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歯科衛生士の役割考える 甲府でシンポ

山梨県歯科衛生専門学校(七沢久子校長)は19日、甲府・県立図書館で建学50周年特別記念シンポジウム「これからの歯科衛生士」を開いた。

 総合病院や摂食嚥下(えんげ)外来などに勤める同校の卒業生4人が、それぞれの立場で求められる歯科衛生士の役割を紹介。医療や福祉の現場にかかわる多職種との連携や高度な医療に対応した知識の向上が求められていることなどを説明した。

 歯科衛生士で介護支援専門員として高齢者施設で働く増田裕美さんは、施設への歯科衛生士の配置が義務化されていない現状について「誤嚥(ごえん)性肺炎を起こさないようにケアするなど、最後まで食べることを支えられるのは歯科衛生士。人員配置されるようになってほしい」と話した。

誤嚥と喉頭内侵入の予測因子を特定

嚥下障害患者81例を対象とした症例対照研究により、喉頭内侵入および誤嚥を病態生理学的に評価し、誤嚥の予測因子を特定。嚥下造影検査を実施し、空間的および時間的要因をコンピュータによる運動解析で検討した結果、喉頭挙上期の喉頭前庭閉鎖の遅延、および喉頭下降期の喉頭前庭閉鎖時間の短縮が、誤嚥の有意な要因であることが示された。

《第17回 旭川赤十字病院症例検討会》

《日時》平成29年10月12日(木)19時~20時30分
 《場所》旭川赤十字病院 外来棟2階 講堂

《テーマ》
 《症例1》「超音波加湿器の使用により生じた急性過敏性肺炎の一例」
            四条はらだ医院       院長 原田 一暁先生
            旭川赤十字病院 呼吸器内科 部長 北田 順也

 《症例2》「治療に難渋した下顎骨顎骨壊死(ARONJ)の一例」
            矢口歯科医院        院長 矢口 敦久先生
            旭川赤十字病院 歯科口腔外科部長 岡田 益彦
 
 《参加対象》 旭川市及びその近郊の医療機関職員(参加される方の職種は問いません)
 《参加費》  無料

ちょっと気になる!≪アルコールと口臭≫

アルコールを飲むと口臭が気になることはありませんか?
お酒を飲むことにより、肝臓で分解しきれなかったアセトアルデヒトが
血流に乗って肺に到達し、呼気となって口臭になります。
アルコールは利尿作用が強いため、体内の水分が失われ、
同時にお口の乾燥も進むことにより、口腔内細菌が増殖して
口臭の原因になります。

アルコールの過剰摂取により胃腸など消化器官への負担が影響して
口臭に繋がることもありますし、
肝機能に障害が出た場合も口臭を誘発します。

お口が乾く、お口の中がネバネバするといった症状があるときは
・水をたくさん摂取する
・歯磨きや舌清掃をしっかりと行う
・唾液腺のマッサージ
 ▼https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/g09jh5u0asonur3vllhFo
・ガムを噛む
などにより、口臭の減少効果が期待できます。

また、アルコールによる口腔乾燥は、歯周病などの口腔疾患を悪化させます。
歯周病菌は独特の臭気があるため、治療を行うことも口臭予防に繋がります。

美味しいお酒を飲みながら楽しい会話を楽しみたいところですが、
口臭に邪魔をされては、せっかくの楽しい時間が台無しです。
お酒を飲みながら水を飲んだり、唾液腺マッサージを行うと、
口臭を軽減させることができるかもしれませんね。

▼飲み会翌日、お酒の臭いを抑える方法
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/g09ji5u0asonur3vlly3M

第20回 地域医療支援病院 医療機関職員研修会

演題1 「認知症の人の医療安全」
           講師:旭川赤十字病院 看護師長
               認知症看護認定看護師 杉山早苗

 演題2 「チームで取り組む排尿自立支援」 
           講師:旭川赤十字病院 看護係長
               皮膚排泄ケア認定看護師 宮崎真弓

 日時   平成29年10月7日(土) 午後2時~午後4時
 場所   旭川赤十字病院 講堂(外来棟2階)
 参加対象 旭川市及び近郊の医療機関職員(職種は問いません)
 参加費  無料

“モンスター”家族がホームを変えた!

