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「なんとかしたい!口内炎」あさイチ

なんとかしたい!口内炎
 今回のテーマは「口内炎」。NHKネットクラブアンケートによると、回答した女性の7割が年に何度も発生、ほぼ毎月という人もいた。口内炎とは口に起きた炎症で、原因もきっかけも様々。専門医は口内炎が命に関わる病気が隠されている事もあると警鐘を鳴らす。

「まじカンベン」頻発主婦のつら~い日々
 ほぼ毎月発症するという福田愛子さん。色は白で、よくできる部位は唇・ほほ・舌。口内炎ができると、体によいトマトやバナナなどを食べるのが辛い。福田さんは口内炎にずっと悩んでいるが病院には行っていない。

なんとかしたい!口内炎
 口内炎が年に数回出来るというゲストのマルシアは、できそうな時はなるべく早く栄養を摂取するようにしている。

予防の一歩!発生のメカニズムを知る
 口内炎のメカニズムを解説。口の中の粘膜に傷がつくと、そこに細菌が寄ってくる。そこで白血球や口を治す物質が細菌をやっつけようとするが、この細菌と物質の戦いのあとが口内炎である。この白い口内炎のことを、アフタ性口内炎と呼ぶ。口内炎は疲れ、ストレス、栄養不足などで、唾液が減り、抵抗力が低下するとなりやすい。

専門医徹底指導 最強予防テクニック
 口内炎の予防には、「唾液マッサージ」「うがい」「水分補給」「栄養と睡眠」がある。口の全体的な水分が減ると抵抗力が減ってしまうため。また疲れを感じたらビタミンDなどの栄養をとるとよい。また口内炎ができたら疲れのサインなので、睡眠も良い。

手探りの対策、これってアリ?ナシ?
 口内炎が頻発する福田愛子さんは、マウスウォッシュでのうがい、ビタミン剤、はちみつなどを試したが、効果を感じることができなかったという。

対策鑑定 使える対策はコレだ!
 福田さんの対策を新谷医師が鑑定。マウスウォッシュのうがいの中には刺激が強いものがあるので△。またはちみつは糖分が入っている場合があるので×。健康的な生活を送っている人はビタミン剤は△。また食事の栄養バランス、毎食後の歯磨きは◯。

再発再発また再発 犯人を探せ
 福田さんが口内炎を頻発する理由を新谷医師が検査。行うのはストレス、唾液量、粘膜以上の検査の3つ。福田さんの場合、ストレス、唾液量に問題はなかったが、粘膜が弱っている部分が3か所みつかった。新谷医師が注目したのは、福田さんが虫歯治療で金属が詰めた部分だった。金属で口内炎になる場合、物理的刺激とアレルギーが考えられる。福田さんは金属以外の部分にも口内炎ができていたが、自然発生的にできる場合もある。また寝ている時の歯ぎしりなども原因になる事があるが、マウスピースで楽になることもある。もし2週間以上口内炎が治らない場合、長年同じところに出来る場合は病院に行った方がよい。病院に行く場合は、歯科、内科、耳鼻咽喉科など。

正しく使って さくっと治す お薬の極意
 東京逓信病院薬剤師の大谷道輝さんが登場。口内炎の薬には、塗り薬、パッチ、スプレーの3種類がある。複数できた場合は、スプレー、塗り薬がオススメ。また1ヵ所に限定的に出来た場合はパッチがオススメ。また薬を塗るのが困難な部位、痛くて辛い部位にはスプレーがオススメ。薬を塗る場合はうがいで口の中をキレイにし、傷の周りの余計な水分をとってから、綿棒で周りから塗る。薬は唾液で流されるイメージだが、1時間ほどついていれば、効果は浸透する。また痛い時はステロイド入り、痛くなくなったらなしを選ぶとよい。

見逃しキケン!似ている危ない病気
 口内炎だと思ったら怖い病気が潜んでいたケースもある。60代の女性は口内炎の炎症部分が広がっている事に気づき、歯科医に相談したところ、大学病院を紹介され、口腔扁平苔癬だと診断される。粘膜が赤く腫れ、極稀にがんに変化することもある。この女性の場合、発症から回復までに3年もかかってしまった。口腔扁平苔癬は、赤い腫れ、ただれ、網状の模様、出血、痛みという症状がある。原因はアレルギー、遺伝などで、極稀にがん化することがある。その他、口内炎に似ているものとして、舌が白くなる白板症、赤くなる紅板症があり、両方共前癌病変であり、放っておくとがん化するもともある。

