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え?抜け毛と口の関係?

日々のストレス、感じていますか?
実はストレスを感じて歯を食いしばることが
頭髪の抜け毛に影響を及ぼしています。

ストレスがかかった状態の時、
人は自然と歯を食いしばってしまいます。
緊張したり、何かを我慢したりするときにも
歯を食いしばることが多いと思います。
それによって頭が強張ってしまい、
頭皮の血行不良を引き起こして、抜け毛に繋がるのです。
また、噛み合わせが悪いと片側だけ血行不良になる場合もあり、
抜け毛だけでなく輪郭や口の形にも関わります。

ストレスで睡眠時に歯ぎしりをしている方も多く、
それも抜け毛の原因になりますし、
睡眠の質を低下させることでさらにストレスを引き起こす、
という悪循環が生まれます。

強いストレスを感じると唾液も出にくくなりますが、
唾液に含まれている「シアル酸(N-アセチルノイラミン酸)」には
育毛効果があります。
ドライマウスの症状が抜け毛にも影響していることになります。

噛み合わせや唾液の分泌が抜け毛や薄毛に関係しているなんて、
少しビックリではありませんか?
髪を守りたい方は口の健康にも気を遣いましょう。
睡眠時の歯ぎしりにはマウスピースなども効果的ですし、
マッサージをして頭皮を柔らかくするのも良いかもしれませんね。

妊娠と歯周病

女性ホルモンの「卵胞ホルモン:エストロゲン」は妊娠しやすい身体を作り、
「黄体ホルモン:プロゲステロン」は妊娠の維持に大きく関与しています。
一方、エストロゲンは歯周病原細菌の増殖を促し、
プロゲステロンは炎症の元であるプロスタグランジンを刺激します。
これらは妊娠終期には月経時の10~30倍になり、
妊娠性歯肉炎が起こりやすくなるのです。

妊婦が歯周病に羅患している場合、低体重児及び早産のリスクが
7倍~7.5倍になると言われています。
これは歯周病を発症することにより、炎症によって
増える生理活性物質:サイトカインが陣痛を促す子宮収縮作用のある
プロスタグランディンの分泌を促すためです。

エストロゲン、プロゲステロンは妊娠に不可欠ですが、
歯周病・歯肉炎を起こしやすくし、
歯周病により早産のリスクを高くさせる・・
厄介なメカニズムですが、
基本的にプラーク(歯垢)が残存しない清潔な口腔内では
起こらないか、軽度で済みます。
妊娠中のプラークコントロールはとても大切です。

喫煙と歯周病

喫煙者の方から「最近は分煙室や喫煙ルームなど
すっかり煙草が吸いにくい世の中になったよ」という
声を聞きます。
確かに、受動喫煙の害が大きく取りざたされ、
自身への癌や全身疾患へのリスク、さまざまな悪影響が
あるということはたくさんの方が知っていらっしゃいます。

煙草を吸うという行為で一番最初に触れるのが口です。
喫煙により唾液の分泌量が減ります。さらに煙草に含まれるニコチンが
血管を収縮させるため、酸素や栄養分の供給が不十分になり、
免疫細胞の働きを抑えて抵抗力が落ちてきます。
つまり、元々自覚症状が少ない歯周病ですが、喫煙することにより
更に自覚症状が現れにくいということです。
喫煙者の歯肉は赤黒く着色し、炎症症状が分かりにくくなる
という特徴もあります。

ですが、吸い続ける悪影響と禁煙するストレス、
どちらがからだに負担をかけるか…

まずは是非、ご自身の定期検診、そして周りの愛煙家の方への
受診を勧めてみてはいかがでしょうか。

保湿剤

口腔乾燥の強い方へのケアに保湿剤が効果的であることをお話しています。
保湿剤を使用していない施設も多く、セミナーの時に「初めて見る」
といった方も沢山いらっしゃいます。
保湿剤はもちろん保湿の役割もしますが、
口腔清掃、特に舌清掃に効果的だということをお話しています。

乾燥の強い方のケア前に口唇、口角に塗布すると
切れたり痛がったりすることを防ぎます。
また、口唇に塗布することで滑りが良くなるため
口角から指を入れ頬粘膜排除する方法などもご紹介します。

使い方で注意する点としては、
ケア後の保湿時には厚く塗布すると、
咽頭に保湿剤(ジェル)が流れて
張り付いてしまう恐れがあるため
少量を薄く塗布するようお願いいています。

