裏側に口内炎ができるようになり、今年1月に検査入院し、ステージ4の舌がんと診断されたという。堀さんは「左首のリンパにも転移している」と明らかにした。

 堀さんは「かなり厳しい状況です」とした上で「私は負けません。力いっぱい闘って、必ず戻って来ます。そして再びファンの皆様の前で、歌が歌えるようになりたい」とつづっている。

口内炎と誤認されるケースも 堀さん公表、口腔がんとは

口腔(こうくう)がんは、舌や歯肉やほおの粘膜などにできるがん。白血病などと同じ数が少ない「希少がん」に分類されるが、患者数は増えている。

 最も多いのが堀ちえみさんが公表した舌がんで、口腔がんのうち4割以上を占める。漫談家のケーシー高峰さんや、甘利明・元経済再生相も舌がんにかかったことを明らかにしている。

 喫煙と過度の飲酒の習慣があるとかかりやすいと考えられている。60歳代以上の男性に多いが、若い女性にも増えている。口内炎だと思って放置され、発見が遅れるケースもある。

 口腔がんは、特別な装置がなくても専門知識がある歯科医や口腔外科医らが目で見てわかる。治療の基本は手術でがんを切除することだが、東京歯科大学の片倉朗教授(口腔病態外科)は「手術で舌を大きく切ると、食事や発話が難しくなるなど生活の質が大きく落ちる」と話す。

 口内炎のような症状が長引く場合、早めに専門医に相談することが望ましい。

-2019年2月15日(金)全国のイオンシネマにて公開-

映画『笑顔の向こうに』
第16回モナコ国際映画祭で 最優秀作品賞の快挙

 日本歯科医師会が「8020運動」30周年企画の一環として、歯科医療の現場をテーマに若者たちの成長を描く青春感動ストーリー映画『笑顔の向こうに』を製作、本日より全国のイオンシネマにて上映されます。

 本作品は第16回モナコ国際映画祭オープニング作品として上映され、2018年12月5日に行われた授賞式にて、“エンジェルピースアワード(最優秀作品賞)”を受賞しました。

■映画『笑顔の向こうに』シアターリスト/北海道
 ディノスシネマズ札幌劇場 (011-221-3802)
 イオンシネマ江別     (011-381-3866)
 イオンシネマ旭川駅前   (0166-74-6411)

https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=vN5zzFH1
https://egao-mukou.jp/

旭川医大病院における周術期等口腔機能管理の病身連携について

演題1  がん患者を支える周術期等の口腔機能管理
      旭川医大歯科口腔外科講座 佐藤栄晃先生
演題2  ICTシステムを用いた病診連携の提案
      旭川医大歯科口腔外科講座 小神順也先生
日時   2019年2月23日(土) 14:00~15:10
場所   旭川医大病院 緑が丘テラス 2階大会議室
対象   歯科医療関係者
受講料  無料
問合せ  0166-68-2270

歯痛:別の場所に原因? 特定に時間かかる「異所性疼痛」 歯科医と医師の連携必要

歯痛:別の場所に原因? 特定に時間かかる「異所性疼痛」 歯科医と医師の連携必要

 歯や口が痛いのに、原因は別の所にあるのが「異所性疼痛(とうつう)」だ。痛みと関係なさそうな神経や筋肉などに原因があるため、治療が難航することも少なくない。治療のカギは、これまであまり交流のなかった歯科医と医師との連携にありそうだ。【熊谷豪】

 「歯が痛くて仕方ない」。昨年、日本大松戸歯学部病院(千葉県松戸市)の「口・顔・頭の痛み外来」を訪れた50代半ばの女性はこう訴えた。歯科医が診察したが、歯と歯ぐきに異常は見られなかった。一方、かむのに使う筋肉を触ると痛みが出た。

 日大松戸歯学部の小見山道(おさむ)教授は「かき氷を食べてのどが刺激されたのに、頭が痛くなるようなもの。典型的な異所性疼痛だ」と指摘する。一般に脳から出た神経は途中で分かれ、歯と、かむのに使う筋肉とにつながっている。そのため、かむ筋肉の痛みを、脳が「歯から来た信号」と勘違いしたと説明する。女性はかむ筋肉をマッサージしたりして、2週間後に痛みが消えた。

 異所性疼痛は、痛みと異なる場所に原因があり、症状の出方もさまざま。片方の下の奥歯から顔の片側全体にアイスピックで突かれるような激痛の発作が日に数回起きる群発頭痛でも、「歯が痛い」と感じることがあるという。

 一般に、歯が痛い人のほとんどは歯科医を受診する。しかし、日本口腔(こうくう)顔面痛学会の診療ガイドラインによると、このうち3%は歯以外が原因だ。さらに9%は、歯と歯以外の両方に原因がある。正確な原因になかなかたどり着けず、複数の歯科医を渡り歩く患者もいるという。

 歯科医は、患者の大半が、虫歯など自分の手による治療だけで完結する。このため医師と連携する習慣があまりなかった。逆に、一般の医師も歯科分野に興味がないことが多かった。医師と歯科医は大学も国家試験も違うため、交流が乏しくなりがちだ。

