記事一覧

唾液のにおいで口腔がん診断

北九州市立大と九州歯科大の研究グループは10日、唾液に含まれるにおい成分から口腔がんを診断する技術を世界で初めて確立したと発表した。簡易で早期発見が可能な診断方法として期待され、臨床試験を経て、医療現場での実用化を目指す。

 研究では、唾液のにおいのもととなる12種類の揮発性有機化合物が(1)口腔がん患者から検出できる成分(2)健康な人から検出できる成分(3)両方から検出できるが検出量に大きな差がある成分-の3群に分かれることを特定した。 将来的には、息を吹きかけるだけでがんの診断ができる計測機器の開発も可能となる。

      (日刊歯科通信 12月17日より)

生活習慣病予防を手厚く ジムで運動、医療費控除

厚生労働省は糖尿病や高血圧症といった生活習慣病の予防対策を大幅に見直す。医師の指導に沿って運動したら医療費として費用を控除できるジムを増やすほか、特定健診(メタボ健診)の実施率引き上げなど予防事業に力を入れる自治体に今より多く交付金が渡るようにする。


 高齢者人口がピークを迎える2040年に向けて健康に過ごせる寿命を延ばし、社会保障制度の支え手になる高齢者を増やす。

(日本経済新聞 電子版 12月8日より)

小児のエナメル質形成不全有病率で地域間差

富山大学は日本小児歯科学会の共同研究で11月26日、小児のエナメル質形成不全の割合は、西日本で高く、東日本で低い、“西高東低”の分布を示すことを明らかにしたと発表した。

 分析の結果、エナメル質形成不全の有病率は、日本全体で19.8%であった。地域別では、北海道(14.0%)、東北(11.7%)、関東信越(18.5%)、東海北陸(19.3%)、近畿(22.3%)、中国(19.8%)、 四国(28.1%)、九州(25.3%)であり、全体として西高東低の地域差が認められた。最も高い四国は、最も低い東北の2.4倍になる。

(医療NEWS 12月4日より)

時間感覚について

トシをとるにつれて、「時間が速く過ぎるようになった」と、思います。
5歳になる我が子の成長を振り返ると、時間の流れをさらに早く感じます。

そう感じるのは、なぜなのでしょうか。

こんな実験結果が示されています。
4~82歳の約3,500人を対象として、自分が「3分」と感じた時点で
ボタンを押してもらったところ、
年齢が高くなるほど実際の3分より長くなる傾向がみられたのだそうです。
70歳代ではほぼ1割増、すなわち3分18秒経っていたとのこと。
自分が感じる時間の進み方(心的時計)と
実際の時間の進み方(物理的時計)が異なり、
トシをとるほど心的時計の進み方が物理的時計よりも遅くなるから
と考えられています。
そのため、時間が速く過ぎるように感じるのです。

では、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。

まず一般的によく知られているのが「ジャネーの法則」です。
「感じられる時間の長さは、年齢と反比例的な関係にある」というものです。
同じ1年であっても、5歳の子供にとっては人生の5分の1であり、
60歳の大人にとっては60分の1です。
年齢に対する比が小さいほど時間が短く感じられるので、
加齢によって時間が短く感じられるようになる、というわけです。

もうひとつは「代謝説」という考え方です。
身体的代謝が活性化しているときには心的時計が速く進むのだそうです。
たとえば発熱しているときは普段より身体的代謝が亢進しているため、
時間がゆっくり進むように感じられます。
逆に身体的代謝が落ちると、それに伴って心的時計の進み方も遅くなるため、
加齢により身体的代謝が低下することで物理的時計の方が心的時計よりも速く進み、
時間の経過を速く感じるということになります。

また、時間経過に注意が向くほど、同じ時間がより長く感じられることも知られています。
退屈な会議に出席していて、早く終わらないかと思って何度も時計に注意が向く場合は、
時間がなかなか経たないような気がしますよね。
一方、楽しく時間を過ごしている場合にはあっという間に時間が経過するように感じます。

