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歯科器具未交換で報酬下げ 院内感染の予防推進

厚生労働省は6日、歯を削る医療機器を患者ごとに交換せずに使い回している歯科診療所に対して、来年4月の診療報酬改定から初診料や再診料を下げる方針を固めた。院内感染の予防推進が目的。厚労相の諮問機関の中央社会保険医療協議会に同日提案し、大筋で了承された。

 歯を削るドリルを取り付ける柄の部分は「ハンドピース」と呼ばれ、口の中に入れるため、患者ごとに交換して高温の蒸気で滅菌することが日本歯科医学会のマニュアルなどで定められている。

 ところが、厚労省の調査で半数近くの歯科診療所で、消毒液で拭くだけだったり、感染症患者と分かった場合のみ交換したりしていることが判明した。

 厚労省は機器の交換や洗浄・滅菌処理の徹底など新たな基準を設けて、使い回しをしている医療機関については、初診料や再診料を引き下げる。基準をクリアした場合は引き上げる。

無人店舗の実証実験 

昨年末、米アマゾン・ドット・コムが本社を置くシアトルで、“レジ不要”
のスーパーマーケット「Amazon Go」が社員限定のベータ版として開店しまし
た。さすがAIの総本山はやることが違うという印象を与えてくれましたが、
日本も負けてはいません。11月20~26日の1週間、JR東日本は埼玉県の大宮駅
西口のイベントスペースで無人店舗の実証実験を行いました。

 JR東日本は4月から、「TICKET TO TOMORROW~未来のキップを、すべての
人に。~」をコンセプトに、社外の知見を取り入れるオープンイノベーション
型のビジネス創造活動「JR東日本スタートアッププログラム」を実施してい
ます。参加企業を募った結果、システムコンサルティングなどを展開するIT
ベンチャーのサインポスト株式会社の「ディープラーニング技術を応用した商
品認識によるレジレス化を実現」が最優秀賞を受賞し、今回の実験に至りました。
 無人店舗の広さは約27平方メートルと、標準的なコンビニエンスストアの4分
の1程度。おにぎりや飲料、菓子類など約130種類の商品が並べられています。
客は入り口のゲートでICカード「Suica」などをかざし入店し、出口まで来ると、
壁掛けのディスプレーに購入する商品名と合計金額が数秒で表示され、これを
Suicaで支払う方法になっています。会計の作業は人工知能(AI)が行い、客
が商品を手に取ると、AIは棚の前や天井のカメラを通じて「商品が棚から1個
減った」と認識し、金額を加算する仕組みです。棚卸し作業などがあるため完
全には無人にはできませんが、レジ打ちの作業が省けるだけでも仕事の効率は
高まると見られています。
 JR東日本は、旧国鉄時代には大量の職員が在籍しましたが、民営化から30
年たった今、人手不足の危機に直面しています。JR東日本の事業創造本部、
表輝幸執行役員は、「民営化30周年を迎えたなか、新たに生活サービスの分野
にも取り組みたい。若い人の新しいエネルギーと我々のリソースを掛け合わせ
て新しいサービスを提供したい」と挨拶をされました。

 イベントスペースではこの他にも、駅内にある複数のレストランやカフェな
どの空席や行列の状況を表示し、ひと目ですぐに入店できるレストランを探す
ことができるデジタルサイネージのテストマーケティング等も行われました。

未来がいつの間にか、すぐそこまで来ています。

小学生が自分たちで考えたこれからの歯みがきアイディアを発表

ライオン株式会社は、札幌市、札幌市教育委員会の協力を受け、“いい歯の日”に合わせた11月8日(水)に「Kid’s歯ッカソン in 札幌」発表会を札幌市立苗穂小学校で開催した。

