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若返りの秘訣

周りを見回すと…口角が下がっている人、多くないですか?
口角が下がると、老けた不満たっぷりの顔になります。
口元が下がると、頬や目も引っ張られて下がるため、
目元などのしわやたるみの原因にもなります。

じゃあ、どうすればいいか??
お勧めは、やっぱり口腔体操。
口腔機能維持向上のためにも、もちろん効果的ですが、
若返りのためにもとても効果的です。
口腔体操で有名なものの一つに「あいうべ体操」があります。
・あ~、い~、う~と言いながら大げさにその音の形に口を動かす
・舌をあっかんべ~と、できるだけ出す

若返りのコツは大きくお口を開けるとき、頬が持ち上がるのを意識すること。
あっかんべ~と、下に大きく出した舌を、その次は
上を向きながら突き上げるように出すと小顔効果も期待できます。
体操の前に頬を外側と内側からもみほぐしてから行うと、更に効果的です。

男女関係なく、口角の上がった魅力的な口元は、毎日の努力で作られます。
秋の夜長を利用して、マイナス5歳の口元を手に入れませんか?

統計から見た我が国の高齢者

総務省統計局では、「敬老の日」に合わせ、統計からみた我が国の65歳以上
の高齢者のすがたについて取りまとめました。
 9月15日時点の人口推計によると、65歳以上の高齢者人口は前年比44万人増の
3,557万人で、総人口に占める割合は0.4ポイント上昇の28.1%となり、人口、
割合ともに過去最高を更新しました。また、70歳以上の人口は前年比100万人増
の2,618万人、80歳以上の人口は前年比31万人増の1,104万人となりました。
 この他、
・日本の高齢者の人口の割合は主要国で最高で28.1%。次いで、イタリア(23.3
%)、ポルトガル(21.9%)など。
・日本の高齢者の就業者数は14年連続で増加し、807万人と過去最多。就業率
は主要国で最高で23.0%。次いで、アメリカ(18.6%)、カナダ(13.5%)など。
・就業者総数に占める高齢者の割合は、12.4%と過去最高。
・高齢就業者は、「卸売業,小売業」や「農業,林業」などで多い。
・高齢雇用者の4人に3人は非正規の職員・従業員。高齢者の非正規の職員・
従業員は、10年間で2倍以上に増加。
・高齢者の転出超過数は東京都が最も多く、転入超過数は埼玉県が最も多い。
などの調査結果が発表されました。

 また厚生労働省は、全国で100歳以上の高齢者が「敬老の日」の時点で69,785
人に上ると発表しました。100歳以上の高齢者は日本が表彰制度を始めた1963年
は153人でしたが、1998年に10,000人を突破。年間3,000人ペースで増加を続
けています。厚労省高齢者支援課は「人生100年の超高齢化時代を迎えており、
健やかに生活を送れる健康寿命を延ばすことが今後の課題だ」と話しています。

 安部首相は先月のNHKの番組で「いくつになっても高齢者が生きがいをもっ
て働くことができる社会をつくる」と語っています。就労を希望する元気な高
齢者が活躍できる環境づくりが求められています。

高齢者の病状把握に効果 5年目迎えた電子カルテシステム 双方向性は一部に限定

旭川市内の大規模病院が登録した診療情報を道北の医療機関で共有する電子カルテシステム「たいせつ安心i医療ネットワーク」が、地域の高齢者らの迅速な病状把握に効果を上げている。開始5年目で約3万9千人の患者を登録、道北の約3分の1の病院、診療所が情報を閲覧できるようになった。ただ、情報登録の双方向性が一部に限られるなど、システムの有効活用には課題も残っている。

 旭川赤十字病院、旭川医大病院、市立旭川病院、旭川厚生病院、旭川医療センターの五つの大規模病院が連携して2014年4月に導入。投薬履歴やコンピューター断層撮影装置(CT)などの画像情報を患者の同意を得て登録している。富良野協会病院など旭川以外の一部の中核病院も画像情報を登録している。

口腔扁平上皮がん、二つの型と識別法発見 獨協医大の川又教授ら 治療選択、予後改善に期待

獨協医大口腔(こうくう)外科の川又均(かわまたひとし)教授らの研究チームは、口の中にできる扁平(へんぺい)上皮がんに「唾液腺(だえきせん)型」と「粘膜型」の二つの型があり、遺伝子解析で識別できることを突き止めた。治療法の選択に活用できるという。国際対がん連合(UICC)の機関誌「インターナショナルジャーナル オブキャンサー」の電子版に掲載された。

 国内の口腔がん発症者は年間約7千人で、全がんに占める割合は1~2%とされる。口腔がんの大半を占めるのが扁平上皮がんで、舌や歯肉、上顎などさまざまな部位にできる。

 「口の粘膜には小さな唾液腺が3千個くらい張り付いて、唾液を作っている。以前から、口腔扁平上皮がんの中には唾液腺からできるものがあるらしいと推測されてきた」(川又教授)が、明確には証明されていなかった。

 川又教授らが着目したのは、口腔扁平上皮がんの遺伝子発現。人間の3万を超える遺伝子断片を貼り付けたプレートで組織の遺伝子情報を解析する方法「マイクロアレイ」を用いて計173人分を調べたところ、発現傾向が「唾液腺型」と「粘膜型」の二つの型に分かれることが判明した。