口腔乾燥の強い高齢者の方は多いのですが、
口腔乾燥に対しての施設での認識はまだまだ低いと感じます。
保湿剤の効果を理解して導入して下さる施設も沢山あり、嬉しく思います。

▼保湿剤の使い方についてはこちらをご覧ください
https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/f035viv0nqse62wjh3cXY

)「地味にすごい!」唾液の話

1日に唾液は1リットルから1.5リットル分泌されると言われています。
そして、分泌された唾液はお口の中で
・むし歯の予防
・抗菌作用
・消化作用
・食後、酸性に傾く口腔内を中和する
・毒素排出作用
・保湿効果
・老化予防
・味覚の働きを助ける
などの沢山の役割を持ってしっかり働いています。

ですが、悲しいことに30歳位から分泌量が減ってきます。
そこで3大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)の
マッサージや酸っぱいものを食べる、硬いものを噛むなど
意識して唾液を分泌することが大切になってきます。
 ▼唾液腺マッサージについてはこちらから
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/f01waqu0mq1sltnquwy2y

特に耳下腺からのみ分泌されるサラサラとした唾液には
成長ホルモンの一種“パロチン”が含まれ、
筋肉・内臓・骨・歯などの生育や発育を盛んにし、
若々しさを保ちます。

更に唾液の分泌を促す「食べる」「話す」という行為は
ストレス発散方法の常に上位に挙げられます。
これは口を動かすことによって唾液がたくさん分泌され、
副腎で作られたコルチゾールというストレスホルモンが
唾液中に排出されることによりストレスが軽減されるからです。

唾液って本当にすごいんです!

【神奈川】医科と歯科が病診で「連携協定」 横須賀

横須賀市立うわまち病院(同市上町)と市歯科医師会は22日、入院患者の手術前後の口腔(こうくう)ケアなどで協力する病診連携協定を結んだ。二次感染防止に効果的とされ、歯科のない総合病院と地域の歯科医師会が連携するケースは県内初という。

 同病院によると、年間の手術件数は約2500件。このうち外科や心臓血管外科を中心に2千件程度で、歯磨きやうがい指導を徹底すれば、歯垢(しこう)からの細菌感染や合併症のリスクがさらに低減されるとしている。

 市歯科医師会の連携登録医76人が、入院手術前の患者の住所地ごとに診療所で口腔ケアに当たったり、入院中の病院に往診したりする。必要ならば、退院後の歯科訪問治療も行う。患者情報の共有化やうがい薬の販売などで、市医師会や市薬剤師会とも連携する。

 同病院で協定書に調印。沼田裕一院長は「多くの患者が恩恵を受けるだけでなく、病院にとってもありがたい」と話し、市歯科医師会の松本好史会長は「ぜひとも横須賀発で医科歯科病診連携を成功させたい」と述べた。

子どもの誤飲、たばこ最多 おもちゃのみ死亡事案も

厚生労働省は26日、2015年度の病院モニター報告で寄せられた「子どもの誤飲事故」286件のうち、たばこの誤飲が63件(22・0%)で2年連続最多だったと発表した。医薬品・医薬部外品が48件(16・8%)、プラスチック製品が40件(14・0%)と続いた。死亡事例は1件で、9カ月の男児が直径10ミリ程度のおもちゃを誤飲し、呼吸困難を発症した事案。

 厚労省は「誤飲があれば直ちに医療機関を受診してほしい」とし、特に子どもにおもちゃを渡す際は、誤飲の可能性がある点に留意するよう呼び掛けた。

 全国16施設の協力医療機関のうち、8施設の小児科が診察した事例をまとめた。たばこの誤飲の中には、車内のドリンクホルダーにあった吸い殻入りのコーヒーを飲んでしまった事例などがあった。

 一方、公益財団法人「日本中毒情報センター」が収集した家庭用品の吸入事故とみられる事例(1201件)では、殺虫剤が269件で最多だった。

マウスウォッシュは効果的か?

高齢者施設のスタッフ様からよくある質問
「マウスウォッシュを使えば歯みがきをしなくてもいいか?」

答えは…
「マウスウォッシュでは不十分なので、
 きちんと歯みがきをしてください」です。

歯の汚れ、プラークは細菌です。
細菌は残念ながら歯ブラシで磨く=はがし取る
という行為が行われないと取り除くことはできません。

殺菌力の高いマウスウォッシュでうがいをしても
こすり取る、はがし取るといったことをしていないので
プラークは落としきれないということになります。

もちろん歯みがきに併せてマウスウォッシュを使うことは
効果的だと思いますが、うがいだけでお口の汚れの撃退は
難しいです。

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