大学スポーツ顎顔面外傷、女性で多

2004-14年の全米大学体育協会(NCAA)外傷監視システムのデータを基に、NCAA主催大会に参加した選手の顎顔面外傷発生率を後ろ向き研究で検証(男性7種目、女性8種目)。顎顔面外傷発生件数は計2017件で、発生率は大会1万件あたり2.04件だった。発生率は女性で高かったが、手術を要する顔面骨折は男性に多かった。発生率の高い種目は男性のレスリングとバスケットボール、低い種目は女性のアイスホッケーとバレーボールだった。

多職種連携し口腔管理、室蘭・日鋼記念病院が「センター」設立

日鋼記念病院(室蘭市新富町、柳谷晶仁院長)は、患者の口の中の衛生状態を良好に保つ治療や指導を専門的に行う「口腔(こうくう)管理センター」を設立した。胆振では初の設立。「周術期口腔機能管理」「専門的口腔ケア」「終末期の生活の質(QOL)の維持」などを目的に、医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士ら多職種が連携し、専門的に支援する方針だ。

 食べる、話すなど、人間の根幹を担う「口(口腔)の機能」が低下すると、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルだけでなく、糖尿病をはじめ、心臓病などの循環器疾患、誤嚥(ごえん)性肺炎などの呼吸器疾患などの病気にもつながる可能性が、近年の研究などで明らかになっている。

 同病院では、診療報酬改定による「周術期口腔機能管理料」新設に合わせて、2012年度(平成24年度)から、「周術期口腔機能管理」をスタート。手術前後に歯石除去やう歯(虫歯)の治療、歯磨き指導などを行うことで、手術創への感染や誤嚥性肺炎の予防にもつながり、「入院期間の短縮や抗生剤使用量の減少にもつながっている」(同病院)という。

 同病院でも、周術期に口腔管理を受けた患者は、受けていない患者と比べて(1)術後1週間以内の発熱無しで6・0%減(2)術後2日目以降の抗菌薬投与日数平均が1・02日減―と、一定の効果が表れている。

 医科と歯科の連携によるがん治療の質の向上を目指して、口腔管理を進めてきた同病院は、同センターの設立を通じて、口腔管理の重要性と効果を内外にPRし、「質の高い医療の実践」「専門性の確立」「環境整備」を図るなど、口腔管理をさらに推進する考えだ。

 センター長の加藤卓己口腔外科科長は、多職種連携による効率良い歯科受診システムの構築、栄養サポートチームや緩和ケアチームとの連携強化による終末期への対応―などを通じて、「西胆振地域の中で、口腔管理への意識を高め、センターが中心を担っていけるように取り組みたい」などと話している。

歯の病気で動脈硬化が悪化 京大、疫学研究で確認

失った歯の本数と、動脈硬化の悪化の程度とに強い関係があることが、京都大の大規模な疫学研究で明らかになった。

 歯周病菌の感染などで動脈硬化が進むことは従来の研究で指摘されていたが、地域の住民の集団で関係が確かめられたのは初めてといい、「歯の手入れと歯科の定期的な受診により口の中の病気を予防することで、動脈硬化に関係する死亡のリスクを下げる効果が期待できる」としている。

 京都大と滋賀県長浜市が連携して2007~10年、同市の30~75歳の男女約1万人を対象に進めた疫学研究「ながはま0次予防コホート事業」の成果。

 浅井啓太(あさい・けいた)京都大助教(口腔(こうくう)外科学)らは、まず参加者全員の歯科検診を実施。矯正や外傷によらない、歯周病などで失った歯の本数を確かめた。同時に、体を横たえた状態で、両腕と両足首の血圧と、心拍が末梢(まっしょう)血管に伝わる様子とを測る「CAVI」という方法で参加者の動脈硬化の程度を割り出した。

 年齢や性別、喫煙の有無、血糖値など、動脈硬化に関わるほかの条件の影響を排除して両者の関係の有無を解析したところ、失った歯の本数が多いほど、動脈硬化の程度が悪くなっていることが分かった。

 従来の動物実験や臨床研究では、口中で歯周病菌などの細菌感染による炎症が起こると炎症性物質が血管に入り込み、その結果、血管の内面が傷ついて動脈硬化を引き起こすことが分かっている。

