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歯の健康ホラー風に啓発 県歯科医師会が動画配信 「批判覚悟」若年層ターゲット

県歯科医師会(寺尾隆治会長)は19日、会の事業概要などをホラー風に紹介するプロモーションムービーを発表した。寺尾会長は「インパクトのある演出で県民を引きつけ、歯を大切にすることが、健康につながることを知ってほしい」と風変わりな動画の制作意図を語った。

 プロモーションビデオは3本を制作。県歯科医師会の事業内容の説明や歯の健康促進の啓発などいずれも1分30秒から3分の動画で紹介している。映像監督には、佐賀市のプロモーションムービー「WRSB(ワラスボ)」を手がけた有馬研吾氏を起用した。

 3本の動画とも、地域アイドルユニット「ピンキースカイ」のだーゆんさんが歯の妖精と称する「佐歯子(さばこ)」役となり、画面の隅に現れながら学校歯科健診の促進や歯のクリーニングの重要性を呼びかけている。また、県歯科医師会の役員もゾンビ役として共演している。

 県歯科医師会の広報担当役員は「会員の批判を覚悟の上で制作した」と語り、「子どもや若い世代に歯の健康の大切さ説くには、まず興味をもってもらうプロモーションムービーが必要だ」と強調した。

 動画は県歯科医師会のホームページのほか、YouTubeなどで公開中。

【6月13日放送】ガッテン! せきが止まらない!歯が溶ける!犯人はまさかの“胃”!?

日本人の体に異変!?“新型の胸やけ”とは?
 テーマは「胃酸」。胃酸によって起きる胸やけなど逆流性食道炎の患者が急増していて40年で9倍になっている。

 「胸やけはどのように起きる?」というクイズが出された。人工の胃液に肉を入れるとどんどん分解していく。食べ物に反応して胃液(胃酸)は出てくる。胃酸が噴門を抜けて上がってしまうことを胸やけという。被験者にバリウムを飲んでもらい、横になってげっぷをした時の映像。げっぷの瞬間に噴門から逆流していた。胃は粘膜があり胃酸でダメージを受けないが食道は傷ついてしまうことがありこれが逆流性食道炎。「負の胃酸」の影響は胸やけ以外にもある。

意外に気づかない胃酸のトラブル
 田路カズヤさんは4年前、一度始まると止まらない咳の症状があった。原因は胃酸の逆流と診断された。田路さんは「胸やけなどは一切感じなかった」と話した。小湊俊幸さんは6年前、胃酸が原因で上側の前歯を全て失ってしまった。食事中にかみ合わせが悪くなったことに気づき、歯医者で歯が溶けてボロボロになっていると診断され入れ歯にした。名古屋大学の曾根三千彦教授は難治性の中耳炎の患者の鼓膜の中の液体を分析すると、胃液の代表的な成分「ペプシノーゲン」がたまっていた。胃酸の逆流でまれに耳や口の症状が出ると考えられている。胸やけだけでなく胃酸が起こす様々な症状が注目されている。胃酸の逆流が起きても気づかない場合もある。安全な濃度の胃液を人の食道に少量入れる検査実験の映像。実験した男性は「喉に何かつまる感じがした」と話したが、別の男性は「何も感じなかった」と話した。食道の感覚には個人差があり胸やけがないままほかの症状が出る人も。胃酸が引き起こす症状は吐き気、咳、喉の違和感など様々である。

胃酸の逆流 こうして“被害”が広がる
 ディレクターが治療で抜いた親知らずを人工の胃液に3時間つける実験をすると歯はボロボロになった。重度の逆流が続くと歯がダメージを受ける場合も。島根大学医学部の角昇平医師が最新の実験を行った。縦軸8チャンネルpHセンサーカテーテルを使用し食後に産生される胃酸の分布を調べる。センサーを鼻から胃に入れて食事をすると食べ物の上に胃酸の層ができているのがわかった。胃酸を出す細胞は胃の上のほうにだけ分布し、上から胃酸が出るので食後すぐ逆流が起きると大きな被害が出る。

日本人の胃は今!?胃の研究200年
 胃の研究に貢献した“胃人”たちを紹介。アレクシス・サンマルタンさんは事故で胃と体の外がつながってしまい、医師が穴から食べ物を入れ食べ物の種類やそのときの気分で胃液の出方が変わるとわかった。バリー・ジェームズ・マーシャルさんは自らピロリ菌を飲み胃炎が起きたことを確認した。マーシャルさんと共同研究者のウォレンさんは2005年ノーベル医学・生理学賞を受賞。

