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無料歯科健診券付き啓発カード 利用0・3%どまり 熊本市

熊本市が市歯科医師会の協力で作成・配布している「無料歯科健診券付き啓発カード」で、昨年度に配布した1万8千枚のうち、実際に健診に使われたのは0・3%の56枚だったことが分かった。

 24日、中央区のウェルパルくまもとであった市歯科保健推進協議会で報告された。啓発カードの配布は、歯や口腔[こうくう]の健康について知ってもらおうと始めた昨年度の新規事業。

 委員からは「啓発が目的の事業だが、受診につながらなければ意味がない。配る場所や方法を工夫しては」「何のカードなのか分かりにくい。デザインも改めるべきだ」などの指摘が相次いだ。

 市は配布場所を市役所・区役所などから保育所や地域のイベントなどにも広げ、デザインも分かりやすくするなど、改善策に取り組むと回答した。

ちょっと気になる!≪舌の位置≫

舌の位置って気にされたことありますか?
今!そのまま!お口の中で舌の位置をストップしてみてください。
舌はどこにありますか?

「正しい舌の位置」は、
上の前歯の付け根の少し後ろ(スポットとよばれる場所)に
舌の先がくっついている状態です。

舌の位置が下にある場合(低位舌)
滑舌の悪さや顔のたるみ、そして飲み込み辛さなどに繋がります。
いびきの原因になることもあります。
原因は舌筋の衰えや舌と下あごをつないでいる小帯が短いこと、
鼻呼吸などがあります。

また、舌が少し前に出た状態(舌癖)は
前歯を押して歯並びや口呼吸の原因になることがあります。
舌に歯型が頻繁についている方は
舌が少し前に出ているのかもしれません。

舌の位置を正しい位置に戻すためにはいろいろな体操がありますが、
「舌回し運動」や「あいうべ体操」、舌を上あごに密着させ
勢いよく弾いて音を出す「ホッピング体操」なども効果的です。

秋の夜長…テレビを観ながら舌のトレーニング、
いかがですか?

100歳以上6万7千人、過去最多 最高齢は117歳

国内の100歳以上の高齢者は、「老人の日」の15日時点で6万7824人になったとみられる。昨年から2132人増え、1971年(339人)から47年連続で過去最多を更新した。女性が87・9%を占めた。厚生労働省が同日発表した。

 人口10万人あたりで最も多かった都道府県は、島根の97・54人で5年連続トップ。鳥取(92・11人)、高知(91・26人)が続いた。最も少ないのは28年連続で埼玉(32・09人)だった。

 最高齢者は鹿児島県喜界町の田島ナビさんで、117歳。男性では、北海道足寄町の野中正造さんで112歳となった。

 100歳以上の高齢者は急速に増えている。政府が表彰制度を始めた1963年は153人だったが、98年に1万人を突破。2012年に5万人、15年に6万人を超えた。

 今年度中に100歳になる人は3万2097人の見込み。政府が銀杯を贈るが、税金の無駄遣いを点検する「行政事業レビュー」で廃止を求められたのをきっかけに昨年、純銀製から合金に銀めっきしたものに変えた。お祝いを伝達する自治体に聞き取ったところ変更に特に反応はなく、当面この銀杯を続けるという。

日本摂食嚥下リハビリテーション学会が開催されています。

 16日、17日千葉幕張メッセにて学術大会が開催されています。
詳細は、上記HPにて
https://www.jsdr.or.jp
閲覧ください。

閉経後の「歯周病」は発がんのリスクに~ 歯周病菌が全身の炎症を起こす!?

米ニューヨーク州立大学バッファロー校健康衛生学部長のJean Wactawski-Wende氏らは、54~86歳の女性約6万6,000人を対象に、平均8.32年間にわたる追跡調査を行なった。

 その結果、7,149件の「がん発症」が確認され、「閉経後に歯周病になると、発がんリスクが約14%上昇する」とする大規模研究の成果を、米がん学会(AACR)の学会誌『Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention』8月1日号に発表した。

 歯周病になった人が食道がんを発症するリスクは、歯周病でない人よりも3.28倍も高かった。

 また、肺がん、胆嚢がん、メラノーマ、乳がんでもリスクが上昇していた。また、喫煙歴と歯周病と発がんリスクの関連も認められた。

 喫煙歴があり、歯周病になった人は、乳がん、肺がん、胆嚢がんの発症リスクが高かった。一方、喫煙歴はないが、歯周病になった人は、メラノーマなどのがんの発症リスクが高かった。

 Wende氏は「今回の研究結果から、口腔の衛生を保ち、歯周病の予防や治療を行なうことが、がん予防策として有効かどうかを検証する必要性が示唆された」と指摘している。

高知県の病院で80代男性誤嚥死亡事故 町が損害賠償へ

高知県の町立病院で6月、入院中の80代の男性患者が、病院が提供した食事を誤嚥(ごえん)して窒息し、死亡していたことが分かった。町は過失を認めて遺族に損害賠償2544万円を支払うことを決め、11日開会した町議会9月定例会に関連議案を提出し、可決された。

 同病院によると、男性は誤嚥性肺炎のため、6月7日に入院。11日午後0時10分ごろ、病院2階の食堂で、昼食として出されたおかゆなどを食べて誤嚥。数分後、車いすに座ったままうなだれている男性に気付いた看護師らが吸引処置をしたが、死亡が確認されたという。

 男性は食事の際に介助が必要な状態だったが、看護師が目を離している間に、テーブルに配膳された食事を自分で引き寄せて食べたとみられる。食堂には男性を含めた入院患者3人と看護師1人がいたが、事故当時、看護師は別の病室に行っていたという。