 浅井助教は「毎日の歯磨きを中心とした生活習慣で動脈硬化が防げることを知って、健康管理につなげてもらいたい」と話している。

「歯を余分に抜かれた」治療に不満か 岐阜・歯科医刺殺

岐阜市黒野南2丁目の歯科医院で院長の渕野太賀臣(たかお)さん(50)が20日に刺殺された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された無職長浜容疑者が数年前に渕野さんから受けた歯槽膿漏(しそうのうろう)の治療で「歯を余分に抜かれた」などと不満を抱いていたことが捜査関係者への取材でわかった。

 岐阜北署は22日、容疑を殺人に切り替えて長浜容疑者を送検した。

 捜査関係者や同署によると、数年前から渕野さんの医院に通っていた長浜容疑者は、渕野さん宛ての手紙を16日に医院に直接投函(とうかん)。17日には医院で渕野さんと話をしていたという。18日にも手紙が届いたため、渕野さんが同署に相談。手紙には治療への不満や金銭要求をほのめかす内容が書かれていたという。長浜容疑者も同日、渕野さんの後に署を訪れ、治療への不満などを漏らしていたという。

嚥下食、雑煮も楽しく 阿知須共立病院、全国最優秀のレシピ公開

食べ物をのみ込むことが難しい人向けの嚥下(えんげ)食の大会(日本医療福祉セントラルキッチン協会など主催)で、山口市の阿知須共立病院の雑煮が最優秀に輝いた。喉に詰まりやすい餅の粘り気を抑え、5年前から正月に提供してきた。「多くの人に試してほしい」とレシピを公開している。

 昆布だしの雑煮は、粘り気を抑えた餅、ふわりと仕上げたかまぼこ、柔らかく加工したカブとニンジン、鶏肉が入る。主に献立作りを担う栄養科の片山さつきさん(38)、河野妙子さん(57)、久冨好美さん(30)が開発した。

 きっかけは医師から、正月の雑煮をやめてほしいと言われたことだ。もともと「食事で季節を感じてほしい」と雑煮を出していた。「楽しみにしている人をがっかりさせられない」と河野さんは思案した。

 餅の味わいを残しながら粘り気を抑える方法を考え、水分の多い豆腐を、白玉、上新粉に混ぜ込む製法にたどり着いた。カブ、ニンジンはミキサーにかけてから寒天で固め喉越しを良くした。高温でも溶けづらい寒天を使い、野菜らしい形にもこだわった。

 大会には全国の病院や福祉施設から107品の応募があった。書類審査を通過した6団体が9月、東京都で調理や質疑の決勝に挑んだ。同病院の雑煮は審査員から「餅の喉越しが素晴らしく野菜の形も良い」と高い評価を受けた。

歯肉退縮の予防

(1)歯磨きの習慣づけ
寝る前の歯磨きの徹底と朝起きた後、そして毎食後に歯磨きを行う。

(2)最適な歯ブラシと歯磨き粉を選ぶ
歯ブラシは軟らかく、ヘッドが小さめのものを使用し、1ヶ月程度で交換。
歯磨き粉は粒子の細かい薬用歯磨きの方が良い。

(3)歯槽骨や歯肉に良い食べ物を採る
カルシウム、ミネラル、ビタミンCなどのビタミン類やコラーゲン等

あさイチ 「“口内フローラ”が歯周病を防ぐ」

虫歯や歯周病など色々悩みの多い口の中。口の中の粘膜を守るために存在する細菌は700種類以上だが、虫歯の原因になるミュータンス菌やお口を守るミティス菌などがいる。たくさんの細菌がいる口の中は、口内フローラとも呼ばれる。歯周病は糖尿病などのリスクになるが、最新の研究で虫歯と脳出血に関係がある事が分かった。今回は口内フローラケアを取り上げる。

思っているより怖い!口の中の異変
 何故口内フローラが乱れると様々な病気に繋がるのか、日本大学の落合邦康さんに聞いた。細菌が原因となるケースでは、虫歯でできた穴などから細菌が侵入して病気を引き起こす。一方、歯周病などで歯茎が腫れるとサイトカインという物質が発生、血管に流れ込み、全身に回ると心臓病などのリスクを高めてしまう。しかし免疫力が十分であればさほど心配はないが、加齢により免疫力は落ちるので、40歳以降は注意が必要。