胃酸が逆流しやすい!?現代の日本人
 岡山県の川崎医科大学付属病院の春間賢特任教授が胃酸の逆流しやすくなった理由を教えてくれた。春間先生が大切にしているのが胃酸を出す細胞の標本。胃酸を分泌する細胞の数が40年間で増えていることに気がついた。現代の日本人は40年前と比べると1.35倍になり胃酸を出す力も上がっているという。多くの調査から胃酸逆流の背景に胃酸の増加があることがわかってきた。細胞が増えた理由は戦後、肉を食べる量が増えたことで消化のために多くの胃液が必要になったため。日本人の1日の胃液の量は推定2~3リットル。ピロリ菌で荒れた胃は胃酸が少ない。かつての日本人はピロリ菌感染者が多く胃酸が少なかった。現代の日本人はピロリ菌感染者が少なく胃酸が多い。ピロリ菌は胃潰瘍や胃がんのリスクを大きく下げるので除去が勧められている。逆流性食道炎の人の割合はこの40年で9倍に増えている。春間さんは気づかない酸が悪さをする病気がまだまだ隠れている可能性があると話した。また肥満で胃が圧迫され胃酸が逆流しやすくなる。噴門はみぞおちにある。「胃酸逆流危険チェック」。肥満、猫背、大食い、ストレス、お酒、食べてすぐ横になるにひとつでも当てはまる人はちょっと注意。猫背だと胃に圧力がかかりやすいため。バリウムを飲んで横になると逆流が起きる。

こんなにある胃腸薬の種類
 市販の胃腸薬は400種類ぐらいある。「胃酸を抑える薬」と「総合薬」に分かれる。総合薬は胃の粘膜を保護したり痛みを和らげたり胃酸を出させるものなど。一時的な応急処置として使用し長期にわたって症状が取れない場合やひどい症状が出た場合は医療機関で検査を。

こうして防げ!胃酸のトラブル
 生活の中で胃酸を抑える一番の対策は食事内容。肉は大切なエネルギー源で特に高齢者には大事だが、食べ過ぎずバランスのよい食事を心がけが胃酸を抑える第一歩。「腹八分目」が大事で「食べてすぐ横になると牛になる」は逆流しやすくなるために言われていた。食生活を変えた効果は1か月程度で表れ始めると言われている。食べ過ぎた時に逆流を防ぐポイントは「枕を高くする」「食後30分は横にならない」。日本消化器病学会のガイドブックには上半身を寝た上げ方が載っている。枕の下に畳んだ毛布を敷いて角度を作ってもOK。オススメは10度以上の傾斜で厚手の毛布3~4枚重ねくらいが目安。春間先生は胃酸で困る状況を子どもたちに引き継がないようにできれば、日本人は生活習慣を見直す時期にきていると話した。

 胃酸の逆流に気づくチェック方。胸やけ、胃もたれ、頻繁に喉や口にすっぱいものがこみ上げる、げっぷが多くなる症状がよくある。食後1~2時間によく症状が出る人は胃酸の逆流の疑いあり。腹八分目などの食生活改善が必要。

人工甘味料は血糖値に影響しない可能性

人工甘味料は砂糖の代替として飲料や菓子などの食品に広く用いられているが、人工甘味料を摂取しても血糖値には影響を及ぼさないことが、29件のランダム化比較試験(RCT)を対象に行ったメタ解析で示された。ただし、研究を行った米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校食品栄養科学部のAlexander Nichol氏は「この結果から、血糖値が気になる場合でも人工甘味料の摂取は安全だと言えるが、人工甘味料入りの飲料や食品を好きなだけ食べてよいという意味ではない」と強調している。研究の詳細は「European Journal of Clinical Nutrition」5月15日オンライン版に掲載された。

 砂糖の替わりに人工甘味料(非栄養甘味料とも呼ばれる)を用いると、甘みを減らすことなく食品や飲料のカロリーを抑えられることから、人工甘味料は肥満や心臓病、特に糖尿病のリスクを低減させると期待されている。米国では、その使用量は急激に増えており、1999~2000年から2009~2012年にかけて子どもでは約3倍に、成人でも約1.5倍に増加した。現在では、子どもの4人に1人、成人の5人に2人が人工甘味料を習慣的に摂取しているとの推計もある。

 米国では8種類の人工甘味料が認可されており、これらには今回のRCTで検討対象とされたサッカリンとアスパルテーム、ステビオール配糖体、スクラロースが含まれる。また、「無糖(sugar-free)」と表示された食品の一部には、糖アルコールと呼ばれる甘味料(ソルビトール、マンニトール、キシリトール、イソマルトース、水素化デンプン加水分解物)が含まれているという。