 町長は9月1日付で、院長と看護師長に口頭で厳重注意処分を行った。病院では現在、介助者とは別に食堂全体を見守る看護師を朝昼晩の食事の際に配置するなどの対策を取っている。

 院長は「注意不足で重大な事故を起こしてしまい、ご遺族におわびしたい。再発防止に向けて人員の配置などを見直し、職員一丸となって対応を行っている」としている。

あらゆる世代が避難生活で気をつけたいこと

避難生活で健康を脅かされるのは、高齢者だけではありません。万一に備えてどんな世代の方も、陥りやすい問題点があることを知っておきましょう。子どもへの影響は、被災地では局地的にむし歯が増えることです。避難所に集まる食べ物は、まずはカロリーの確保が第一で、おにぎりや甘い菓子パンなど糖質が中心。大人の目が届きにくいこともあり、それまでの食事や歯磨き習慣が簡単に壊れてしまうとか。通常の生活に戻っても、一度乱れた習慣は戻りにくいので、おやつのだらだら食べや、歯磨きを手抜きしていないか?注意して見守ってあげてください。大人世代にとって問題なのは、口腔ケアをおろそかにして、歯周病が進むこと。歯周病は自覚症状がなく進行するため、すぐに問題は表面化しませんが、悪化すれば歯を失う原因に。歯の本数が少なくなれば、健康寿命が短くなります。被災がそのきっかけをつくるケースも考えられます。高齢者に多い問題は口腔環境だけでなく、食事やトイレ以外じっとしている時間が多くなる、運動量の低下。足腰の筋力や、体力が落ちると同時に、動かないことでコミュニケーションが減ると気力や生きる意欲に関わります。
 トイレの使用回数を抑えるために水分摂取を控えるのも危険です。運動不足と相まって、血液は血栓ができやすいドロドロ状態になり、関連死の原因で肺炎の次に多い、心筋梗塞や脳卒中の原因にも。もう一つ、世代を問わず気をつけたいのは、震災後に急増する口内炎。普段は軽視しがちですが、放っておくと口の中全体におよぶ口内炎になり、肺炎をはじめ全身の病気へとつながります。「震災後の口内炎は、ここまでひどくなるか!?と驚くほど。口内炎が悪化するプロセスは、肺炎が起こるプロセスと似ているので、災害時に限らず、若い方も自覚症状があれば早めの治療を!」とのこと。口の中の変化は、体調異変のサインと考えて、平常時でも注意してください。

災害避難時の心構えは…室蘭市医師会が「救急の日」講演会

室蘭市医師会(稲川昭会長)が主催する「救急の日」講演会が9日、室蘭市東町の室蘭・登別保健センターで開かれた。市民らは医師の話を通し災害避難時の注意事項や、救急搬送時における円滑な連携づくりの重要性に理解を深めた。

 同医師会のほか室蘭保健所、室蘭、登別両市の主催。「救急の日」(9日)と「救急医療週間」(3日~9日)に合わせた市民啓発事業の一環。

 製鉄記念室蘭病院の大谷則史副院長は「災害避難所でのエコノミークラス症候群に対する心構え」、いくた内科クリニックの生田茂夫院長は「救急医療とスワンネット(医療情報連携)」をテーマに解説、市民ら約50人が耳を傾けた。

 大谷副院長は、災害避難時に多発傾向にある「深部静脈血栓症/肺塞栓(そくせん)(静脈血栓塞栓症)」を中心に解説。新潟中越地震(2004年)や東日本大震災(11年)、イタリア北部地震(12年)、熊本地震(16年)を例に挙げ、避難生活1、2週間で静脈内血栓が見つかったり、死亡したケースがあったことを紹介した。

 その上で、(1)簡易ベッドの導入で静脈血栓塞栓症の減少が認められた(2)長距離飛行機で移動する際に弾性ストッキング着用で、静脈血栓塞栓症の発症が減少した各データに触れ、「避難生活でも簡易ベッドと弾性ストッキングの活用で減らすことができる」と説明した。

 生田院長は、同医師会などで来年1月の導入を目指す「地域医療介護情報ネットワークシステム『スワンネット』」を取り上げた。西胆振地域の病院や医科歯科診療所、薬局、介護事業所などが住民の医療・保健情報を共有しており、「より安全で質の高い医療・介護・健康サービスの提供が可能」「情報共有によって救急搬送された際も安心」とし、「自らの健康のためぜひ参加を」と呼び掛けた。

◆―― 万一の備え「しっかり」

 室蘭市消防署(赤木裕之消防署長)の救命講習会が9日、同市東町の同市消防総合庁舎・防災研修ホールで行われ、参加者は講話や人形を用いた実践から万一に備えた応急手当ての方法を学んだ。

 市民ら16人が参加。消防署の工藤晃司さんがスライドを使い、要救助者を発見してから救急隊が到着するまで心肺蘇生(そせい)法を実施した場合、1カ月後の社会復帰率は約43%だが、救急隊が来てからの措置では約19%に低下すると説明。早急な応急手当ての大切さを説いた。

 人形を用いた心肺蘇生法の実践で、参加者は予想以上に力が必要な胸骨圧迫や人工呼吸に驚いていた。室蘭工業高校1年の柳沢永遠さん(15)は「小学生のころに経験したことがありますが、改めて人の命に関わる重要性を再認識した。万一の場合は積極的に救命活動に関わりたい」と気を引き締めていた。

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