 オーラルケアを考えるこれまでにない新しい取り組みとして企画され、小学6年生の児童たちと全4日8時間の授業を使って行なった。
 
 児童約70名が14のグループに分かれて、自分たちで考えた歯みがきにまつわるアイディアを、寸劇や歌にしたり、試作品を作ったりと工夫を凝らした形で紹介した。

 「小型カメラが付いて、汚れやむし歯が見える歯みがき」や、「寝ている間に自動で磨いてくれる歯みがき」などユニークなアイディアに、アドバイザーとして参加した歯科医師からも絶賛の声があがっていた。

( BIGLOBEニュース 11月9日)

健康保険証番号、個人ごとに 19年度から健診情報確認

厚生労働省は11月8日、健康保険証の番号を国民一人ひとりに割り当てて、健康診断の結果などを継続的にインターネット上で閲覧できるシステムを2020年度までに構築する方針を決めた。

 健康意識を高めてもらい、医療費削減につなげる狙い。新しい番号を記した保険証は19年度から順次発行し、20年7月までに切り替えを完了する。

 健康保険に加入する国内在住者ら1億人以上が対象。このため切り替えや、企業、自治体など健康保険の運営者側のシステム改修に要するコストが課題となる。

( 時事ドットコムニュース 11月8日)

「口腔崩壊」の子 3割の学校に 長崎県保険医協会調査

県保険医協会が県内すべての小中学校、高校、特別支援学校624校の児童生徒の口腔(こうくう)状態を調査したアンケートで、回答した295校のうち31・2%の92校に10本以上の虫歯などがある「口腔崩壊」の子どもがいることが28日、分かった。口腔崩壊の子どもの家庭環境について「経済的困難」を挙げた学校が37%に上り、同協会の黒木正也副会長は「貧困やネグレクト(育児放棄)などが口腔崩壊の要因となっているとみられる」と指摘した。

 アンケートは9月に用紙を送付して実施し、学校での歯科検診を基に答えてもらった。同協会によると、口腔崩壊は、虫歯が10本以上あったり、根っこしか残っていないような未処置の歯が何本もあったりして、咀嚼(そしゃく)が困難な状態を指すという。本年度の歯科検診では、回答した295校のうち92校の214人が口腔崩壊だった。

 口腔崩壊の子どもの家庭環境について複数回答で尋ねたところ、「保護者の健康への理解不足」が最多の53・3%で、次いで「経済的困難」が37%だった。また「共働き」が35・9%、「ひとり親」も30・4%と高く、時間的な余裕がないことも関連しているという。

 自由記述では「乳歯の虫歯が10本以上。十分に咀嚼できず、給食を食べるのに時間がかかっている」「父子家庭。生活環境も身なりも衛生的ではなく、父親とコンタクトをとることが困難」「保護者の中で歯の健康に対する優先順位が低い」などの報告があった。

 一方、回答した295校で昨年度歯科検診を受けた児童生徒6万6803人のうち、37%の2万4703人が虫歯などで受診が必要と診断された。このうち昨年度中に受診しなかったのは1万4601人で半数を超えた。未受診は年齢が上がるごとに高くなり、小学生は47・1%、中学生は62・6%、高校生は77・8%だった。部活や塾で忙しくなることが関係しているとみられる。特別支援学校は58・4%だった。

 黒木副会長は「虫歯は生活習慣と密接に関係している。子どもの歯を守るため社会問題と認識して予防に努めたい」と話している。

第18回 市民公開講座  「感染症」のお話し

演題1 ウイルス性肝炎について
 演者  旭川赤十字病院 消化器内科部長 長谷部千登美

 演題2 歯性感染症について
 演者  旭川赤十字病院 歯科口腔外科部長 岡田益彦

 演題3 インフルエンザ対策
 演者  旭川赤十字病院 看護師長 感染管理認定看護師 市川ゆかり

日時 平成29年12月9日(土)14時から16時
会場 旭川赤十字病院 講堂(外来棟2階)
対象 どなたでも参加いただけます。 参加無料

【主催】旭川赤十字病院

ちょっと気になる!≪非歯原性歯痛≫

歯が痛くてたまらないのに、どの歯が痛いのか特定できない。
歯が痛いはずなのに、歯や歯周組織に何も原因が認められないこと。
その歯の痛みを「非歯原性歯痛」といいます。

