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元気な歯、健康寿命伸ばす 富山で全国歯科保健大会

第38回全国歯科保健大会(富山新聞社後援)は11日、富山市の富山県民会館で開かれた。富山では初の開催となる。全国の歯科医や一般参加者ら約900人が「よく噛(か)み、よく食べ、よく生きる。―健康寿命延伸はお口から」をテーマに、口の働きと健康維持について考えた。

 特別講演では、戸板女子短大客員教授を務める女優の菊池桃子さんが「長寿社会を笑顔で過ごす~大人の学びで見つけたヒント」と題して語った。菊池さんは40歳で大学院に進学した経歴に触れ「昨日まで知らなかったことが覚えられてうれしかった」と振り返り好奇心の重要性を説いた。

 シンポジウムでは、県の前田彰久厚生部長と富大大学院医学薬学研究部の戸邉一之教授、日本歯科医師会の堀憲郎会長が「健康寿命延伸に向けて」と題して議論した。前田部長は歯周病予防支援事業など、県の政策を紹介し、戸邉教授は糖尿病と歯周病の関連性について語った。

 大会実行委員長の山崎安仁県歯科医師会長と厚生労働省の武田俊彦医政局長、堀会長、石井隆一知事、富山市の今本雅祥副市長らが順にあいさつした。

 アトラクションでは、男子バスケットボール・Bリーグ富山グラウジーズのチアリーディングチーム「G.O.W」がパフォーマンスを繰り広げた。

絵本と歯ブラシでコミュニケーション

内容 絵本の読み聞かせ、歯磨き指導
 日時 11月14日(火) 午前10時30分から
 場所 中央図書館(常磐公園)
 対象 1歳前後の子と保護者
 定員 20組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

糖尿病、歯周病予防を 県薬剤師会、歯科医師会が連携

山口県薬剤師会(中原靖明会長)と県歯科医師会(小山茂幸会長)は31日、糖尿病患者に糖尿病と歯周病双方の治療を目的とした連携合意書を交わした。

 糖尿病患者は免疫力が低下するため歯周病になりやすく、糖尿病患者にとって歯周病は血糖を調節する「インスリン」の働きが低下するため糖尿病を悪化させる一因であることから、双方の治療効果の向上、糖尿病の合併症の予防、歯周病による糖尿病治療中断を防ぐことを目指す。「歯・口腔(こうくう)の健康づくり推進週間(11月8~14日)」「世界糖尿病デー(11月14日)」のある1~14日の間、県薬剤師会加盟の785薬局で糖尿病患者に「歯を磨くと血がにじむ」「糖尿病の薬が増えた」といった6項目のチェックシートに記入してもらい、歯科医院を受診するように促す。期間中の状況を確認し、通年事業につなげる。

 山口市吉敷下東の県歯科医師会で合意書の締結式があり、県薬剤師会の中原会長と県歯科医師会の小山会長が合意書を交わした。中原会長は「県内では糖尿病患者の4分の3は薬局で薬をもらう。薬局、歯科の双方で治療効果が上がれば」、小山会長は「今後も多職種と連携し、健康長寿に貢献していきたい」と述べた。

 県薬剤師会と県歯科医師会が特定の疾患に関して合意するのは初めて。昨年度から認知症に関する合同の研修会を実施しており、糖尿病に関する連携に至った。

唇裂・口蓋裂:相談を 来月3日、高知・療育福祉センターで /高知

上唇や上あごが生まれつき裂けた唇裂(しんれつ)・口蓋(こうがい)裂の子どもを育てる上での疑問や不安に、医師や言語聴覚士ら専門家が応じる療育相談会が12月3日、高知市若草町の県立療育福祉センターで開かれる。主催は、療育福祉センターと県言語障害児を持つ親の会。

 約500人に1人の割合で生まれる唇裂・口蓋裂の赤ちゃんは、生後間もなくから手術や矯正治療が必要な場合がある。相談会では、兵庫県西宮市の山本歯科医院・矯正歯科クリニックの山本一郎医師や神戸市灘区の形成外科「さわだクリニック」の澤田正樹医師らが相談にあたる。以前の相談会では「どのような哺乳瓶が使いやすいですか」「手術が遅れると、ことばに影響しますか」などの相談が寄せられたという。