先日、家族でディズニーランドに遊びに行きましたが、
楽しい一日はあっという間に終わりました。まさに夢の国!!(笑)
時間を大切に。来年も毎日楽しく過ごしたいものですね。

▼参考:時間経過について
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h0koyeu0ytvh5wyt10f2N

多職種連携について

多職種連携とは、患者さんに質の高い治療やケアを提供するため、
患者さんや要介護高齢者に携わるさまざまな機関、専門職が連携しあうことです。
団塊の世代が75歳以上になる2025年に向けて、厚生労働省が構築を推進している
「地域包括ケアシステム」
(介護・医療サービスなどの支援を継続的かつ包括的に提供するしくみ)
においても、多職種連携の強化が不可欠です。

連携とは、単に協力するだけでなく、お互いのできること(専門性)を明示し、
最善の対応を要求し合う関係だと考えています。

例えば、関節リウマチの高齢患者さんの口腔ケア指導の
作業療法士と歯科衛生士の「連携」です。
作業療法士は2か月後には歯ブラシをしっかり握れるようリハビリを提供し、
その機能に合わせて歯科衛生士が適切な歯磨き指導を実施します。
その2か月の期間内に、歯科衛生士からさらに
「磨き残しがないように、握力だけでなく手首の可動域の向上も目指せないか?」
となどと要求(確認)して、状態の向上を目指していきます。
このようなコミュニケーションを増やし、多職種連携を強化していきましょう!

▼参考:他職種連携について
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h0koxeu0ytvh5wyt10wVC

【12月16日放送】健康カプセル!ゲンキの時間 肝臓を労わるお酒の飲み方

忘年会のシーズンだが、飲みすぎると肝臓へのダメージも蓄積される。飲酒習慣があるとがんにもなりやすい。健康的な飲み方を探るため、各分野の専門家が集う飲み会で悪酔い・二日酔いしない飲み方を学ぶ。

 健康のプロ・医師たちが実践している、肝臓を労るお酒の飲み方を学ぶ。 クマに悪酔いを防ぐポイントがあるという。

 専門家の先生達が1杯目に選んだのは「ビール」。最初から濃いアルコールを摂取すると、血中濃度が高くなり血圧や意識に影響するためという。1杯目にオススメは、ハイボール・サワー・ビール。ビールの苦味の成分に含まれるイソα酸は、アルツハイマー認知症を遅らせる効果があるという。おつまみの一品目にはサラダがオススメ。食物繊維が多く含まれており、胃の中にアルコールの吸収を緩やかにし、悪酔いを防いでくれる。生野菜で味付けが少ない方が良い。自宅で食べるときは、抗酸化作用があり肝臓の防御機能を高めてくれるブロッコリースプラウトがオススメ。マグロのEPAやDHAも、肝臓を活発にする働きもあるので良い 。

 マグロと一緒に頼むと良いものは、タコ。タウリンというアミノ酸が含まれており、胆汁を出しやすくし肝臓を保護する役割がある。また、ウルソは肝臓に作用して胆汁の流れを良くしたり、肝臓の機能を高めるためお酒を飲む前に飲むと良い。 錠剤や飲料として市販もされている。また、油もアルコールを胃から小腸に流すのを遅らせる効果があるが食べ過ぎは禁物。カルパッチョは、マグロと一緒にオリーブオイルで油を取り、相乗効果が期待出来る。

 医師たちの最後の1杯は、ノンアルコールビール。ノンアルコールビールには二日酔いを防ぐ役割があるという。アルコールを飲むと脱水になるが、ノンアルコールで飲んでいる気分のまま水分補給が出来、脱水や二日酔い予防に繋がるという。お茶漬けのしめは糖質が高く血糖値を上げるので、我慢するのがベスト。