 二つの型は見た目や組織像では判別できないが、九つの特徴的な遺伝子によって識別できることも発見した。

 川又教授らはこうした研究成果を基に、遺伝子断片を増幅させる「PCR法」で過去に治療した66人を調査。唾液腺由来と推察された12人は放射線や抗がん剤などの治療が効きにくく、リンパ節への転移率が高いことが分かった。60カ月後の生存率も、粘膜由来の80%に対し、唾液腺由来は50%と低かった。

 「唾液腺由来だと分かれば切除手術を優先し、他への転移も警戒することができる」と川又教授。予後の改善につながると期待する。

新規事業で3億6千万円要求 歯科保健医療の充実・強化に10億円

厚労省は8月29日、平成31年度の歯科保健課関係予算(厚労省医政局歯科保健課)概算要求の主要事項を公表した。

 新規事業では、「歯科保健医療の充実・強化」のうち、健康寿命の延伸に向けた歯科口腔保健施策を実施するため、「新しい日本のための優先課題推進枠」(以下、推進枠)を活用して、歯科医療提供体制を推進する観点から「歯科医療提供体制推進等モデル事業」2億1,400万円と「歯科技工所業務形態改善等調査検証事業」3,770万円を要求。

 健康寿命の延伸に向けた歯科口腔保健を推進する観点からは、「口腔保健に関する予防強化推進モデル事業」6,700万円を計上した。

 その他、「歯科医療分野の情報化の推進」において、歯科情報の利活用推進の観点から、「歯科情報の利活用推進事業」4,170万円を、こちらも推進枠を活用して要求した。

      (日歯メールマガジン 9月17日より)

入れ歯安定剤で酒気帯び、免許取り消しは無効 東京高裁

酒気帯び運転で運転免許を取り消された静岡県内の40代男性が、「入れ歯の安定剤に含まれるアルコール成分が呼気検査に影響した可能性がある」として、処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が27日、東京高裁であった。白石史子裁判長は男性の主張を認め、処分を取り消した。

 判決によると、男性は2015年3月と5月、静岡県警に酒気帯び運転で摘発された。呼気検査では、1リットル中のアルコール濃度がそれぞれ0・15ミリグラム以上と0・3ミリグラムで、違反点数の累積で免許を取り消された。一審・静岡地裁判決は、男性が前夜に飲酒をしていたことや、警察による実験では検知したアルコールが極めて少なかったことから、「安定剤の影響はない」と男性の請求を棄却していた。

 一方、高裁は男性が入れ歯をつけてから20~30分後に車を運転した点に着目。静岡地検が今年3月に行った実験で、男性が入れ歯を装着してから約27分後の呼気検査で0・15ミリグラムを検知したことも踏まえ、男性の体内に「(違反になる程度の)アルコールがなかった可能性がある」と判断した。

 男性は道路交通法違反の罪で起訴され、一審で有罪となったが、二審の東京高裁が6月、同じ理由で逆転無罪の判決を言い渡していた。

3Dプリンターで入れ歯 産総研が技術開発

つくば市の産業技術総合研究所などは、3Dプリンターを使って入れ歯を製造する技術を開発した。これまでの工法に比べ、精密で耐久性が上がり、製造期間は三分の一以下になる。費用も下がる可能性が大きいといい、保険適用を目指す。

 産総研によると、患者の口の中の形状をスキャナーなどで読み取り、入れ歯を設計。粉末状のコバルトクロム合金をレーザーで溶かし、何層にも重ねながら、3Dプリンターで入れ歯をつくる。新技術では工程が減るため、製造に二週間ほどかかっていたのが1、2日になり、材料コストも半分以下になるとみている。手作業による誤差がなく、より精密になり破損しにくいという。

 すでに医療機器として国の承認が得られ、今後は保険適用を目指す。アレルギー患者への配慮で、チタン粉末を使った入れ歯の開発も進める。

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http://img.bme.jp/img/14/2286/161.jpg

歯周病の進行が呼吸機能の急速低下に関わる可能性

 九州大学は9月20日、歯周病の進行が呼吸機能の急速低下に関わることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院医学研究院衛生・公衆衛生学分野の二宮利治教授が主任を務める久山町研究の一環として、同大歯学研究院口腔予防医学分野の竹内研時助教と山下喜久教授らが、同医学研究院呼吸器内科学分野の松元幸一郎准教授らと共同で行ったもの。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称で、近年世界的に増加傾向で、世界の死因の第4位を占める。COPDはたばこの煙を主とする有害物質を長期吸入し、成人期以降に呼吸機能の経年低下速度が急速化することで発症すると考えられている。

 今回、研究グループは喫煙以外の要因を検討するため「歯周病」に着目。福岡県久山町の40歳以上成人1,650名の追跡調査データを分析し、呼吸機能検査による一秒量の急速低下との関連を検討した。その結果、喫煙などの影響を加味した上でも、歯周病の進行が最も軽度な集団に比べ、最も重度な集団は3年以内に一秒量の急速低下が起きる割合が1.4倍高く、歯周病が進行している人ほど呼吸機能の経年低下速度が急速化しやすいことがわかった。これにより、自宅や歯科医院での口の健康管理が、歯周病予防だけでなく、肺の健康を守るためにも重要である可能性が示されたとしている。

 研究グループは「歯周病は、歯磨きなどのセルフケアや歯石除去などの歯科医院でのプロフェッショナルケアを組み合わせることで予防・管理することができる。肺の健康を守るために、口の健康をしっかりと守っていくことが今後重要になると考えられる」と述べている。

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