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歯の健康状態が死亡率の予測のカギに!! ~高齢者19万人の歯科健診データから判明

大阪公立大学大学院看護学研究科の大槻奈緒子 講師と、大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センター保健管理部門の山本陵平 教授らの共同研究グループは、75歳以上の高齢者190,282人を対象に、歯科健診時の歯数および歯の状態と全死亡との関連を解析した。

 その結果、健全歯および処置歯が多いほど死亡率が低下する一方で、むし歯などの未処置歯は死亡率を上昇させることが明らかになった。さらに、健全歯+処置歯のみを歯数として数える方法が、健全歯のみ、あるいは健全歯+処置歯+未処置歯を数える方法と比較して、全死亡率の予測精度において最も優れていることが示された。2025年11月24日BMC Oral Healthに掲載。

【山田 宏のデンタルマガジン】

インフルエンザ

厚生労働省の発表によると、今年は例年より1か月早くインフルエンザが大流行しているそうです。感染拡大の要因として、海外観光客の増加により、インフルエンザウイルスA型「H3N2」の変異株「サブクレードK」が国内に持ち込まれたことが挙げられます。さらに、夏の猛暑でエアコン使用が増え、喉の乾燥や免疫低下を招いたことも影響しているようです。
 こうした中、弘前大学・京都大学・大正製薬の共同研究チームは、ビッグデータ分析により、「インフルエンザにかかりやすい5タイプ」を発見し、2025年8月に国際科学誌『Scientific Reports』で発表しました。この研究では、弘前大学が青森県弘前市で実施する大規模健康調査「岩木健康増進プロジェクト健診(IHPP)」のデータを活用し、20歳以上の住民約1000人を対象に、血液検査や生活習慣など3000項目以上の健康データをAIで解析し、季節性インフルエンザにかかりやすい5つのパターンを抽出しました。

①血糖値が高めの方:血糖値が高い状態が続くと免疫細胞の働きが鈍り、ウイルスへの抵抗力が低下します。
②肺炎の既往がある方:感染症への抵抗力が弱いと考えられます。
③多忙・睡眠不足の方:睡眠時間が短いと罹患頻度が高まります。
④栄養不良の方:食事のバランスが偏り、野菜不足になると抵抗力が低下します。
⑤アレルギーのある方:慢性的な炎症や鼻づまりが呼吸器のバリア機能を弱め、感染のきっかけになります。

 特に「肺炎にかかったことがあり、血糖値が高めで、睡眠の質が良くない」など、複数の特徴を持つ人は、インフルエンザ発症リスクが約3.6倍に跳ね上がるとの結果も示されています。
 今後は、ワクチン接種やうがい・マスクなどの一般的な予防策に加え、個人の体質や生活習慣に合わせたオーダーメイド型の感染症対策が期待されます。さらに、この解析手法は、将来的にインフルエンザ以外の感染症や生活習慣病対策への応用も見込まれています。
参考:
大正製薬(弘前大学・京都大学・大正製薬の共同研究チーム) | 健康ビッグデータ解析で「インフルエンザに罹りやすい人」5タイプの特徴的な傾向を確認
https://www.taisho.co.jp/company/newsletter/2025/20251120008125/

マイナカード保有が1億枚超え 交付10年、保険証利用は伸びず

林 芳正 総務大臣は5日の記者会見で、交付開始から来年1月で10年になるマイナンバーカードの保有枚数が1億枚を超えたと発表した。ポイント還元策や、健康保険証の廃止と保険証機能を持たせた「マイナ保険証」への一本化で普及が進んだ。ただ、マイナ保険証の利用率は伸び悩んでいる。

 政府は多分野で利用拡大を図り、今月2日からマイナ保険証を基本とする仕組みに本格移行した。10月末時点で保有者の約88%が登録しているが、利用率は37.1%にとどまっている。

誤嚥で心肺停止、遺族提訴 国立病院機構に、熊本地裁

熊本市の国立病院機構熊本医療センターで2021年、がんの疑いで入院していた熊本県の70代男性が食事中の誤嚥(ごえん)で心肺停止状態となったのは、看護師が呼吸や口腔(こうくう)内の状態の確認を怠ったためだとして、遺族が26日、機構に損害賠償を求め熊本地裁に提訴した。男性は意識障害となり、がんで翌年亡くなった。

 訴状によると、男性は嚥下(えんげ)障害があり、21年11月の手術4日後に食事が再開された。夕食時にむせたため看護師は食べ物を吸引したが、中断して退室。約5分後に戻ると呼吸が止まっており、気管に挿管したチューブから多量の食べ物のかすが確認された。病院は意識障害を勘案してがんの治療を行わず、22年11月に死亡したとしている。

 原告側は、入院前から何度も嚥下障害があると伝え、注意を促していたと主張している。

 妻は記者会見で「大切な夫の死を無駄にしないで」と真相究明や医療事故の再発防止を訴えた。

 病院側は取材に「訴状が届いていないのでコメントは控える」と答えた。

2026年度診療報酬改定 3.09% 引き上げ - 30年ぶりの高水準

政府は19日、医療機関などに支払われる診療報酬の2026年度改定で、医師や看護師らの人件費に回る「本体」部分を3.09%引き上げる方針を固めた。改定率がプラス3%を超えるのは、1996年度改定の3.4%以来、30年ぶりとなる。物価や賃金の上昇による医療機関の経営悪化に配慮した。

【北海道・東北】出身大学で自慢できること

・北海道内限定だがネームバリューは最強だった。
(北海道大学)

・大学構内では、春になるとそこかしこでジンギスカンパーティーができます。入園したての幼稚園児が、物珍しそうに、酔っ払ってる私たち学生の前を、列をなして歩いてました。
(北海道大学)

・とにかく広い一方、札幌駅至近で観光地の大通りまで歩いても30分しかかからない。地方都市の大学としては破格のロケーションで、遊ぶのがとにかく楽しかった覚えがある。
(北海道大学)

・医学部も他の学部と同じキャンパスにあるので、他学部の学食が使えたり、他学部の友達ができたりしたことは一生の財産でしょう。
(北海道大学)

札医大 次期理事長に山下氏が再選

札医大(山下敏彦理事長)は7日の理事長選考会議で、任期満了に伴う次期理事長予定者に山下敏彦氏を再選した。

 学長を兼務し、任期は2026年4月から28年3月31日までの2年間。山下氏は、札医大1983年卒。2002年に整形外科学講座教授に就任。札医大病院長等を歴任し、22年4月から理事長を務めており、2期目となる。

 札医大の規定では理事長の任期は4年だが、引き続いて再任される場合は1回に限るものとし、任期は2年としている。

ロキソニンやアレグラも、OTC類似薬77成分を提示、医療保険部会

厚生労働省は12月25日に開いた社会保障審議会医療保険部会(部会長:田辺国昭・東京大学大学院教授)で、OTC類似薬の中で薬剤給付の見直しの対象となる77成分を提示した。77成分を含む約1100品目は、薬剤費の4分の1相当を「特別の料金」として患者から徴収することになる。品目には解熱鎮痛剤「ロキソニン」や抗エネルギー薬「アレグラ」、保湿剤「ヒルロイドゲル」、便秘薬「マグミット」などが含まれる。法改正を経て、2026年度中の実施を目指す(資料は、厚労省のホームページ)。

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