 一方、医師と歯科医が連携することで原因が特定され、治療に結びつくケースも少なくない。

 千葉県内に住む60代半ばの男性もその一人。半年前から、顔を洗うと歯のあたりに激痛が走る。地元の歯科クリニックでは異常が見つからず、日大松戸歯学部病院へ。男性の唇を引っ張ると、痛みが起きた。その後、脳神経外科医の診断で顔面の感覚をつかさどる三叉(さんさ)神経に起因する痛みと特定され、薬を処方された男性は3日後に痛みが治まった。

 異所性疼痛を巡る問題は、歯科医師国家試験に出題されるなど、歯科医と医師の連携が重視されつつある。小見山教授は「歯の痛みは周辺の部位と密接に関係していることが多い。歯科医が医師ともっと連携することで、痛みの原因を特定し、より良い治療につなげられるはずだ」と話す。

 ◇訴訟トラブルのケースも

 歯科医が、歯や口の痛みに潜む重大な病気に気づくことが求められている。

 千葉県船橋市の80代男性の場合、最初は口内炎のようだった。訴状などによると、2016年5月、「口の中が痛い」と地元の歯科クリニックを受診。歯科医は精密検査が必要と判断し、近所の病院の歯科口腔外科を紹介した。歯科医は痛みを「入れ歯が合わないため」と診断し、新しい入れ歯を作った。ところが、男性の痛みはおさまらず、歯科医は10月に脳神経外科を受診するよう伝えた。この間9回もこの病院を受診したが、舌がんの可能性は指摘されなかった。

 男性は別の病院の神経内科や脳神経外科、歯科口腔外科、耳鼻咽喉(いんこう)科を受診。12月になって、ようやく「舌がんの疑い」と診断された。だが、がんは長さ4センチとかなり進行していて、その後胸などに転移し、17年6月に亡くなった。昨年10月、病院に損害賠償を求めて東京地裁に提訴した遺族は「痛みが続いていたのだから、病院は舌がんなどを疑うべきだった」と主張する。一方、被告病院は取材に対し「係争中なので答えられない」とコメントした。

 他にも、「右上の歯が痛み、夜も眠れない」と歯科クリニックから依頼のあった80代の男性患者を病院がコンピューター断層撮影(CT)検査すると、患者は中咽頭がんで、リンパ節に転移していたため翌月亡くなったケースもある。

 国立がん研究センターによると、17年に口腔・咽頭がんで亡くなった患者の割合は人口10万人あたり2・5人で、増える傾向

口腔癌と注意が必要な粘膜疾患

演者:北海道医療歯学部生体機能・病態学系顎顔面口腔外科
   永易裕樹教授
日時:平成31年2月17日11:00~
場所:旭川歯科医師会館 大会議室
対象:保健医療福祉関係者
参加費:無料
問い合わせ:0166-25ー6315上川中部地域歯科保健推進協議会事務局

HIV感染症と歯科医療連携

講演:国立国際医療研究センター中川裕美子先生
場所:旭川医大病院 緑が丘テラス 2階大会議室
対象:歯科医療関係者・看護師・介護職
日時:2019年2月23日(土)15:30~17:00
受講料:無料
問い合わせ:0166-69-3008

咬合性外傷とは?

歯と口の健康アラカルト:「咬合性外傷」とは? /大阪

 咬合性(こうごうせい)外傷というものをご存知でしょうか。咬(か)み合わせの負担過重から生じる、歯の周りの組織に障害が及ぶ病気のことです。症状としては、歯のぐらつき、歯並びの変化、歯のすり減り、あごの筋肉の過緊張、あごの関節の痛み等が生じます。

 咬合性外傷は、原因によって一次性咬合性外傷と二次性咬合性外傷とに分けられます。

 一次性咬合性外傷は、歯周病にかかっていない健全な歯周組織に支えられた歯に、歯ぎしりやくいしばりなど限界を超えた力がかかった場合に生じる損傷です。簡単に言えば、四六時中殴られ続け腫れ上がった状態です。あまり耳にしない病名ですが、咬む力が強い人であれば誰にでも起こる可能性があります。

 治療方法としては、咬み合わせに問題がある場合は咬み合わせの調整を行います。歯ぎしりによるダメージがある場合はマウスピースを装着することで負担を軽減できます。

 二次性咬合性外傷は、歯周病が原因で弱った歯周組織に支えられた歯に、通常では問題にならない咬合力が加わってできる損傷です。

 この場合、グラグラしている歯を救うために隣の歯と連結固定する治療を行います。また原因である歯周病の治療も併せて行います。

 一次性咬合性外傷・二次性咬合性外傷ともに放置し症状が進行すると、歯を残すことが難しくなることもあります。

 咬合性外傷を予防するには、歯周病と関連があることが多いので、まずは歯周病にならないように、丁寧な歯磨きを心掛けましょう。また、歯周病がなくても歯ぎしりやくいしばり、咬み合わせの違和感等があれば、早めに歯科を受診し、咬み合わせのチェックを受けましょう。

 むし歯・歯周病だけでなく、力によるダメージでも歯を失う恐れがあります。何もなくても定期健診に行き、将来的に歯を失うことがないよう、咬み合わせのチェック、歯磨きのチェックを受けましょう。

過去ログ