 当日は午前8時半~午後0時10分が個別相談、午後1~3時が医師らによる合同相談になる。無料だが、事前予約制(11月21日締め切り)。高知県外の人の参加も可。申し込みは土佐市立高岡第一小学校ことばの教室内の「高知県言語障害児を持つ親の会」事務局(088・852・3356、ファクスも)へ。

第5回介護の笑顔写真展旭川

平成29年11月11日 10:00~17:00(入場無料)
イオンモール旭川西店1階グリーンコート
にて開催されます。

もしかして糖尿病?…歯科で所見、医科に紹介

知事は8日の定例記者会見で、糖尿病の早期発見や早期治療につなげるため、医科と歯科の連携を進めると発表した。

 県健康増進課によると、協力医療機関として県に登録した歯科を患者が受診し、「歯周病の治りが遅い」など糖尿病の症状がみられた場合、糖尿病かどうかを判断するため、歯科が医科に患者を紹介するという仕組み。糖尿病を早期発見することで重症化を予防し、人工透析などの医療費の軽減を図る。また、普段医科の診察を受ける機会がなく、糖尿病に気づいていない患者の早期発見にもつなげる。

 知事は「早期発見と早期治療で医療費を軽減するというよい循環を期待したい」と述べた。

 10月末までに、医科45、歯科105の医療機関が登録した。県は今後も協力医療機関を募集していく。協力医療機関のリストは県健康増進課のホームページ(http://www.pref.yamanashi.jp/kenko-zsn/seizinhoken/sikahoken.html)に掲載されている。

高齢者肺炎球菌ワクチンで学会再見解

日本呼吸器学会はこのほど、「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第2版)」を公式ホームページで公開した。これは、日本呼吸器学会と日本感染症学会が合同委員会を組織し、作成。両学会は第2版でも、米国予防接種諮問委員会(ACIP)の、13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)-23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23)連続接種の推奨を「全面的には受け入れるべきではない」としている。今後は、ACIPが2018年に予定している、成人におけるPCV13推奨の見直し内容などを踏まえ、PCV13-PPSV23連続接種の推奨の是非について再評価を行うとしている。

 PPSV23は、2014年10月1日より65歳以上の成人を対象の定期接種が開始され、PCV13は2014年6月に、65歳以上の成人に適応拡大された。このため、2種類の肺炎球菌ワクチンをどのように使い分けるか、併用する場合には適切な投与間隔はどのように考えるべきかの判断が必要とされていた。日本呼吸器学会と日本感染症学会は「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種の考え方(第1版)」を2015年1月に発出。2年9カ月が経過したことから見直しを行い、このたび第2版を発出した。

 第1版で両学会は、65歳以上の成人に対するPCV13の免疫原性、安全性に関する国内・国外のデータは認められるが、臨床効果の成績はオランダにおける一報のみだったことなどから、65歳以上の成人におけるPCV13を含む肺炎球菌ワクチンのエビデンスに基づく指針を提示することは困難と判断。また、ACIPが発表した成人の肺炎球菌ワクチンの65歳以上の成人に対する推奨については、日本と米国での背景の違いなどから、PCV13接種を含む推奨内容を全面的には取り入れるべきではないと判断していた。

 今回の第2版でも両学会は、ACIPのPCV13-PPSV23連続接種の推奨を全面的には受け入れるべきではないとしている。その理由として、第1版の公開以降、65歳以上の成人に対するPCV13の臨床効果に関する追加情報がないことや日本の成人におけるPCV13とPPSV23による血清型カバー率がいずれも不変またはやや減少傾向であることなどを挙げている。

 今後は、ACIPが2018年に予定している、成人におけるPCV13推奨の見直し内容と日本の日本医療研究開発機構(AMED)の分析結果を踏まえ、PCV13-PPSV23連続接種の推奨の是非について、再評価を行うとしている。

歯に「ありがとう」 長崎で供養 園児ら参列

日本歯科医師会が定める「いい歯の日」(11月8日)に合わせ、治療で抜いた歯や子どもたちの乳歯を供養する「万歯供養」が、長崎市鍛冶屋町の大光寺で行われた。

 同市歯科医師会が毎年開催しており、歯科医師や近くの保育園の園児ら約40人が参列。同市内の歯科医院から集められた歯を詰めた瓶が祭壇に置かれ、読経が終わると、園児たちが「乳歯さんありがとう。永久歯さんよろしく」と声をそろえた。

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