歯の中の神経(歯髄)や歯の周りの組織(歯周組織)が
原因となり痛みが出るのは「歯原性歯痛」。
対して「非歯原性歯痛」とは、歯などに原因がないにもかかわらず
歯痛を発現する疾患のことです。

非歯原性歯痛には
1.筋・筋膜性歯痛・・・あごを動かす筋肉の痛みからくる歯痛
2.神経障害性歯痛・・・末梢から中枢に至る神経の障害による歯痛
3.神経血管性歯痛・・・片頭痛、群発頭痛などによる歯痛
4.上顎洞性歯痛・・・副鼻腔のひとつ上顎洞の疾患による歯痛
5.心臓性歯痛・・・狭心症や心筋梗塞などからくる歯痛
6.精神疾患、心理社会的要因による歯痛
      ・・・不安や抑うつ、統合失調症などによる歯痛
7.突発性歯痛・・・原因不明の歯痛
8.その他・・・さまざまな疾患により生じる歯痛
などがあります。

肩凝りから歯痛が起こるなと、
歯が痛くても歯に原因がない場合もあります。
歯の治療をしても痛みが軽減されないときは
非歯原性歯痛も考えてみてください。
複数の科を受診をしなければならないこともありますので、
痛みの種類等について、医師や歯科医師に
きちんと表現する必要がありそうですね。

▼非歯原性歯痛って?
参考:日本口腔顔面痛学会雑誌「非歯原性歯痛ガイドライン」
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/g0enolu0asnb0vuo3jUms

咀嚼の話≪がんの予防≫

咀嚼での効能を頭文字で表した「ひみこの歯がいーぜ」
「ひ」肥満予防、「み」味覚の発達、「こ」言葉の発音が良くなる、
「の」脳の活性化、「は」歯の病気予防に続き
今回は「が」、がんの予防のお話です。

咀嚼により分泌される唾液にはさまざまな効果があることは
今までにたくさんお話をしてきました。
唾液中の酵素にはカタラーゼ、スーパーオキシドディスムターゼ、
ペルオキシダーゼなどがあります。
ペルオキシダーゼは食物の発がん物質から生成される活性酸素を消去し、
また、その他発がん物質の変異原性をほとんど消去して
発がん性を抑制する働きがあります。

ペルオキシダーゼは活性酸素を消去する酵素で、
活性酸素は健康に重大な関係性を持ち、発がん、老化、動脈硬化、
糖尿病、心臓病などに密接に関係しています。

ペルオキシダーゼが活性酸素を消去する力は
体調により唾液中の活性が変化することがあります。
また、年齢にも関係し、55歳を過ぎるころから減少傾向にあります。
高齢者ほど発がん物質への防御力が弱いといえますが、
若い人の中にも弱い人がおり、弱い人は明らかに唾液中の
ペルオキシダーゼが少ないことが分かっています。

抗変異原性と発がん物質の不活性化作用は、
発がん物質を唾液中に最低30秒浸すことが必要になります。
つまり、咀嚼をして唾液の分泌量を増やし
ペルオキシダーゼの量を増やすことが大切になってきます。
更に効果を期待しようとするなら、
1口30回以上の咀嚼が必要になってくるということです。

1口30回噛むのはなかなか大変だと思いますし、
あまり噛まない方が美味しくいただける食べ物もあると思います。
しかし、耳下腺から分泌される刺激唾液は咀嚼回数、咀嚼時間等に
比例しますので、やはり「たくさん噛む」ということは大切です。

▼参考:日本咀嚼学会雑誌「咀嚼とがん予防-唾液による活性酸素消去の研究から」
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/g0ennlu0asnb0vuo3jgO9

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