 今回の研究で、Nichol氏らは、対象者が人工甘味料を他の食品やカロリーを含む飲料なしで単独で摂取したRCT論文を抽出。計741人が参加した29件のRCTを対象にメタ解析を実施し、4種類の人工甘味料(アスパルテーム、サッカリン、ステビオール配糖体、スクラロース)が血糖値に及ぼす影響について調べた。対象者のほとんどは健康な人で、2型糖尿病患者は69人、健康状態が不明だった人は150人だった。

 その結果、人工甘味料を摂取しても血糖値にはベースライン時から上昇はみられず、人工甘味料は血糖値には影響しないことが分かった。また、4種類の人工甘味料の間で血糖値への影響に差はみられなかった。

 論文共著者の一人で同校食品栄養科学部のMaxwell Holle氏は「過去の研究の多くでは、他の食品と一緒に摂取した場合の人工甘味料の影響のみが検討されていた。今回の結果は、人工甘味料を単独で摂取した場合を検討しており、信頼性が高いと言えるだろう」と述べている。

 専門家の一人で米コロンビア大学のMaudene Nelson氏は、「無糖」表示については誤解が多いと指摘する。「たとえ砂糖が含まれていなくても、食品や飲料そのものには炭水化物や脂質、たんぱく質が含まれており、摂取すれば血糖値に影響する。また、カロリーもあるので体重にも影響を及ぼすことに気を配る必要がある」と話している。また、今回の解析には含まれなかった糖アルコールについて、「(糖アルコールを)摂取し過ぎると腹部膨満感や下痢の原因になることにも注意する必要がある」と同氏は付け加えている。

歯と口の健康アラカルト:高齢者のむし歯

高齢者に多いむし歯を「根面(こんめん)う蝕(しょく)」(歯の根っこの面にできるむし歯)といいます。歯は歯茎より上の歯冠(エナメル質が覆う)と歯茎の中に埋まっている歯根でできています。加齢により歯茎が痩せ、高齢者になると若い時は歯茎に埋もれている歯根が出てきます。歯根は歯冠の7分の1の硬さにすぎません。つまり歯根の表面はとても軟らかいため、むし歯になりやすいのです。その歯根の表面にできやすいむし歯が根面う蝕です。

 根面う蝕は歯の中にある神経に近い位置から始まり、軟らかいため、進行が速く神経に達しやすくなります。神経がむし歯のばい菌に侵されると、ひどい痛みが出るだけでなく、むし歯が急速に進み治療が難しくなります。また、歯根の表面全周に進行しやすいことから、歯が折れて根だけになり、抜かないといけなくなるケースも少なくありません。

 若い時に比べて歯茎が痩せ、歯と歯の隙間(すきま)が広くなり、汚れがたまりやすくなることもその原因の一つです。高齢者になると唾液の量が減る傾向にあります。唾液はむし歯予防には重要な役割をします。食べかすを洗い流し、また、むし歯になりかけた表面を再石灰化させ、むし歯になりにくくする力があるので、唾液の量、質は大変重要なポイントになります。唾液の減少は加齢によるものですが、薬の副作用や全身的な病気でも起こります。

 根面う蝕はどうしたら予防できるのでしょう。誤った歯磨きにより歯周病が進み、歯茎が下がります。圧力がかかり過ぎた歯磨きも歯茎を傷つけ、押し下げることとなります。適当な硬さと大きさの歯ブラシや歯間ブラシを使い、お口の中を常に清潔に保ってください。

 フッ素入りの歯磨き剤やうがい薬の使用も効果が期待できます。唾液の量を増やすマッサージや運動もあります。不規則な生活や過労、過度のストレスにも気をつけてください。治療後の歯でも新たに根面う蝕になることが多いので、歯科医院での定期健診や各自に合ったお口の清掃指導を受けることをおすすめいたします。

マダニ対策、山林で肌露出避けて 道北初、旭川で媒介性脳炎 道立衛生研が注意喚起

旭川市内の40代女性が5月中旬、ウイルスを持つマダニにかまれて「ダニ媒介性脳炎」を発症、入院したことを受け、道立衛生研究所(札幌)は感染予防の徹底を呼び掛けている。同脳炎の発症は道内5例目で、道北では初めて。発症すると死亡する恐れもあるだけに、担当者は「山林に入る際は肌の露出を避けて」と話している。