二日酔い対処法とは?
 守らなければいけないのは1日トータルのアルコール量が20gまで。1週間トータルでアルコールの上限を越えないように飲めるかがポイント。1日20gで足りない場合は、1日休肝日を作り調整する。豆腐はアミノ酸20種すべてが含まれ良質なたんぱく質で肝臓の機能をサポートする。海藻類も水溶性食物繊維が多く含まれており、サラダよりも手軽に多くの食物繊維を摂ることが出来る。また、二日酔いになってしまったら水分補給が重要だという。

 医師オススメの二日酔いを防ぐ寝方のポイント。右を下にして横になると胃に出口が下向きになって消化がスムーズになり、吐き気なども抑えられるという。また、柿・イチゴ・キウイはビタミンCの宝庫で、アルコール分解を助け、肝機能を回復する効果がある。

 アルコールと同じか少し多めに水を摂るのが、二日酔いにならない重要なポイント。

歯の芽

赤ちゃんの歯(乳歯)は生後6ヶ月前後から生え始めます。
個人差があるため、早い子では産まれた時にすでに歯が生えている、
1歳を過ぎても歯が生えない…といったこともみられます。

産まれた時にすでに歯が生えている場合、
母乳授乳時に噛まれてしまうなどといったことがありますので、
小児歯科受診をお薦めします。
また、1歳3ヶ月頃を過ぎても歯が生えてこない場合も
欠損歯(もともと歯がない)場合も考えられますので、
歯科医師に相談するようにしましょう。

乳歯は母親の胎内にいる時にすでにもとになるものが出来上がり、
これを「歯の芽」(歯胚:しはい)といいます。
歯胚は妊娠6~7週目程から出来始め、
10週目くらいには上下に20本の乳歯の元が出来上がります。
その後、4ケ月頃から石灰化(カルシウムの沈着)が起こり、
硬い歯が出来上がっていきます。
この時期に数本の大人の歯(永久歯)の元も出来上がり、
残りは産まれてから作られます。

歯は一生ものであり、からだの健康や見た目にも大きな影響を与えます。
歯はカルシウムだけで出来ているわけではなく、
タンパク質やビタミンなどの栄養素も必要になります。
頑丈な「歯の芽」を作るためには、母親がバランスのいい食事により
必要な栄養素をしっかりと摂るということが大切です。
妊娠がわかる頃には「歯の芽」は出来始めますので、
日頃から食事の栄養バランスに気を付ける必要がありそうですね。

▼参考:歯とお口の発生と育ち方
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h09smys0wt58jbk7rgR8c

ちょっと気になる!≪アイスクリーム頭痛

冷たいかき氷やアイスクリームを食べると
頭がキーンと痛くなったという経験をされたこと、ないでしょうか。
それは「アイスクリーム頭痛」という正式な名前を持つ頭痛の一種です。

原因は2つ考えられています。
1.勘違い説
 強い刺激を受けることにより温痛覚が「冷たい」を「痛い」と勘違いし、
 おまけに痛みの部位まで間違ってしまうという説。
2.血管炎症説
 喉元が急激に冷やされることから頸動脈の収縮が起こり、
 体温維持を目的とした血流が増えて血管が伸展し、
 放出された炎症物質が三叉神経を刺激して神経原性炎症を起こす説。

いずれにせよ、短時間で治まる、からだへの悪影響が少ないといったことから
あまり研究はされていないようです。
ただ、片頭痛との関連性は大きいようで、片頭痛がある方とそうでない方では
現れ方に顕著な違いがあります。

アイスクリーム頭痛を起こさないためには、
冷たいものはゆっくり食べる、舌の奥の方にいきなり入れない、
などに気を付けると起こり難いかもしれません。
一瞬の痛みでも、強烈な痛みなので避けたいですよね。
是非、試してみてください。

▼参考:アイスクリームで頭痛が…こめかみがキーンと痛む!治し方は?
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h09snys0wt58jbk7rgdvB

過去ログ