虫歯で脳に出血?
 虫歯の原因となるミュータンス菌が微小脳出血に関与しているとの研究結果を、大阪・吹田の国立循環器病研究センターなどのチームが発表した。研究チームが注目したのはcnm遺伝子を持つミュータンス菌。通常血管から出血するとコラーゲンなどが結合して血を止めるが、cnm遺伝子を持つミュータンス菌が血管内に入っているとコラーゲンと結合し、血小板の働きを妨げてしまう。研究チームの猪原匡史氏によると、口腔ケアが脳卒中予防に繋がるかもしれない。

 鶴見大学の花田信弘氏が登場。虫歯がある場合は大体の人がミュータンス菌をもっているが、cnm遺伝子を持つ人はその内の1割ほどとなる。ただ細菌が血中に流れると、細菌性肺炎や糖尿病など他の病気のリスクを高める。

あなたの口の中 どうなっていますか?
 横浜のよこはま とりがおか歯科で、2人の女性が口内フローラの状況を調査。1人はデンタルフロスなどで入念にお手入れしている女性。1人はケアが苦手な女性。今回は細菌の遺伝子情報を読み取り種類を特定するメタゲノム解析を実施した。調査結果。歯磨きが好きな女性からの歯周病からは158の細菌が見つかり、複数の歯周病菌もあった。しかし唾液の中からは歯周病に関係する菌が3割ほどみつかった。一方、歯磨きが苦手な女性からの歯周ポケットからは173の細菌がみつかり、唾液では全体の4割を占めていた。やはり歯はちゃんと磨かないとダメな模様。

 日本人の成人の殆どは歯周病菌をもっていると言われるが、花田信弘氏によると舌の磨きが少ないなどの理由があるという。歯茎の炎症や口臭を引き起こすジンジバリスなど、口内の細菌がどのような活動をしているかを劇場仕立てで紹介した。唾液の働きもあって口の中の平和は守られているが、ある事をキッカケにその平和が乱されてしまう。

 口の中の環境を劇場仕立てで紹介した。糖が歯に残る事で口内の環境を整えるミティスがちゃんと働かず、ジンジバリスがやりたい放題となり歯垢となる。ジンジバリスはバイオフィルムを作り、唾液の働きを阻害。その結果、歯周病となってしまう。今回お芝居を披露してくれたのは劇団スーパー・エキセントリック・シアターのみなさんだった。歯周病にならないためには、糖がバリアを作る前に歯磨きをする事が大事になる。磨く時間は限定せず、磨ける時に磨いた方が良い。

口内フローラを良くするポイント
 ポイントその1、寝る前の歯磨きは念入りに。1箇所あたり10秒を目安に細かくブラッシング。ポイントその2、歯周ポケットを磨く。歯ブラシを歯周ポケットに斜め45度に当て、掻き出すように磨くとよい。ポイントその3、過度な睡眠不足は禁物。自律神経が乱れると唾液の分泌が悪くなるため注意。ポイントその4、口呼吸はNG。口内が乾く原因となる。ポイントその5、ビタミンDとビタミンAをとる。ビタミンDは青魚、ビタミンAはレバーに多く含まれる。最終ポイントその6、食事はよく噛む。

 口内フローラを良くするポイントをまとめたVTRを受けてのスタジオトーク。花田はVTRの見せ方が雑で、歯と歯の間に毛先をきちんと入れ、細かくブラッシングをすると本来ほとんど横には動かないのだがVTRでは動いてしまっていて、みなさんにはそれを心がけて欲しいと補足した。また歯磨きのポイントとして、歯ブラシをえんぴつを握る時と同じくらいの力で持つ、デンタルフロスを歯周ポケットまで入れるなどが紹介された。ポリフェノール、抗菌物質を含んでいるものは歯周病や虫歯の防止に繋がると語られた。

 口内フローラについて。花田信弘さんはドライマウスと虫歯の関係について述べた。生活習慣病が虫歯を引き起こす可能性もあるという。総入れ歯でも潰瘍面から歯周病が入る可能性もある。洗口液は善玉菌も殺してしまうのではないかという質問には善玉菌が先に倒れることもあるので、磨いてからやるようにと述べた。殺菌は物理的除去のあとでやることである。

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