入所しているのは、その方の8歳の上の奥さん。かつては、しっかり者だった奥さんが、認知症になり、介護が必要になった。徘徊や暴言が見られ、介護に抵抗するようになり、8年間は自宅で介護したけれど、さすがに手に負えなくなってきて、入所。それから6年が過ぎたところで、誤嚥性肺炎で入院。「半ば無理に食べさせられていたから、誤嚥してしまった。お前たち、何やっているんだ!」。そんな思いがご主人にあった。しかし、職員たちに話を聞いてみると、悪気があってやっているのではなく、本人のためになると思ってやっている……。

 入院先の病院は胃瘻の造設を提案したけれど、ご主人は「胃瘻を付けてまで生かすことは、世話になった女房に恩を仇で返すようなもの」と言い、ホームに帰らせたいと言い出した。しかし一方の施設側の職員は、「病院が胃瘻を作るべきと言っているのだから、とても口から食べさせることは危険」と、誰もが引き取ることを恐れ、ホーム内は侃々諤々の議論になった。

 結局、僕はご主人の意思を尊重し、奥さんをホームで引き取り、ゼリー食を食べさせることになった。最初の介助役は、ご主人。奥さんの頰を何度も撫でた後、指を歯のない奥さんの口に入れたら、奥さんが指を吸い始めた。そこでお茶のゼリーをスプーンで食べさせたら、うまく食べることができた。それを見ていた職員は顔を見合わせたね。「口から食べることが可能」だと。それから約1カ月、ほとんど毎食、ご主人が食事介助に来て、次第に職員たちが引き継ぐようになった。

 1日600Kcalのゼリー食。時にはアイスクリームも食べた。それで約1年半、ホームで生きた。再度、誤嚥性肺炎を起こし、入院。胃瘻を勧められたけれど、やはり断り、再びホームに戻ってきた。それから約2週間後、いよいよ食べられなくなり、静かに息を引き取られた。享年92。

 本当にいろいろ教わったね。病院勤務医時代、入院患者には、下手すれば、1日2000Kcalくらいは食べさせていた。1日600 Kcalで、1年半も生きることができるなんて信じられなかった。

 このご主人は、「厄介な人」として職員から敬遠されていた。家族会でも自分の思い、本音をどんどん発言していた。時には、他の入所者のご家族に、「胃瘻なんて付けちゃ、ダメだ」と言って回っていた。でも僕は、ご主人と一杯飲みに行ったこともあった。何度か話を聞いているうちに、「いや、ひょっとすると、文句を言うご主人の方が、入所者のことを、本気で考えているんじゃないか」と思い始めた。「ホームは、いったい何をする施設なのか」と。

 これまで延命至上主義の結果、「誤嚥性肺炎製造工場」となっていたホームが変わり、どんどんホームでの看取りが進んだ陰の力になったのが、このご主人だと思う。


芦花ホームのホール。ここで終末期に関する勉強会を開催した(写真:的野弘路)
――芦花ホームが、「誤嚥性肺炎製造工場」から変わるもう一つの節目となったのが、100歳を迎える入所者のお祝いの会で、看取りに関する勉強会を開いたことだ。
 敬老の日に毎年、世田谷区から、区長もしくはその代理が来て、入所者にお祝いの品を渡す。皆で太鼓を叩いてお祭り騒ぎをしていた。それもいいけど、家族もたくさん来る。職員もいる。ある年、施設長とも相談して、「せっかくだから、勉強会やろう」という話になった。

 そして当日。皆が集まったところで、黒板に大きく書いた。「口から食べられなくなったら、どうしますか」。家族と職員、皆で考えましょうと。「今は食べられるけれど、いずれは食べられなくなります。そうしたら、どうしますか」と問いかけた。芦花ホームに来て数年経っていたけれど、「坂を上がっていく」入所者を見たことがなかった。皆、坂を確実に下っていく。次第に自然に食べられなくなり、最期は夢の中で静かに眠るように逝く。