 旭川市保健所によると、女性は5月中旬、山菜採りのため訪れた道北の山林でマダニに右肩をかまれ、発熱などの症状を訴えて入院。現在も治療中で、髄膜炎や意識障害の症状が出たという。

ちょっと気になる!≪咽喉頭異常感症≫

喉に不快感がある、喉の奥に異物感がある、
食べ物が飲み込みにくいと感じる、つっかえることがある…
などの症状があるのにもかかわらず、検査の結果は喉に異常が見られない。
このうよな時に考えられるのが「咽喉頭異常感症」です。

摂食嚥下障害は機能的な障害が考えられますが、
咽喉頭異常感症には機能的な障害等は見られません。

咽喉頭異常感症の原因として逆流性食道炎やアレルギー性鼻炎などが
挙げられる場合もあります。
しかし、そういった疾患もなく症状が現れる場合には
心因性(ストレスなど)が挙げられます。
30代~50代の女性に多く見られ、自律神経失調症や更年期障害などと
関係しているとも考えられます。
気持ちを和らげるためのカウンセリングや漢方の治療なども
効果があるといわれます。

常日頃からたくさん頑張っている方は、たまには肩の力を抜いて、
消極的または積極的ストレス発散をなさってみてはいかがでしょうか。

▼参考:咽喉頭異常感への対応(大越俊夫)
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h07kn6s0vtdrfu9x3wZgQ

12歳虫歯、10年で半減 沖縄県内1.7本 文科省調べ 教医連携、ワースト脱却へ

全国の12歳児を対象に毎年実施される永久歯列の虫歯調査で、2017年度の沖縄県の1人当たりの虫歯罹患(りかん)本数は1・7本で、06年度の3・5本から半減したことが4日、分かった。沖縄はこれまで全国ワーストを独走してきたが、近年は毎年0・2本減を記録するなど、改善率が他府県と比べ著しい。県歯科医師会の玉城斉理事は「教育と医療の各機関の連携強化が結実した」と述べ、改善傾向が維持できれば、年内または来年度にも初めて最下位を脱却できる可能性を示唆した。

 調査は文部科学省の学校保健統計調査の一環で、全国平均は0・82本だった。北海道(1・5本)、鹿児島(1・4本)が沖縄に続いた。全国で虫歯が最も少なかったのは、新潟と愛知の0・4本だった。

 玉城理事は、県内児童の虫歯率が高い傾向にある背景に(1)保護者の口腔(こうくう)環境整備への意識の低さ(2)低所得を理由とする未治療―などを挙げた。ただ、近年は学校教育の中でも積極的に虫歯予防について考える機会を設けているほか、医療機関の周知活動が奏功し「飛躍的に状況は改善されている」と評価する。

 公益財団法人ライオン歯科衛生研究所によると、全国小学生歯みがき大会の参加率は全国平均が18・8%。那覇市は58・3%で全国の政令都市または県庁所在地で最高だった。同研究所の吉松治郎保健研究部課長も歯科教育の充実・強化により沖縄の状況は着実に改善していると評価。「身体の健やかな成長には健康で丈夫な歯が欠かせない」と述べ、さらなる歯科教育の充実に期待を寄せた。

癒合歯 (ゆごうし)

癒合歯って聞いたことがありますか?
隣り合った歯がくっついて、1本の歯のようになったものです。
永久歯より乳歯によく見られ、また、下の前歯付近に多く見られます。

癒合歯そのものは癒着部の溝がむし歯になりやすい傾向にありますが、
それ以外には特に心配することはありません。
ただし、癒合歯が永久歯に与える影響は決して小さくはありません。

乳歯の2歯が癒合している場合、その後生えてくる永久歯の2歯の内1歯が
先天欠如を起こしている場合が少なくありません。
また、2歯が融合しているため、永久歯の欠如がない場合でも
生える場所が少なくなるため、歯並びが悪くなる傾向も多く見られます。
顔の真ん中の線と歯の左右の真ん中がずれてしまうこともあります。

癒合歯を見つけたら、歯科医院に相談する方がいいかもしれません。
年齢が小さいうちは難しいかもしれませんが、
レントゲンを撮って永久歯の状態を確認しておく方がよいと思います。

歯並びは口腔疾患を起こしやすくする原因にもなりますし、
お食事(栄養摂取)にも影響してきます。
それだけではなく、見た目や体の歪みなどにも影響を及ぼしますので、
早めに専門家に相談されることをお勧めします。

▼参考:乳歯の癒合歯が後継永久歯に与える影響(新谷誠康)
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h07km6s0vtdrfu9x3wT57

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