 「しっかり食べて、いつまでも元気」なんて、夢物語。ここは何のための施設か、坂をゆっくり下り、最終章にたどり着くまで、残った人生をどう生きるか、それをどう支えるのかを考えるのが、このホームの役割ではないか。本音で話そう。体裁だけを整えていても、仕方がない。どうしてあげるのが、本当に一番本人のためになるのか、この芦花ホームは何をするのが、一番の使命なのか……。

 そんなことを語り始めたら、職員は飛び上がったね。本当にあの敬老の日の勉強会から変わった。それから何度も、何度も勉強会をやった。もちろん、時間はかかったけれど、静かに最期を迎えられる入所者を見るようになったら、職員が変わっていった。「こんなノルマみたいに食べさせていいのか」と本気に考え始めた。

)咀嚼の話

咀嚼による8つ効果「ひみこの歯がいーぜ」。
「ひ」は肥満予防、「み」は味覚の発達でした。
今回は「こ」。言葉の発音が良くなるという効果についてです。

コミュニケーションにも不可欠な言葉ですが、
スムーズ会話のためには滑舌も関係してきます。

滑舌が悪くなるのは以下のような原因があります。
・舌の筋肉やその周りが凝り固まっている
・筋力が弱くなっている
・舌の癖がある など
肩凝りや歯の食いしばり、会話の減少による血流の悪化、
筋拘縮、筋委縮などが、舌周辺の筋肉が凝り固まることに関係します。
また、扁桃腺・唾液腺・甲状腺の腫脹や顎関節症、
舌筋・舌骨筋群機能不全などが原因の場合もあります。

舌周辺には、舌を動かすための筋肉や、会話や嚥下に関係する筋肉など、
さまざまな働きの筋肉があり、この筋肉の凝りをほぐすことや
筋力を鍛えることが、滑舌を良くするために必要になってきます。

原因に合わせたトレーニングもありますが、
舌の筋力を強くする効果を意識して日々の食事を咀嚼することにより、
必要な筋肉を鍛えることもできます。

咀嚼をすることは脳の活性化も促します。
さらにそこに、会話を加えると脳がたくさん動きます。
脳が適切に働くことにより、滑舌よい会話に繋がります。

また、お口が乾くと話すことがとても難しくなります。
咀嚼の刺激により唾液の分泌も良くなりますので、
日頃から唾液がよく出るように意識するのも
滑らかに話す方法のひとつです。

口腔がん検診、受診を 大分大学病院が15日、はさま未来館で

 大分大学病院歯科口腔(こうくう)外科は15日午前9時半から午後0時半まで、由布市挾間町のはさま未来館で無料の口腔がん検診を行う。同科の河野憲司教授は次のように述べ、受診を呼び掛けている。

 口腔がんは舌がんや歯肉がん、頬(ほほ)粘膜がんなどの総称で、全国で年間約7千人が亡くなっています。口腔がんは自分自身で容易に観察できる部位にもかかわらず、3~4割は進行した状態で発見されます。

 同病院歯科口腔外科は2008年から16年まで県内5市と1事業所で実施した検診で計5069人を調べ、7人の口腔がん患者を発見しました。高齢化に伴い80歳以上の患者の割合が増えています。特に要介護者は自分で口の中をチェックする習慣が少なくなり、早期の口腔がんが見落とされてしまうと考えられ、介護者の日頃のチェックが大切です。

 口腔がんは早期段階で治療を受けた場合、5年生存率が90%以上であるのに対して、進んだ段階になると70%に落ちるといわれています。治療技術の発達によって治療実績は向上していますが、治療後に顔が変形したり、摂食、嚥下(えんげ)、会話などの口腔機能の障害が残ったりすることがあり、生活の質の低下につながります。小さいうちに発見、治療することが重要です。

 検診では大分大学病院歯科口腔外科の歯科医師が口腔がんを含めた口腔粘膜の病気を視診と触診で検査します。病気が見つかったら、専門の医療機関の受診指導をします。

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